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    川の光  松浦 寿輝

    • 2008.03.30 Sunday
    • 21:43
    川の光
    川の光
    松浦 寿輝
    JUGEMテーマ:読書

     08−060 ★★★☆☆
     【川の光】 松浦 寿輝 著  中央公論新社

     《ネズミ一家の冒険物語…》

     出版社 / 著者からの内容紹介より
    『読売新聞』大人気連載の単行本化。川辺の棲みかを追われたネズミ一家が、新天地を求めて旅に出る。小さな命の躍動を余すことなく描き出した冒険物語 。


     やっぱりネズミも川のあるところが棲家ではベストなところなんだ。
     ネズミも生きていくのには大変なのだ。ネズミも言葉がしゃべるので団結すれば、地球もネズミだけになってしまうのでないかと思った。

    此処 彼処  川上 弘美

    • 2008.03.29 Saturday
    • 21:27
    此処 彼処 (ここ かしこ)
    此処 彼処 (ここ かしこ)
    川上 弘美
    JUGEMテーマ:読書


     08−059 ★★★☆☆
     【此処 彼処】 川上 弘美 著  日本経済新聞社

     《川上さんは、山田さんだったのか…》

     出版社 / 著者からの内容紹介より
    本書のテーマは自分の場所である。それは、浅草、鶴巻温泉、銀座、琵琶湖といった地理上の場所であったり、近所のマーケット、好きな居酒屋、好きな旅館、好きな抜け道、好きなお花見の場所、思い出の大学寮、電話ボックスといった著者が「属している(いた)」と思われる場所であったり、新婚旅行で訪れた地や思わぬ拾いモノ(誰かの臼歯、骨董のメガネフレームなど)をした場所であったり。

    内容(「BOOK」データベースより)
    近所の川べりからマダガスカルの森まで。いとおしく、懐かしい場所を、のびやかな筆致で辿る待望の連作エッセイ集。


     子供のこと、新婚旅行のことなど、わりと身内のことも書いてある。
     アメリカにいた帰国子女だったということも知らなかった。
     いつもより、まじめになっている文章だ。

    日本すみずみ紀行  川本 三郎

    • 2008.03.27 Thursday
    • 20:37
    日本すみずみ紀行
    川本 三郎
     08−058 ★★★☆☆
     【日本すみずみ紀行】 川本 三郎  六興出版

     《ビールが美味そうだ…》

     内容(「BOOK」データベースより)
    山のあいだから海が見えてくる瞬間が好きだ。視界が急に開け、青い地平線が見えてくる。そのときはじめて、旅に来たんだなという感慨がわいてくる。―汽車に乗り、海や田圃を眺め、あまり観光とは縁のない小さな町や村をのんびりと歩く「ひとり旅」のエッセー集。


    「牛窓・御手洗」「様似・広尾」「城端」「飛島・粟島」「熊野」「下北半島」
    「甑島」「佐川・外泊・宇和島・内子・大洲」「石田温泉・銀婚湯温泉・五厘沢温泉」
    「富山村」「角館・五能線」「網地島・牡鹿半島」「川本町・大森・湯泉津」
    「柳川・佐賀平野」
     
     うーん、川本さんが行ったところがない、1ヶ所だけあった。角館だけだ。
     ここに出てくるところはどこも、過疎で老人とこどもたちの場所だ。
     編集者もカメラマンもいない、本当にひとり旅、歩いてはビールを飲み、感傷に浸る。
     川本町に行ったときの話がユーモラスな感じだ。同じ名前の町には、何か知らない思い込みがあるもんだ。




    倫敦赤毛布見物  出久根 達郎

    • 2008.03.25 Tuesday
    • 00:36
    倫敦赤毛布見物(ロンドンパンパン)
    倫敦赤毛布見物(ロンドンパンパン)
    出久根 達郎
    JUGEMテーマ:読書


     08−057 ★★★☆☆
     【倫敦赤毛布見物】 出久根 達郎 著  文藝春秋

     《漱石、倫敦、出久根さん…》

     内容(「MARC」データベースより)
    漱石先生はロンドンで何を読み、何を観て、何を思っていたのだろう。稀代の名随筆家が文豪の留学生活に迫る、異色のロンドン紀行エッセイ。


