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    日本探検二泊三泊   宮脇俊三

    • 2009.03.29 Sunday
    • 10:43
    JUGEMテーマ:読書


     090−040 ★★★☆☆
     【日本探検二泊三泊】 宮脇 俊三 著  角川文庫
     
     中央公論社を辞めてから、紀行作家になる。『中央公論』『婦人公論』などの編集長として活躍した人だ。
     紀行文の文庫でも何冊出ているのだろうか。今まで20冊くらい買っているが、読むのは初めてだ。意外とあっさりした文章で読みやすい。ここにも書いてあるが、旅の行ったときの朝飯はなぜ美味いのだろうか。普段は一杯しか食べないご飯を二杯も食べてしまう。五島列島、熊野古道、青森の五能線など行ってみたいところばかりだ。

    氏神さま・春雨・耳学問   木山 捷平

    • 2009.03.29 Sunday
    • 10:32
    氏神さま・春雨・耳学問 (講談社文芸文庫)
    氏神さま・春雨・耳学問 (講談社文芸文庫)
    木山 捷平
    JUGEMテーマ:読書

     09−039 ★★★☆☆
     【氏神さま・春雨・耳学問】 木山 捷平 著  講談社文芸文庫

     《都会と田舎の匂いを感じさせられた》

     内容(「BOOK」データベースより)
    井伏鱒二の色紙にある“捷平は愿人(げんじん)なり”のように、つつしみ深く、含羞のある、飄々たるユーモアに遊ぶ精神。掘り返された土に陽があたる田園や、父母や妻子の風景を、いわば“魂の故郷”を、都市の文明に決して汚されぬ眼で、こよなく暖かく描き続けた、作家・木山捷平の自由なる詩心。正に“人生を短篇で読む”絶好の初・中期珠玉の飄々短篇集。


      古本の世界では、人気のある作家。岩阪恵子の解説では本来詩人と書いてあった。ところどころにある詩は素朴でいい。小説は、どうだろうか、よく分からないが人間味は出ているが。読みが足りないのかすばらしいまでいかない。金曜日のトークで荒川洋治さんが、あの私小説を認めない三島由紀夫が木山捷平だけは別格だとか言っていたらしい。


    うたう警官   佐々木 譲

    • 2009.03.29 Sunday
    • 10:27
    うたう警官
    うたう警官
    佐々木 譲
    JUGEMテーマ:読書

     09−038 ★★★☆☆
     【うたう警官】 佐々木 譲 著  角川春樹事務所

     《何か、大筋が見える気がして》

     内容(「MARC」データベースより)
    うたう=証言する、密告する。警官殺しの容疑をかけられた刑事に射殺命令が下された。有志たちによって、彼の潔白を証明するための極秘の捜査が始まるのだが…。追うも警官、逃れるも警官。北海道警察を舞台に描く警察小説。


       ブログで読んでいる人たちがいるので読んでみたが、テレビドラマのようなストーリだった。名古屋に行く時間に読む、静岡あたりで読み終えた。警官・警察組織の話。映画、テレビならば人間性が出てきて楽しそうな感じの本だった。



    妄想老人日記  野坂 昭如

    • 2009.03.18 Wednesday
    • 23:24
    妄想老人日記 (ラッコブックス)
    妄想老人日記 (ラッコブックス)
    野坂 昭如
    JUGEMテーマ:読書

     09−037 ★★★☆☆
     【妄想老人日記】 野坂 昭如 著  ラッコブックス

     《バイアグラが、なぜか一杯出てくるなー》

     内容(「MARC」データベースより)
    妄想力があれば高齢化社会を楽しく生きることができる-。「妄想」は老人期を生き抜くための大切な「糧」なのだ。美女、バイアグラ、酒…。妄想と現実の狭間で楽しく生きる老人の日々。『新潮45』掲載に加筆訂正。


     うーん、どう言ったらいいのか、まあ、普通の日記なんですが、女性のことが妄想なのか?。意外や、スポーツ施設で運動したり、ピアノを習ったりされていた。土曜日の飲み会である人がラジオのことで、AMからFMに行って、今AMに戻ってきたと語っていて、TBSラジオの《土曜ワイド》の永六輔さんの口が廻っていないのではと。隣にいた人が2、3ヶ月まえから急激にひどくなってきたと言っていたのだが大丈夫だろうか。この本・日記にも沢山、永さんの名前が出てきていて、この年代では繋がりが深いのだろう。もう、70代か。
     

