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    青空の卵  坂木 司

    • 2005.08.31 Wednesday
    • 16:17
    青空の卵
    青空の卵
    坂木 司

    168 ★★★☆☆
     【青空の卵】 坂木司 著  東京創元社

     8月も、今日で終わりだ。
    読書ブログを初めて、アクセス数が5000を越えた。1日当たり22回くらいとデーターが値を示している。7回から40回が1日あたりである。半分以上は、私自信のアクセスした数字だと思う。別に宣伝もしている訳でないから、これが普通かも知れない。また、創作ブログまで初めてしまった。何か、記憶に残していればよいか、そんな思いである。

     どうもミステリーは、苦手であるが、この本は謎解きを親切丁寧にやってくれているので有り難い。空想ぎみでないところも良い。

     坂木司・外資系保険会社勤務。友人鳥井真一・プログラマーは、ひきこもりだが、並外れた観察眼と推理力によって事件を解決していくのだ。坂木が情報を持ち込み、鳥井が難事件を推理していく。でも、ひきこもりだが何でもわかってしまうのだから不思議な気もする。

    (スーパーであった女性の職業は?)
     スーパーで陳列に沿って歩く。
     フロアの主任を呼べと言う。
     今風な外見と厚化粧に似合わない言葉づかいの正しさ。
     お辞儀をしたときの背すじののび具合。

      (デパートのマダム系婦人服売り場に勤務)

     これ以外にも解釈が載っているので興味があれば、この本を読むしかないのだ。

    熱帯魚  吉田 修一

    • 2005.08.29 Monday
    • 16:18
    熱帯魚
    熱帯魚
    吉田 修一


    167 ★★★☆☆
     【熱帯魚】 吉田修一 著  文藝春秋

        「熱帯魚」
        「グリーンピース」
        「突風」        3篇

     「熱帯魚」
    大工の大輔、子連れの真実と引きこもりぎみな義理の弟との不思議な共同生活をしているが……。
     何なのだろう。若者の気持ち。何を目標…。日々の生活。無関心かと思えば、執着心もある。リアルな今時の若者を現しているのか。芥川賞の【パーク・ライフ】より、若者のストレートな感情が剥き出しに表現されているように感じた。
     「グリーンピース」、「突風」 も若者が感情をどこにぶつけるのか、そんな話だ。
     

    おんみつ蜜姫  米村 圭伍

    • 2005.08.28 Sunday
    • 16:19
    おんみつ蜜姫
    おんみつ蜜姫
    米村 圭伍

     166 ★★★☆☆
     【おんみつ蜜姫】 米村圭伍 著  新潮社

     ちょっと読むのも、しんどくなってきた。
     乃南さんの【駆けこみ交番】も30ページくらいで止めてしまった。普通なら読める作家さんと思っていたから、うーんと唸るばかりなのです。やはり、ちょっと疲れぎみなのか。こんなときは休憩すればよいのだが、電車の中で間が持たない。仕方なしに積本の中をあさっていたら、この本が出てきました。時代もの、読めるだろうか、と思って手に取ったら、これがなかなかに面白いのだ。


     何か、この本は変わっている。
     講談調?ではないが、読みやすい語り口で書いてある。まるで、映画の一シーンを見ているようである。新聞に連載されていたので飽きさせない筋書きである。これを楽しみに新聞が届くのを待っていた人も多かったのでは、と思った。
     
     あらすじは、蜜姫・九州豊後温水藩の末娘が、小藩の合併に立ちはだかる正体不明の刺客、巨大な陰謀に向かっていくのだ。海賊、武田忍びの者、尾張柳生、そして徳川天一坊ら次々と現れる難敵相手に四国、備前、尾張、江戸……行脚はつづく。蜜姫の一太刀は悪を正し、明日を切り開けるのか。(これは、帯文をそのままだ)


     暴れん坊将軍・徳川吉宗も出てくる、南町奉行大岡越前守忠相も出てきたり、もっとよいのは歴史の裏側まで書いてあり、大変にわかりやすいのだ。登場人物も母・甲府御前、笛吹夕介・武田忍び?、五平、雲吉など多彩で多才なのである。おーっと忘れてはいけないのが忍び猫・タマである。忍び猫・タマの活躍なしでは、蜜姫も事件を解決出来ないのだ。

      

    4TEEN  石田 衣良

    • 2005.08.24 Wednesday
    • 17:37
    4TEEN
    4TEEN
    石田 衣良


    165 ★★★☆☆
     【4 TEEN】 石田衣良 著  新潮社

     中学生4人組の話。
     今時の中学生は、こんな感じなの?
    最近のこうした本に出てくる中学生には、志みたいなものが書いてない。昔は、本に出てくる人には夢を持たせたいためか、中学生でも志を抱いた人を多く書いてあったような気がする。


