まかふしぎ・猫の犬
出久根 達郎
07−215 ★★★☆☆
【まかふしぎ・猫の犬】 出久根 達郎 著 河出書房新社
《出久根達郎さんのさまざまの風景・エッセイ…》
内容(「BOOK」データベースより)
あのころ、袖ふりあった人々の、忘れえぬ思い出、身辺さまざまにまつわるエピソード、あの風景、この食べものに関する、懐かしい記憶の数々が、まざまざとよみがえる。なにものにもかえがたい、芳醇の一期一会。珠玉の最新エッセイ集。
中学卒業して古本屋に就職して14年目に古本屋として独立している。
1.忘れえぬ人びと
2.身辺さまざmsの想い出
3.食べものや風景
新聞、雑誌などに納められたエッセイの数々、出久根達郎節が心地よい。
短いエッセイ文だ。中学卒業して本屋と思って就職したところが古本屋で、14年で古本屋として独立している。やっぱりスゴイひとなのである。貧乏でもオヤジさんが文学好きだったようである。
「文章を練る」
小説も、変るだろう。新しい時代には、新しい小説が生まれて当然である。どのような小説が現れるか、楽しみである。
けれども、変ってほしくないものがある。美しい言葉の小説が読みたい、ということだ.
面白い物語も読みたいが、また、今までお目にかかったことのないタイプの人物も知りたいけど、何より心地よい文章が読みたい。 (本文より)
文章は練れば練るほど、言葉に磨きがかかり、読んで心地よい文章となると書いてある。また、書いた文章を声に出して読んでみることだとも書いてある。声に出すことで黙読では気づかない面が見えてくるのだ。
(本を読む人々。yり)