5
佐藤 正午
07−52 ★★★☆☆
【5】 佐藤 正午 著 角川書店
《久しぶりに佐藤正午さんの作品を堪能しました》
出版社/著者からの内容紹介より
『ジャンプ』から七年。著者会心の最高傑作。
結婚八年目の記念日にもらったチケットでバリ島に訪れた中夫婦。倦怠期を迎えた二人だったが、ある出来事をきっかけに、愛の記憶を取り戻す事になるが・・・。
読んでいて、昔読んでいた感覚に戻ってきて嬉しくなりました。佐藤正午さんの本は、好みです。その新刊だから、どんな作品かと思いましたが男女間の恋愛の駆け引きは健在でした。主人公・作家がこの作品では、二子玉川です。いつも佐藤さんが住んでいる長崎の佐世保だったような気がします。二子玉川とは、随分ハイカラな街です。
題名の【5】は、男・手と女・手を重ねると、なんと超能力で、……。
私が何回目かの読書にハマッタ作品は、村上春樹さんの【ねじまき鳥クロニクル】ですが、そのあとにと聞かれると、『恋は人を壊す。』で始まる山本文緒さんの【恋愛中毒】と佐藤正午さんの【ジャンプ】の2作品が印象に残ります。
【恋愛中毒】、この作品には、読んでいてグイグイと引き込まれて圧倒されます。
【ジャンプ】、この作品は、読んでいて本当に小説の楽しさがあります。
今回の作品も楽しいです、読んで楽しい、小説ってこんな楽しいのか、とそんな作品でした。