    眼中の人  小島 政二郎

    • 2009.03.12 Thursday
    • 23:48
    眼中の人 (岩波文庫)
    眼中の人 (岩波文庫)
    小島 政二郎
    JUGEMテーマ:読書


     09−036 ★★★★☆
     【眼中の人】 小島 政二郎 著   岩波文庫

     《芥川竜之介や菊池寛の当時の様子が分かり面白い作品だった、…》

     出版社/著者からの内容紹介より
    年少より鴎外・荷風に傾倒していた著者(一八九四―一九九四)が,芥川竜之介や菊池寛の知遇を得て文学に開眼してゆく経緯を描いた自伝的長編小説.文学修業の途上で自分を啓発してくれた人々をつねに眼中にあって忘れられない人として語る大正文壇史でもある.鈴木三重吉や『赤い鳥』にまつわるエピソードも興味深い. (解説 大河内昭爾)


      先日、所沢まで行き《彩の国古本まつり》を見てきた。メインは八階の大きな会場だが一階でも古本、おもに文庫本が並んでいて、この【眼中の人】岩波文庫が目に入って買った。それから何日もしないうちに阿佐ヶ谷<ブ>で箱入りの【眼中の人】を発見し買った。まあ、そんな訳だから読めと誰かが言っているのだろうと思って読み出した。いやー、この本は面白かった、何が面白のかだが、芥川龍之介、菊池寛の二人のことが出てくるからだ。小島政二郎が芥川、菊池に会ったことの日常が出てきますので、芥川、菊池の様子がわかります。小島から見た芥川、菊池の人物像が出てきて、それを小島自身が振り返っています。芥川龍之介、やはり天才か、器量が大きい人。菊池寛、迫力があり強烈な個性の持ち主、人情深い。この対比が楽しい。肝心な小島政二郎は、何でこんなに卑屈な考え方なのか、慶応の教授?なのにと思ってしまった。精神状態は私めに似ていますが、自分の考え方というのに自信がないのです。そのまえに自分の考え方が周りの人の言動で揺れてしまうのです。小島政二郎の大先生と比較してはいけませんが。芥川龍之介、菊池寛より何歳か小島が年下なのですが、小島政二郎は100歳まで生きています。そのことだけでも小島政二郎はエライ人・エライことだと思います。


     

    光    三浦しをん

    • 2009.03.12 Thursday
    • 23:42
    光

    三浦 しをん
    JUGEMテーマ:読書


     09−035 ★★★☆☆ 
     【光】 三浦 しをん 著  集英社

     《暗闇に向かう光とは、…》

     内容(「BOOK」データベースより)
    天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた―。


       子ども時代の共有性を描いたのは、東野作品を思い出すが。どうもこういう話は好きでない。人間の持つ内面を描くときに子ども時代の影響を出さずにはいかないのか。こういう人間の内面は、ロシア文学から日本にも定着してきたことだと荒川さんの本に書いてあったような気がする。ここでは暴力という形で表現されている。身体に与える暴力、精神に与える言葉の暴力、いろいろな暴力が取り上げられている。『暗闇に向かう光』もあってよいと解説を読むと出ていたが、光は明るいとは限らないのだ。人間は不幸な生き物だ、小さい生き物(蟻・蚊)など何も考えないで捻りつぶす、大きい生き物だとそれはしない。残忍性は誰でも持ち合わせている。どこまでの暴力が許せられるのか、どこかでバランスをとって生きているのか。でも、どうしてこんな作品をしをんさんは書くのだろうか。

    半島   松浦 寿輝

    • 2009.03.08 Sunday
    • 23:33
    半島 (文春文庫)
    松浦 寿輝
    JUGEMテーマ:読書


     09−034 ★★★☆☆
     【半島】 松浦 寿輝 著  文春文庫

     《うーん、何だろうか、中年の現実と時間の経過…》

     内容(「BOOK」データベースより)
    勤めていた大学に辞表を出し、寂れた島に仮初の棲み処を求めた迫村。月を愛でながら己の影と対話し、南方から流れついた女と愛し合い、地下へ降りて思いがけぬ光景を目にし、現実とも虚構ともつかぬ時間が過ぎていく。この自由も、再生も、幻なのか?耽美と迷宮的悦楽に満ちた傑作長篇。読売文学賞受賞作。


