はるかな本、遠い絵
川本 三郎
07−221 ★★★☆☆
【はるかな本、遠い絵】 川本 三郎 著 角川書店
《遠い懐かしい本、懐かしくて遠い絵、…》
出版社/著者からの内容紹介より
明治、大正、昭和――。文学や芸術に垣間見る近代日本の懐かしい風景。
夏目漱石、藤沢周平、林芙美子、植草甚一など、逸話の中に文豪の素顔を知り、忘れられた作家や画家たちに想いを寄せる――。近くも遠い過去を訪ね、近代文学や戦後の中に置き忘れられた、記憶と風景を蘇らせる。
内容(「BOOK」データベースより)
寡黙で質朴な藤沢周平の文体、風変わりでユニークな幸田文の言葉、無垢でたくましい林芙美子の人生、「風船画伯」と渾名された谷中安規の丸い絵―。創作の現場を覗いては、文豪たちの素顔に触れ、消え去った作家や画家たちの影を垣間見る。近くて遠い時間のなかを、読み、歩き、愛で、味わう。あるべき過去の遠景が詰まったエッセイの贈り物。
この本に出てくる本と著者の半分くらいしか知らないけれど、何か懐かしく感じるものばかりのエッセイだ。ちょっとしたエピソードが一杯載っている。読んでいて楽しくなる、そんな本だ。