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    きよしこ  重松 清

    • 2006.12.19 Tuesday
    • 23:06
    きよしこ
    きよしこ
    重松 清
     322 ★★★★☆
     【きよしこ】 重松 清 著  新潮社

     《最初読んでいてつらいのですが、いつしか泣けて感動してしまうのだ》

     内容(「BOOK」データベースより)
    少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっと―。大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。


     吃音・どもりの少年とその家族、友人たちの物語だ。
     主人公は、作家自身なんだろうか、そういう書き方で始まるから、多分そうなんだろう。だが、重松さんを何回もテレビで見たことがあり、喋っている感じは普通に思えたのだが、人間ってやっぱりいろいろなものを背負って生きているんだ、と思ってしまった。

     私の周りにも、小学校、中学校時代に吃音・どもりの人たちがいた。言う言葉がつかえてしまうのだ、興奮すると余計にひどくなっていた。でも、性格が陽気だったので、つとめて明るくしている人たちばかりだった。あれは、気丈に陽気にしていたのかと、今では思うことが出来る。

     父親の転勤が多いので、主人公・きよしも転校ばかりだ。7篇の連作短篇集である。1篇ごとに転校して成長していくが、そこで吃音・どもりの少年とそこで会う友人たちの話だ。
     「きよしこ」………小学一年生 読んでいてつらい。
     「乗り換え案内」…小学三年生 吃音のセミナーに参加する、そこで会う加藤少年との交流、これも読んでいてつらい。
     「どんぐりのココロ」…小学五年生 5校目の転入。仲間に溶け込めず、神社でおっちゃんとの交流して学んだものは。
     「北風びゅう太」…小学六年生 『お別れ会』での劇の脚本を少年が書くことになる。この章は、最後は泣けます。
     「卒業式まで、あと半月ほどじゃ。小学校もいよいよおしまいじゃけえの、一日一日をたいせつに、のう、一瞬一瞬をしっかりと、一所懸命に生きていかんといけんど。ええか。今日は一生のうちでたったいっぺんの今日なんじゃ、明日は他のいつの日とも取り替えっこのできん明日なんじゃ、大事にせえ。ほんま、大事にせえよ、いまを、ほんま、大事にしてくれや……」(本文より)
     担任の石橋先生の言葉ですが、これには重いことがあるから含蓄あるのです。
     
     「ゲルマ」………中学二年生 ゲルマという迷惑な友人の話。読書感想文コンクールで四期連続の金賞を逃したと書いてあるから、持って生まれた作家だったのか。

     「交差点」………中学三年生 少年、野球部のレギュラー、そこへ転校生・大野くんがレギュラーに、マサが補欠に。少年と大野くん、転校生の交流、交差点とは。
     「東京」………高校三年生 和歌子・ワッチ・大学二年生との交流・恋愛?。これはちょっと切ない。

     全編に流れるテーマ。
     「それがほんとうに伝えたいことだったら……伝わるよ、きっと」 (本文より)

     重松さんの描く家族や友人たちは、特別な人たちではないが、今日と言う日を精一杯に生きているように思えました。

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    • 2013.07.17 Wednesday
    • 23:06
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      コメント
      重松さん自身なのでしょうかね、やはり。
      「青い鳥」の「間に合ってよかった」っていってくれるあの先生の面影がこの作品にあって、原点はここなの?と思いました。
      • じゃじゃまま
      • 2008/07/27 10:44 PM
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      幼い頃に受けた心の衝撃のためか、吃音という悩みを抱えている「きよし」。 彼の学生時代を、友達との交流を通して描かれた心温まる長編。 話すということは、日常生活で何も考えずに普通にやってることだが、「吃音」という障害により、常に言葉を探さなければならな
      • かみさまの贈りもの〜読書日記〜
      • 2006/12/20 10:41 AM
      家人が買ってきた本の重松清著「きよしこ」が気になり読んでみた。やっぱり自分が気になる本というのは気に入ってしまうものだ。
      • 脳内TraP
      • 2006/12/20 10:25 PM
      ≪★★≫ 吃音の少年のお話。私はエッセイは読まない主義なので、重松氏のことはあまり知らない。 でも重松氏自身も吃音で、そして昔は教師を目指し、叶わず作家になったのかな?とそれとなく分かる。 重松氏の作品の中に出てくる人物は、自身であったりすることがある
      • じゃじゃままブックレビュー
      • 2008/07/27 10:40 PM

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