     この話に出てくる東京・月島は、もんじゃ焼き、佃煮、いやはや高層ビルの街だ。
     銀座にも近いし、都会でも、下町でも。
     

     石田さんの本を持っているものを全部読もうと思ったら、まだ【LAST】というのが残っていた。読みやすいが、最近石田作品も頭のどこかに残らなくなってきた、当分は……。

     

    弱法師  中山 可穂

    • 2005.08.23 Tuesday
    • 17:38
    弱法師
    弱法師
    中山 可穂


    164 ★★★★☆
     【弱法師】 中山可穂 著  文藝春秋

        「弱法師」
        「卒塔婆小町
        「浮舟」      3篇


     <太>中山可穂作品 持っている本一覧


     天使の骨   《朝日新聞社》 未読
     猫背の王子   《マガジンハウス》 未読
     サクラダ・ファミリア   《朝日新聞社》 未読
     感情教育   《講談社》  ◎
     深爪   《朝日新聞社》 未読
     白い薔薇の淵まで   《集英社》 ◎
     花伽藍   《新潮社》 未読
     マラケシュ心中   《新潮社》 未読
     

      中山作品と言えば女が女を愛する話だが、今回は少し違う話だ。中山作品を読むと男と女が愛することよりも女が女を愛する事の方が愛情に溢れているように写る。そのどれもが愛情・激情に満ちて読むものを引き付けるのです。


     「弱法師」は、医師と患者(後に息子)になる情愛を描いている。息子と息子の母親(後に奥さん)と医師との関係が微妙に物語は進んで行くが………。
     

     「卒塔婆小町」は、小説家が墓地で会ったホームレス(女性編集者)と小説家(深町遼)との何とも言いがたい関係を描いている。最後は、壮絶な終わり方である。


     「浮舟」は、娘の目で叔母さん、母親、父親の関係を描いているが、女と女に男が入ってきて、哀しい、切ない話だ。


     どれも、読ませる作品なのだ。

    ハゴロモ  よしもと ばなな

    • 2005.08.20 Saturday
    • 17:40
    ハゴロモ
    ハゴロモ
    よしもと ばなな


    163 ★★★☆☆
     【ハゴロモ】 よしもとばなな 著  新潮社

     18歳から続いていた愛人生活から、立ち直るために故郷に帰ってきた主人公が心を回復する話だ。
     あとがきに書いてあったが、話の方が勝手に天から降ってきた、と言うのです。凄いことです。
     故郷と言うのは、その当事者にはどういうものなのか、幼いころ見ていた自然があって、心を通わせられる家族・友人がいて、何故だか心が落ち着く場所なんでしょうか。

     この本の最初の出だしに[川]の関する文章が良いですね。3ページほど[川]の話が載っている。人間と川の関係が非常に温かい気持ちにしてくれています。私も川の横に家がありましたから、何かあると川辺に立って何時間も眺めていた記憶があります。幼いころ、川は不思議でした、雨が降ると水かさが増えて両岸の草花が活気づき、日照りでは、川もちょろちょろしか流れず魚などアップアップしています。今考えると当り前ですが、川は自然そのものであり、人間と同じなんでしょうか。


     この本では、みつるくんとるみさんを登場させて、人間の回復を考えさせています。話もおとぎ話なようですが、そんなことを考えさせないところが、ばなな節でしょうか。

    ダイスをころがせ!  真保 裕一

    • 2005.08.18 Thursday
    • 17:41
    ダイスをころがせ!
    ダイスをころがせ!
    真保 裕一

    162 ★★★☆☆
     【ダイスをころがせ!】 真保裕一 著  毎日新聞社

     「選挙青春小説」と帯文にある。
     選挙、今時期なので読んでみることにした。
     総合商社をリストラにあった駒井健一郎は、元新聞記者で故郷・静岡県秋浦市からの衆議院選立候補を決意した高校陸上部の親友にして恋敵・天知達彦の秘書として、選挙日まで活躍する物語である。この国を変えるために。そして自分を変えるために。

     選挙の裏舞台が細かく書かれていて、選挙も個人・無所属で出馬しようとすると大変さが良く出ている。ポスター1枚も間違って貼れば、違反なるなど、こと細かく場面に出しています。それと選挙は、地盤、看板、鞄と言われていますが、一番は、お金が掛かること、これはボランティアを当てたりなど。34歳、国の未来を思う気持ちの下、純真な考え方が基本のようです。読んでいて面白いのですが、もっと人間っぽく深い場面があっても良かったような感じでした。


      この本を読んで、あえて小泉政治を問いたいのである。
      国と地方自治体の財政赤字 <色:#ff0000> 約1007兆 
      国民一人あたり <色:#ff0000>約807万

