ベストセラーの方程式 (ちくま文庫)
井狩 春男
09−017 ★★★☆☆
【ベストセラーの方程式】 井狩 春男 著 ちくま文庫
《本のいろいろなことを教えてくれる…》
内容(「BOOK」データベースより)
オイシイ本たち、美しい本たち、起爆力のある本たち…ひと口にベストセラーといってもいろいろ。どんな本が売れたのか。どういう本がベストセラーになるのか。「売れる本」をめぐるとっておきの話。
本は四季のうち、どの季節に一番売れるのだろうか。一月はお年玉をもらったから買う人・子供も多い?。春は陽気が本でも読もうかと思わせてくれるので本が売れる?。本も二月、八月が売れないようです。筆者は、本の取次所に勤めているので、そこら辺が生の情報だったりします。ただ、この本は吉本ばなな【TUGUMI】がミリオンセラーのころに書かれているので今とは出版業界もちょっと違うのかもしれませんが。それにしても、本のことがいろんな意味で細かく書かれていて楽しい本でした。新聞に載る「書評」など、大学教授、学者、作家等が書いていますが難しい漢字を並べていて、さっぱりわからない。もっと分かりやすい文字で書いたら本ももっと売れるのではという意見はもっともなことだと思いました。「書評」よりテレビでのタレントが本の感想を言ったりする方が売れるようですし、いい本かどうかは別にして、宣伝もいろいろ変化してきているようです。