    ビロウな話で恐縮です日記  三浦 しをん

    • 2009.03.06 Friday
    • 23:10
    ビロウな話で恐縮です日記
    ビロウな話で恐縮です日記
    三浦 しをん
    JUGEMテーマ:読書


     09−033 ★★★☆☆
     【ビロウな話で恐縮です日記】 三浦 しをん 著  大田出版

     《笑える、笑えるエッセイです》

     内容紹介より
    人生に退屈なことなど何もない

    天下無敵の妄想体質作家・三浦しをんが贈るミラクル・ダイアリー・エッセイ!
    著者自身による愛てんこもりの脚注&書き下ろしのおまけも収録!

    365日ワンダフル煩悩ライフ――日々いろいろ考察しています。
    ロシアの王様の濃厚フェロモン/(まだ生まれていない)孫の教育/海賊になった夢/ローストビーフの賞味期限/音大生の傾向/恋愛短編集のタイトル/息子さんと娘さん/一万年後の太陽の死/本日の殿/号泣する学生風男子/ブチャイクな猫/ファンタジーの波/紫色のバラの人たち/「つきあいたい」好きと「こうなりたい」好き/漫画の新文法/BL的「暗号濡れ場」/レジまわりに関する人称視点問題/ものすごく小声で喧嘩する三十代男女/焼きそば地獄/愛のなかの暴力的要素 and more!


    東京城残影  平山 寿三郎

    • 2009.03.04 Wednesday
    • 23:46
    東京城残影
    東京城残影
    平山 寿三郎
    JUGEMテーマ:読書

     09−032 ★★★☆☆
     【東京城残影】 平山 寿三郎 著  講談社

     《時代が変わるときに起きる恋愛劇…》

     内容(「BOOK」データベースより)
    夫が箱館戦争から生還した夜、妻は大川に身を投げた。江戸から東京へ、混乱の時代をしたたかに生き抜いた男と女を描く感動の長編。時代小説大賞(第9回)受賞作。


     話題になった作品だが、予想していた話とは違っていた。江戸から東京に変わる時代の話。何かメロドラマみたいな恋愛ものだった。いつ、二人が会うのかという一点だけになって、これをどう収めるのかと思っていたら、最後はそう来たのか、という感じだった。女性というのがわからないと感じたが混乱の時代だから仕方ないのか。筆者が定年退職後に書かれて、読みやすく、読む楽しみもあり、時代小説大賞に満場一致で決まったのも頷ける作品だった。


    二百回忌  笙野 頼子

    • 2009.03.01 Sunday
    • 22:46
    二百回忌 (新潮文庫)
    二百回忌 (新潮文庫)
    笙野 頼子
    JUGEMテーマ:読書


     09−031 ★★★☆☆
     【二百回忌】 笙野 頼子 著   新潮文庫

     《土着性の文学でもあるのか…》

     内容(「BOOK」データベースより)
    二百回忌はただの法事ではない!この日のために蘇った祖先が、常軌を逸した親族と交歓する、途方もない「一族再会」劇なのだ。二百年分の歪んだ時間の奥に日本の共同体の姿を見据えた表題作は第7回三島由紀夫賞を受賞した。他に、故郷への愛増を綴った「ふるえるふるさと」など、日本のマジック・リアリズムと純文学のエキスが凝縮された、芥川賞作家の傑作集。


      この本も読みたかった本だが、流石にそう簡単には読めなかった。いつも、今どきの作家とは違った文章・文体は慣れるまで時間が掛かり、それに内容も理解できないことが多かった。理解すると考える方が無理があるのか。私も田舎育ちなので家・祖先なのが身近に思うことが子供時代にあった。何かあると親戚から地元の人が集ってくる、そこで繰り広げるられるのは亡くなった人への想いであり、感謝である。このカバーの表紙がこの本のメッセージとそこに集うもののエネルギーを現しているように感じられる。装丁:司修の作品だ。

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