     
     漱石が現代作家の基礎を築いた人、ロンドンでの古本屋通い、日本に送っていたことなど、出久根さんのエッセイがいい。

     「格好よくて、ナイーブである。照れ屋で、頭が良い。ワルぶっている。大人っぽくて、子供っぽい。清潔で、高潔である。一方、俗っぽく、わがままである。矛盾した、ありとあらゆる要素を持ちながら、一本だけ、ゆるぎのない筋が通っている。誠実である、という太い筋である。」(本文より)
     これ誰のこと、わかる人は本当のファンだろう。

    あなたがパラダイス  平 安寿子

    • 2008.03.23 Sunday
    • 23:21
    あなたがパラダイス
    あなたがパラダイス
    平 安寿子
    JUGEMテーマ:読書

     08−056 ★★★☆☆
     【あなたがパラダイス】 平 安寿子 著  朝日新聞社

     《ジュリーと言ってみたくなる…》

     OPENDOORSの紹介より
     田辺聖子・佐藤愛子の両巨頭以後、今もっとも軽妙なユーモア小説の書き手として注目の平安寿子による週刊朝日連載の長編小説。主人公は更年期をむかえた3人のジュリーファン。介護に追われ定年で自宅にいる夫が鬱陶しいまどか、妻をなくした企業戦士に恋をする敦子、不妊が引き金になり離婚した千里。心身の不調にくわえ、親・子供・夫の三重苦をかかえた中高年女性たちのユーモアたっぷりの熟年恋心小説。



     更年期を迎えた主人公たちが、沢田研二・ジュリーの大ファンなのだ。ジュリーの歌う歌詞がところごころに入っているのがいい。更年期も大変なのに、親の介護とか、何かと大変なのだ。ジュリー、永遠のアイドルを心の中で持つことも幸せなんだ。これ新聞小説だったんだ。


    感じて。息づかいを。  川上弘美選

    • 2008.03.22 Saturday
    • 00:07
    感じて。息づかいを。 (光文社文庫)
    感じて。息づかいを。 (光文社文庫)

    JUGEMテーマ:読書


     08−054 ★★★☆☆
     【感じて。息づかいを。】 川上弘美 選  光文社文庫

     《人が人を愛すること…》

     出版社 / 著者からの内容紹介より
    恋愛のはじまりに、恋愛のさなかに、恋愛の果てに、人がどんなふうに感じ、どんなふうにねじれ、どんなふうに解放され、どんなふうに変化し、どんなふうにとどまるかを、これらの短篇は語る。/そこには恋愛のエキスのようなものが、幾滴も、しみこんでいる。(「選者あとがき」より)
     恋愛の渦中にある人間の息づかいが聞こえてくる名作八篇を、川上弘美が独自の視点で厳選。

    内容(「BOOK」データベースより)
    恋愛の渦中にある人間の息づかいが聞こえてくる名作八篇を、川上弘美が独自の視点で厳選。
     

     坂口安吾    「桜の森の満開の下」
     車谷長吉    「武蔵丸」
     野坂昭如    「花のお遍路」
     よしもとばなな 「とかげ」
     伊藤比呂美   「山桑」
     H・エリスン 伊藤典夫訳 「少年と犬」
     川上弘美    「可哀相」
     藤枝静男    「悲しいだけ」   8選


     H・エリスン 伊藤典夫訳 「少年と犬」だけ読んでいない。
     どれもがいい、さすが川上さんが選んだだけある。
     野坂昭如「花のお遍路」、何か哀しいなー、戦争は怖い。
     


    ドラマデイズ  吉野 万理子

    • 2008.03.21 Friday
    • 19:31
    ドラマデイズ
    ドラマデイズ
    吉野 万理子
    JUGEMテーマ:読書

     08−053 ★★★☆☆
     【ドラマデイズ】 吉野 万理子 著  角川書店

     《自伝的なストーリー?》

     出版社/著者からの内容紹介より
    がんばれ、わたし! セクハラも上司のイヤミも吹っ飛ばせ!!
    シナリオコンクールで佳作を受賞した茉由子。プロデューサーのセクハラや上司のイヤミにも負けず、脚本家としても成長していく彼女だったが、気がつけば社内で情報スパイの濡れ衣を着せられ……。さわやかお仕事小説。


