- 2008.07.31 Thursday
- 13:07
シズコさん
佐野 洋子
08−118 ★★★★☆
【シズコさん】 佐野 洋子 著 新潮社
《母親と娘の関係を書いた内容、これほどの本はない》
(新潮社より)
死なない人はいない。私もいつかは死ぬ。母さんごめんね、ありがとう――。
私は、母の手をさわったことがなかった。抱きしめられたこともない。あの頃、私は母さんがいつかおばあさんになるなんて、思いもしなかった――。シズコさんは洋子さんのお母さん。結婚して北京で暮し、終戦、引揚げの間に三人の子供を亡くし、波瀾の人生を送る。ずっと母親を好きではなかった娘が、はじめて書いた母との愛憎。
夏目漱石を読む
吉本 隆明
08−117 ★★★☆☆
【夏目漱石を読む】 吉本 隆明 著 筑摩書房
《漱石という人物が分かりやすい》
内容(「MARC」データベースより)
漱石の代表的な十二の作品をとりあげ、繰り返される主題と資質のかかわりに鋭い解釈を加えて、「暗い」漱石と「国民的作家」漱石の間にゆきとどいた理解の筋道をつける。四つの講演をまとめた。
古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))
紀田 順一郎
08−116 ★★★☆☆
【古本屋探偵の事件簿 】 紀田 順一郎 著 創元推理文庫
《古本とミステリー》
出版社/著者からの内容紹介より
「本の探偵――何でも見つけます」という奇妙な広告を掲げた神田の古書店「書肆・蔵書一代」主人須藤康平。彼の許に持ち込まれる珍書、奇書探求の依頼は、やがて不可思議な事件へと発展していく。著者ならではのユニークな発想で貫かれた本書は、「殺意の収集」等これまで書かれた須藤康平もののすべてを収録した。解説対談=瀬戸川猛資
- 2008.07.24 Thursday
- 13:01
古書狩り
横田 順弥
08−115 ★★★☆☆
【古書狩り】 横田 順弥 著 ジャストシステム
《古書マニアにとっては身につつされる話ばかりが…》
内容(「MARC」データベースより)
「本を手に入れるためなら、なんだってやるぞ!」という古書マニアたち。犯罪すら覚悟する古書マニアたちの話、古書店で同じ本を買い続ける老人の謎…。人間の業が見え隠れする、古書にまつわる虚々実々の短編小説集。
小さな町 (大人の本棚)
小山 清,堀江 敏幸
08−114 ★★★☆☆
【小さな町】 小山 清 著 みすず書房
《人生のすがたをトツトツ描く…》
内容(「BOOK」データベースより)
新聞配達をして戦前の数年間を暮らした下谷竜泉寺町、炭坑員としておもむいた雪深い夕張の町。これら「小さな町」で出会った、それぞれの、ささやかな人生を、懸命に静かに生きる人々。人生のよろこびやかなしみを、不器用な手つきですくいあげるように綴る。表題作の他「をぢさんの話」「雪の宿」など短篇10篇を所収。1965年、不遇のうちに53歳で没し、近年ふたたび注目を集めつつある作家の代表的作品集。
広告放浪記
浅暮 三文
08−113 ★★★☆☆
【広告放浪記】 浅暮 三文 著 ポプラ社
《作家浅暮さんの広告社員1年目の奮闘記録?》
ポプラ社内容紹介より
マンモス大学をなんとか卒業して、弱小広告代理店の営業社員として社会人デビューした青年アサグレ。仕事はといえば三行広告とりのための飛び込み営業。悪戦苦闘はするけれど結果が出ず、やっと商談成立と思いきや夜逃げされたり、お客を怒らせたり――クサった気持ちで町をうろつき、喫茶店で時間をつぶし、嘘の営業日誌を書く日々。たまに出会うやさしい人たちの応援に、思いは深まる。俺はいったいどないなんねん、そもそもどうなりたいねん、でも、しゃーないか、うどん食うて寝たれ…。そんなある日突然の辞令がアサグレに下り、人生が大きく舵を切ることになる――可笑しくて哀しい青春のササクレを、80年代大阪の情景と大阪人の人情を交えつつ描く!
- 2008.07.16 Wednesday
- 23:43
がらくた
江國 香織
08−113 ★★★☆☆
【がらくた】 江國 香織 著 新潮社
《愛とは何ぞやを…》
新潮社より
誰にもとどめることはできない――愛の歓びと怖さ、その光と影を描き尽くす完璧な恋愛小説。
海外のリゾート地のプライベートビーチから物語は始まる。美しい少女を見つめている美しい中年の女性。少女は美海、15歳。女性は柊子、45歳。やがて東京へ戻った二人を主人公に展開される意表を突く人間関係。官能をかき立て、知性を刺激し、情感を揺り動かす、江國恋愛小説の記念碑的長編の誕生。
- 2008.07.16 Wednesday
- 23:30
東京島
桐野 夏生
08−112 ★★★☆☆
【東京島】 桐野 夏生 著 新潮社
《相変わらず読まさせる…》
出版社 / 著者からの内容紹介より
あたしは必ず、脱出してみせる――。ノンストップ最新長篇!
32 人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、無人島に助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か? いつか脱出できるのか――。欲を剥き出しに生に縋りつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読む者の手を止めさせない傑作長篇誕生!
偏屈老人の銀幕茫々
石堂 淑朗
08−111 ★★★☆☆
【偏屈老人の銀幕茫々】 石堂 淑朗 著 筑摩書房
《よき時代、映画や友のこと…》
[日販MARCより]
今村昌平、浦山桐郎、実相寺昭雄、種村季弘、小川徹…。60年代の文化はヤツらが創った。映画も文学も熱かったあの時代。狂気と才気にあふれた映画人、文化人との友情、喧嘩、別れを、毒舌満載で描いた1冊。
- 2008.07.12 Saturday
- 23:47
小説家
勝目 梓
08−110 ★★★☆☆
【小説家】 勝目 梓 著 講談社
《ブンガクとは何か、人生の半生》
出版社 / 著者からの内容紹介より
勝目梓氏、初の自伝的小説
エンタテイメント小説の巨匠、勝目梓氏による初の私小説。書くことへの、家族への想い。様々な想いが交錯しつつ、一人の人間の半生が描かれる。著者渾身の力作。
内容(「BOOK」データベースより)
死、別離、転向、そして悔恨―勝目梓、最初で最後の自伝的小説。
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