帰郷
辻内 智貴
08−031 ★★★☆☆
【帰郷】 辻内 智貴 著 筑摩書房
《帰郷にもいろいろの想いが…》
内容(「BOOK」データベースより)
亡くなった夫が、繰り返し話していた故郷の町。遺された妻は、夫が世話になった「その人」に会って、一言お礼を言おうと旅立った。彼女がそこで見たものは…。『セイジ』で多くの読者を感動させた作者の最新作品集。モノローグで語られる三つのバラードは、しみじみと心にしみわたる。
「帰郷」
「花」
「愚者一燈」 3篇。
坂本真典さんのモノクロ写真が2,3ページごとに載っている。その写真がいいです。
辻内さんの書く文章は、田舎を持つ人のこころにしみこんでくるものばかりだ。
「帰郷」は、夫のやさしさがわかる。抒情詩みたいな作品だ。