人間の幸福
宮本 輝
【人間の幸福】 著
《幸福って、なぁにー?》
新聞に連載された作品だけに、テンポよく読むことができた。
ストーリーは、マンションの横、裏?に住む、口煩いオバサンが殺される。
マンション住人が、加害者として疑われることになる。
ひとり、ひとつの家族、家庭のあり方が明らかになっていく。
子供が不良になってしまっている家庭、何年も会話のない家庭、親が不倫している家庭、旦那が通ってくる家庭等々、まだまだ一杯設定してある。
みんな、いろんな問題を抱えて生活しているのだ。
《人間の幸福とは、なんなのだろう》と主人公は考えるのだ。
以外と単純なところにあるのでは、一家団欒の夕食に、同じ屋根のなかにとか。