ダイスをころがせ!
真保 裕一
162 ★★★☆☆
【ダイスをころがせ!】 真保裕一 著 毎日新聞社
「選挙青春小説」と帯文にある。
選挙、今時期なので読んでみることにした。
総合商社をリストラにあった駒井健一郎は、元新聞記者で故郷・静岡県秋浦市からの衆議院選立候補を決意した高校陸上部の親友にして恋敵・天知達彦の秘書として、選挙日まで活躍する物語である。この国を変えるために。そして自分を変えるために。
選挙の裏舞台が細かく書かれていて、選挙も個人・無所属で出馬しようとすると大変さが良く出ている。ポスター1枚も間違って貼れば、違反なるなど、こと細かく場面に出しています。それと選挙は、地盤、看板、鞄と言われていますが、一番は、お金が掛かること、これはボランティアを当てたりなど。34歳、国の未来を思う気持ちの下、純真な考え方が基本のようです。読んでいて面白いのですが、もっと人間っぽく深い場面があっても良かったような感じでした。
この本を読んで、あえて小泉政治を問いたいのである。
国と地方自治体の財政赤字 <色:#ff0000> 約1007兆色>
国民一人あたり <色:#ff0000>約807万色>
生まれたばかりの赤ちゃんから老人まで、借金 807万を背負わされているのです。変革を旗印にした小泉総理、だが実態は赤字は増額していくばかりのようです。今度の郵政民営化法案が衆議院で可決され、参議院では否決されて、小泉総理は衆議院を解散して国民に真を問うと言う事のようです。が、考えてみると大多数の与野党問わず、議員が構造改革には賛成しています。郵政民営化法案を小泉総理自ら国民に向けて細かく説明したのだろうか、ほとんどの国民が郵政民営化法案がどんなものか答えられる人は、ごく少ない人たちだと思います。衆議院選挙で700億から1000億のお金が掛かるそうです。また、借金が増えるのです。小泉総理は、衆議院で郵政民営化法案に反対した自民党員・37人に膝を突き合わせて、法案の趣旨を説明して賛成してくれるように対話をする努力は考えなかったのだろうか。