      生まれたばかりの赤ちゃんから老人まで、借金 807万を背負わされているのです。変革を旗印にした小泉総理、だが実態は赤字は増額していくばかりのようです。今度の郵政民営化法案が衆議院で可決され、参議院では否決されて、小泉総理は衆議院を解散して国民に真を問うと言う事のようです。が、考えてみると大多数の与野党問わず、議員が構造改革には賛成しています。郵政民営化法案を小泉総理自ら国民に向けて細かく説明したのだろうか、ほとんどの国民が郵政民営化法案がどんなものか答えられる人は、ごく少ない人たちだと思います。衆議院選挙で700億から1000億のお金が掛かるそうです。また、借金が増えるのです。小泉総理は、衆議院で郵政民営化法案に反対した自民党員・37人に膝を突き合わせて、法案の趣旨を説明して賛成してくれるように対話をする努力は考えなかったのだろうか。

      

    約束  石田 衣良

    • 2005.08.17 Wednesday
    • 17:44
    約束
    約束
    石田 衣良


    161 ★★★☆☆
     【約束】 石田衣良 著  角川書店
     
      「約束」
      「青いエグレット」
      「天国のベル」
      「冬のライター」
      「夕日へ続く道」
      「ひとり桜」
      「ハートストーン」  6篇

     この本のあとがきに「約束」は、池田小学校の事件から書いたことが載っています。理不尽な犯罪の被害者が、苦しみから立ちあがり、人生に帰ってくる話です。最初の一行を書いた瞬間に涙を落としていたのは、あとにも先にもこの「約束」だけです、と書いてあります。


     「約束」を含む6篇が、かけがえのないものをなくしても、いつか自分の人生に帰るときがくる話です。身近な家族の一人、恋人、夫、友人だったりとさまざまの人が亡くなると、どうやって前向きな人生を取り戻していくか、その答えがこの本にはあります?あるのだろうと思います。


     「ひとり桜」は、夫を亡くした妻が一人の女性として立ち直る話です。そこに写真のことが出てきます。病気が回復したら、写真の桜を見に行きたいと思っていたのですが、夫は亡くなります。女性が夫の思い出の桜を見にきます。カメラマンと出会い、再生するのです。


     写真にも、何かがあるんだ。人を動かす力が。が、しかし私ときたら。
     私など昨年高尾山の紅葉を撮って、今年の冬にベランダから富士山を撮って、6月に善福寺公園で額アジサイを撮ったフィルムをつい最近現像しました。
     2年前までは、一眼レフのカメラを持って、よく都内を歩き廻って撮りまくりました。それも今は?どうもズボラになってきた自分が嫌になります。

    阿修羅ガール  舞城 王太郎

    • 2005.08.16 Tuesday
    • 17:45
    阿修羅ガール
    阿修羅ガール
    舞城 王太郎


    160 ★★★☆☆
     【阿修羅ガール】 舞城王太郎 著  新潮社  三島由紀夫賞受賞作

     はちゃめちゃな文章?はちゃめちゃなストーリーだが、すんなりと読める。この人の作品は初めて読むのでわからないがみんなこんな感じなんだろうか?女学生の臨死体験の話なの?現世とあの世の話でもっと深い意味がこめられているのかなー。良くわかりません。アルマゲドン?、グッチ裕三、モト冬木、辺見エミリ、おまけに石原慎太郎など出てくるし、グッチ裕三に夜のヒットパレードの面々、グッチ裕三出ていたの、芳村真理に井上順じゃないの、どうでもいいけど。

     最後は、妙にまとまっている。

     ああ、でもそもそも、私はもうそういうのはやめたんだった。もう、好きでもない人とやってみるのはなしにしたんだった。そうだった。
     私が次にエッチなことするのは、大好きな人。私を大事にしてくれて、私を一番にしてくれて、私を必ず守ってくれて、私のために戦ってくれる人。私が大事に思って、私が私の一番にして、私が守ってあげたくて、私がその人のために戦ってあげたいと思うような人。その人のことを思うだけで心臓が止まっちゃうような人。そして何よりも、私の止まった心臓を、何て言うか、ジャンプスタートさせてくれる人。(本文より)

     最後にこんなことを言いたかったのかなー。ウーン。わからない。

     本当に三島由紀夫賞を受賞した作品なのなんだろうか。


    おじいさんの思い出  トルーマン カポーティ, 村上 春樹, 山本 容子

    • 2005.08.15 Monday
    • 17:47
    おじいさんの思い出
    おじいさんの思い出
    トルーマン カポーティ, 村上 春樹, 山本 容子


    159 ★★★☆☆
     【おじいさんの思い出】 トルーマン カポーティ 著 村上春樹 訳  山本容子 銅版画   文藝春秋


     村上さんの作品は随分たくさん読んできたのだが、外国作家の翻訳物を読んでいないのだ。村上春樹(翻訳)でも有名である。昨日、買った本にこの本があった。トルーマン カポーティの翻訳物もかなりあるようだ。

     この本は、トルーマン カポーティの初期の作品で少年の心を通じた家族愛の話である。トルーマン カポーティを始めて読むのでどんな作風かわからないが、あとがきに<下線>あの凝りに凝った文章もないし、めくるめく想像力の飛翔もない、きわめてピュアで素直な短篇である、と記されている。

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