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    極楽家族  佐藤 洋二郎

    • 2004.11.22 Monday
    • 14:15
    極楽家族
    極楽家族
    佐藤 洋二郎

    【極楽家族】 佐藤洋二郎 著  講談社

    《希望はない、しかし日々に生きる楽しみだけは》

    表紙を見たときに、ひょっとしたら善福寺公園
    ではと思ってしまった。私の家の近くにある公
    園である。井の頭公園と同じく湧き水が出て
    いて、これから川が始まる。井の頭公園より
    も数段面積が小さいが趣も方はこちらの公園
    の方が落ち着いていて良い。

    『職を失った男と家族の日常の物語』
    全くその通り物語です。
    大手の都市銀行に勤めて支店長までになって
    退職した男が小説書いている主人公に言う。

    「わたしはね、この歳になって生きるということ
    が、どういうことだかようやくわかってきた気が
    するんですよ。一切が無なんですよな、この世
    は。無常ということは結局なにもないということ
    なんですよ。地位も名誉も。なんでもないことに
    懸命にむかっていたんですから、こんな愚かな
    ことはありませんよ。その点、小野田さんを
    羨ましいと思っているんですよ、あなたのことも
    ですがね。生きたいように生きる。ただそうすれ
    ばよかったんですよ」  (本文より)

    生きたいように生きる。ウーン、それが一番だが
    、働かなくてはお金がなくて食事も食べられないし
    、と考えるのが凡人だからだろうなと思う。

    予知夢  東野 圭吾

    • 2004.11.20 Saturday
    • 14:10
    予知夢
    予知夢
    東野 圭吾

    【予知夢】 東野圭吾 著  文藝春秋

    《ゆ、雪…。》

    17年前に男が夢見たのは、果たして妄想なのか?
    5編なる話の事件の謎解きが楽しい小説です。

    男が小学生四年の時に書いた。タイトル「僕の夢」
    内容は、自分が将来結婚する女の子の夢を見た。
    それに結婚する名前も書いてあるのだ。17年後に
    起こる事件が何かがあるのだろうか?

    近頃、夜明けころに夢を見る。
    たわいなことだったり、全然つながりのないこと
    だったり、夢・ドリームではなく、起きたら
    えらく疲れている。

    一年目のKISS  森村 誠一, 笹沢 左保, 夏樹 静子

    • 2004.11.18 Thursday
    • 14:08
    一年目のKISS
    一年目のKISS
    森村 誠一, 笹沢 左保, 夏樹 静子

    【一年目のKISS】 文藝春秋

    「海の斜光」森村誠一 著
    「光る干潟」夏樹静子 著
    「遥かなり蒼天」笹沢左保 著

    《ミステリーは?》

    三人のミステリーが一冊の本に収まっている。
    久しぶりのミステリー、刑事さんが活躍して、
    事件を解決する。
    三つとも、場所が佐賀県になっている。
    「海の斜光」は、偶然の繋がりを強調している。
    「光る干潟」は、意外な人が犯人である。
    「遥かなり蒼天」は、動機に驚く話です。
    何で
    本のタイトルが【一年目のKISS】かがわからない?

    こころの羅針盤(コンパス)  日本ペンクラブ, 五木 寛之

    • 2004.11.15 Monday
    • 14:06
    こころの羅針盤(コンパス)
    こころの羅針盤(コンパス)
    日本ペンクラブ, 五木 寛之

    【こころの羅針盤(コンパス)】 五木寛之 選  光文社

    《人生いろいろ、人間いろいろ、文章いろいろ?》

    30人の作家の30編の文章である。
    五木さんの前書きにこう書いている。

     声に出して笑ったり、ため息をついたり、なるほどなあ
    とうなずいたりと、私自身、人生を三十回生きたような
    感じがした。才気あり、含蓄あり、厭味あり、教養あり、
    風格ありと、活字を読む楽しみこの1冊につきると言えば
    、いささか香具師の口上めいている。

    こころの中に羅針盤があったら、なにを感じて人間は
    動いているのか。30人の作家の文章に酔いながら
    人生を見つめなおしたりすることもよいのだろう。

    世界のひびわれと魂の空白を  柳 美里

    • 2004.11.12 Friday
    • 14:03
    世界のひびわれと魂の空白を
    世界のひびわれと魂の空白を
    柳 美里

    【世界のひびわれと魂の空白を】 柳美里 著  新潮社

    《どこから、強烈なエネルギーが出てくるのか》

    『表現の自由とプライバシー』で裁判になったと言う
    話は聞いていたが、こんなことになっていたのかと
    言う思いである。
    『小説家が命をかけた聖戦』
    福田和也氏に、大江健三郎氏に、敢然と反論を挑む。
    と帯文にあるが、やはり柳さんは凄いのだ。
    この姿勢はどこから来ているのだろうか。前半に
    載っている五輪走者の祖父から来ているのだろうか。

    吉祥寺幸荘物語  花村 萬月

    • 2004.11.10 Wednesday
    • 14:00
    吉祥寺幸荘物語
    吉祥寺幸荘物語
    花村 萬月

    【吉祥寺幸荘物語】 花村萬月 著 角川書店

    《吉祥寺は若者の街なのだ》

    吉祥寺の知ってるたくさん店が出てくるのが嬉しい

    物語は、青年時代におきる青春の葛藤を描いている

    幸荘に住む住人たちとの交流と日常を通して成長していく

    お金はなくても、何かに打ち込めるものがある

    聖家族のランチ  林 真理子

    • 2004.11.08 Monday
    • 13:57
    聖家族のランチ
    聖家族のランチ
    林 真理子

    【聖家族のランチ】 林真理子 著  角川書店

    《人間スープは、どんな味だろうか?》

    エリート銀行員の夫、美貌の料理研究家の妻、
    今どきの長女、有名の進学校に通う息子。
    誰もがうらやむ家族に、何かが軋み出していく、
    バランス?は、経済の破綻であり、不倫であり、
    宗教であり。崩壊していくが、これが意外に
    結束していくのだが。
    後半は、こういうこともあるのだろうか?と思う
    のだが、やっぱりあり得るだろう。
    この本を読んでサンドイッチを食べている私が
    異常なのだろうか?