     脚本家か、シナリオライターか。
     テレビ業界、ドラマ業界、芸能界、こんなもんか、思っていたが。
     さわやかお仕事小説。うーん、それよりは現実的か。
     前作でも、鎌倉が出てきたが、鳩サブレのハトカーを見てみたい。


    渋谷に里帰り  山本 幸久

    • 2008.03.20 Thursday
    • 00:42
    渋谷に里帰り
    渋谷に里帰り
    山本 幸久
    JUGEMテーマ:読書

     08−052 ★★★☆☆
     【渋谷に里帰り】 山本 幸久 著  NHK出版

     《渋谷か、故郷が渋谷か》

     [日販MARCより]
    渋谷は生まれてから小学6年生まで過ごしていた町。でも、通っていた小学校はすでに廃校。しばらく散策するが、どうも過去との結びつきが見えず…。注目の若手作家が、渋谷を舞台に描く青春小説。


     以前、原宿で電車を降りて、NHKから渋谷に向って歩くのが好きだった。が、今、渋谷は、若者であふれていて怖い感じもする。
     こんな感じのストーリーを描くのは、上手いなー。
     ドラマにするとき、坂岡女子の配役が一番難しいような気がする。
     ハッピーになる小説は、やっぱりいいです。
     

    古書街を歩く  紀田 順一郎

    • 2008.03.18 Tuesday
    • 00:24
    新版 古書街を歩く
    紀田 順一郎
    JUGEMテーマ:読書

     08−051 ★★★☆☆
     【古書街を歩く】 紀田 順一郎 著  新潮選書

     《古書のことが一杯…》

     内容(「BOOK」データベースより)
    膨大な古書の山から、懐かしい本、珍本、均一本、拾い物、古雑誌などを掘り起こし、古書にまつわる豊富な知識と実用を織り込んで、本に出会う愉悦を余すところなく伝える本。激変する出版事情の中、古書街の来し方・ゆく末を追いながら、数々のドラマに充ちた古書の世界の諸相を描き出す。


     古書のことが一杯載っていて興味深く読んだ。
     ここに出ている本を1冊でも見てみたい。





    自転車乗りの夢―現代詩の20世紀  佐々木 幹郎

    • 2008.03.15 Saturday
    • 08:58
    自転車乗りの夢―現代詩の20世紀
    佐々木 幹郎
    JUGEMテーマ:読書

     08−050 ★★★★☆
     【自転車乗りの夢―現代詩の20世紀】 佐々木 幹郎 著  五柳書院

     《詩から浮かびあがるものとは、…》

     内容(「MARC」データベースより)
    1910年代から30年代、日本の詩の言葉は飛躍的な発展を見せた。この時代に生きた萩原朔太郎、石川啄木、宮沢賢治、中原中也などを紹介。自らも詩人である著者が、20世紀の日本文学を現場を案内する。


     高見順  「リアリズム」
     蝉の声しか聞こえない
     蝉しか歌ってない
     蝉についてしか歌へない
     空が乾いて行く

     中原中也 「蝉」
     蝉が鳴いている、蝉が鳴いている
     蝉が鳴いているほかなんにもない!

     高見順  「蚊」
     いろいろの種類の蚊が来て
     僕をさす
     僕の方はいつも一種類だ

     ふたりの対比が面白く、楽しい本だ。

     
     寺山修司  「懐かしのわが家」
     昭和十年十二月十日に
     ぼくは不完全な死体として生まれ
     何十年かかゝって
     完全な死体となるのである
     そのときが来たら
     ぼくは思いあたるだろう
     青森市浦町字橋本の
     小さな陽あたりのいゝ家の庭で
     外に向って育ちすぎた桜の木が
     内部から成長をはじめるときが来たことを
     子供の頃、ぼくは
     汽車の口真似が上手かった
     ぼくは
     世界の涯てが
     自分自身の夢のなかにしかないことを
     知っていたのだ

     寺山修司が死ぬ八カ月前に書いた作品だ。
     「寺山は最後に名作を遺したんだよ。あの一作だけで寺山の詩集は充分だ。『懐かしのわが家』は彼が詩人であったことの証明なんだと思う」と谷川俊太郎氏が述べている。
     詩人にも、感性だけでなく、人生も背負っている。


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