    殺人の門  東野 圭吾

    • 2004.11.06 Saturday
    • 13:54
    殺人の門
    殺人の門
    東野 圭吾

    【殺人の門】 東野圭吾 著  角川書店

    《あなたは何人殺したいヤツがいますか》

    どうしても殺した男がいる。
    その男のよって、わたしの人生はいつも狂わされてきた。
    あいつを殺したい。でも、私には人を殺めることがどうして
    もできない。
    殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何
    なんだろう?
    。。。20年間もの間、くすぶり続ける殺意。殺人者になり
    きれない男は、果たして「殺人の門」をくぐることができ
    るだろうか?
      (本の帯分より)
    442ページの2段書きの本であるがページを飛ばすこと
    なく読めた。殺したいヤツは誰でもいるだろうか、この
    ヤツがこの世からいなくなってくれたら、と思ったこと
    はないのだろうか。だれでも、そんな気分になったこと
    はあるような気がする。私にもこの男がという思いが?

    裕福な歯医者だった家族が、崩壊していく。その息子に
    ことごとくまとわり付いてくる同級生がいた。人生を何度
    も苦渋を味わされ、それでも付き合っていく。彼はどう
    して、この息子に必要以上に関わってくるのか?
    心の奥底にあるくらい闇だけが知っているのか?
    この息子(主人公)は、なぜ同級生を殺すことが出来
    ないのか?
    ことごとく主人公に関係していく女性が狡賢く描かれて
    いる。主人公の寡黙より、多弁の同級生の方が女性には
    関心を引くように描かれている。現実もそんな世の中が
    悲しく思うのは私ひとりだけだろうか。

    人形を捨てる  藤堂 志津子

    • 2004.11.05 Friday
    • 13:52
    人形を捨てる
    人形を捨てる
    藤堂 志津子

    【人形を捨てる】 藤堂志津子 著  新潮社

    《人は何によって生きているのか》

    藤堂さんの自伝なのであろう。エッセイである。
    この人がこんな環境で育ち生活していたのが
    わかる本です。
    ある程度の年代が来たから、書いたのであろうか。
    赤裸々に家族のことが書いてある。藤堂さんの
    作品は何度か作品を読んでいるが、もっと深く
    人間を書かないのだろうか、と思ったがこの本を
    読むと、その理由がわかる気がしてきた。

    二十歳のころの私にとって、それらの本は宝物に
    等しく、大事でならなかったものだ。
    けれど、それから二十数年たったその日、どの本
    にも思い出はあるものの、若年の私の心にまとわり
    つくようにからんできた執着心は、ものの見事に
    なくなっていた。
    むしろ、その反対に私はやるせない溜め息をつく
    思いにとらわれていた。
    (こんなにもたくさんの本を読んだというのに、私は
    このトシになっても、ちっとも賢くならなかったなあ
    。。。)
    中略
    (何かがわかりたくて、せめて、そのヒントや手がかり
    なりとも探そうとして読んだ本もあったのに、結局は、
    なんにもわからないままにきてしまった、このトシまで
    。。。)
    中略
    (これだけの本を読んで、いったい、どうして私は賢く
    ならなかったのだろう。。。あるいは、私は、読書では
    けっして智恵が身につかない、そういうタイプの人間
    だったのだろうか。。。。)
    中略
    (。。。要は、私のひまつぶしだったのだ、本というもの
    は。本を読んでいるときだけは、人生の退屈も、つまら
    なさも、残酷さも、はかなさも、いっときだけ忘れ去る
    ことができた。。。そのために私は本を必要とした。。。)
     本文より

    この本を読んでいたら、目頭が熱くなって大粒の涙が
    流れだした。人それぞれに、何かの重い荷物を生まれ
    流れに背負って生きているのだろうか、ということを
    感じずにはいられない。

    リアルワールド  桐野 夏生

    • 2004.11.01 Monday
    • 13:49
    リアルワールド
    リアルワールド
    桐野 夏生

    リアルワールド】 桐野夏生 著  集英社

    《今日は今日です。》

    桐野さんの作品は人間の醜い面を出すことが本当に
    上手い人だと感心させられる。
    今回は高校三年生が主人公たちである。
    隣りの高校生の息子が母親を殺した。それに関わる
    女学生に話が繋がっていく。表面上では取り繕って
    いても、決して腹の底から語れない、語り合えない
    家族関係、友人関係等。事件はこうしたところが
    ほんの弾みで出てくる。親に言い分、子供の言い分、
    何が正しく、何がおかしいのか、青春時代に起きる
    社会への、親への不信。これを乗り越えて、乗り越えられ
    ないままに成長していっている気がする。

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