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    銀の砂  柴田 よしき

    • 2006.12.01 Friday
    • 21:02
    銀の砂
    銀の砂
    柴田 よしき
     305 ★★★☆☆
     【銀の砂】 柴田 よしき 著  光文社

     《銀の砂、星の砂……有孔虫の遺骨・死骸なんだって》

     内容(「BOOK」データベースより)
    売れない作家の佐古珠美はかつて、女流ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。珠美は恋人の俳優・芝崎夕貴斗をふじ子に奪われ、彼女のもとを去った。夕貴斗はその後ふじ子とも別れ、いまは音信不通である。ある日、珠美のもとをフリーライターの男が訪ねてきた。夕貴斗のことを訊きたいという。なぜ今さら?過去が追いかけてくる。手に入れたはずの平穏な生活が崩れ始める―。女たちの悲劇を描く長編サスペンス。


    柴田よしき、柴田よしきさんの本を読んだときに男性作家だと思っていた。略歴に男性とも女性とも記されていないのでわからなかったのだ。何冊か読んだあとに女性の作家さんだと知ったのだが。この本、この作品は、女性しか描けない、そんな物語だ。

     ミステリィ?最初から何かを感じさせない物語が中盤から一気にサスペンスになっていく。えーっと思うことが待っている、これがこの本の醍醐味なのか。女の持つ特有な自尊心、優越感、それが何かのとき引き金を引くのだ。女流ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子と売れない作家の佐古珠美の関係が女性作家にしか描けないものがある。

     珠美は瓶をそっとゆすった。星の形の砂粒が、小さな瓶の中で踊る。
     「この小さな瓶の中にも、何百って死が詰まっている。それが砂浜一面にあったら……眩暈がしそうね」
     「うん。撮影につかったのは星砂海岸じゃないんだけど、珊瑚がくだけた白い砂浜でね、夜だったから、あたまの上にでっかく、満月が出てたんだ。白い月の光がさ、撮影用のライトよりもっと明るく、砂浜全体を照らしてるんだよ。銀色なんだ。ずーっと、海の際まで、銀色の砂が広がってる。掌ですくうと、その中にもね、ちょっとだけど、星砂が混じってるんだ。銀色の世界の中に、無数の、星の形をした死が隠れてる。そう考えただけで、背中が震えそうだった。星の形の死、だよ。こんな残酷なものって、この世界に他に、ないかも知れない」
    (本文より)

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    • 2013.07.17 Wednesday
    • 21:02
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      コメント
      こんにちはー。TBありがとうございました。
      自分の感想には書くのを忘れてしまいましたが、
      モンガさんが引用しておられる、星の砂のくだりは印象的でしたね。
      背筋が寒いような美しさですよね。
      タイトルや装丁が、全体の内容とは全然あってないんだけど、
      そのシーンとはばっちりあっていて、
      ここ、重要なシーンなんだな、って思いました。
      ではでは!
       こんばんは、ゆうきさん。
      TB・コメントありがとうございました。
      ミステリィか、女の情念か、みたいな話だった。
      私も、タイトル、装丁とが本当に合っていないと思って読んでいましたが、銀の砂・星の砂のところを柴田さんは言いたかったのかな、と思いました。
      • ゆうきさんへ
      • 2006/12/10 11:44 PM
      内容まったく知らずに借りたので、藤子の娘の妙子の存在もかなり重要なのかなと思ってて、夕貴斗の存在がまさかあんな展開になると思ってませんでした。読み始めたときに思っていたのとは全然違ってました。
      でも柴田さんは、女の心理描写が鋭いですよね。さすが「女」ですよね〜。
      • じゃじゃまま
      • 2006/12/18 10:02 AM
      こんばんは、じゃじゃままさん。
      《》柴田さんは、女の心理描写が鋭いですよね。さすが「女」ですよね〜《》
      本当に、女性作家さんにしか書けないのではと思いました。
      • じゃじゃままさんへ
      • 2006/12/20 12:37 AM
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      銀の砂 柴田 よしき 光文社 2006-08-22 売れない作家・佐古珠美はかつて、ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書でした。珠美は、恋人だった俳優の夕貴斗をふじ子に奪われ、それをきっかけに秘書をやめました。その後、夕貴斗はふじ子とも別れ、音信不通になって
      • 本を読んだら・・・by ゆうき
      • 2006/12/10 1:12 PM
      要するに、これって二人の女の闘いなのかしら。 抗えない魅力を放ち、優位な立場にいる藤子。その藤子から決して離れることのできない珠美。 尊敬され思いのまま、優位な立場にいるのに、珠美の視線に怯えている藤 子。 藤子の過去が語られ、あの藤子にもよくある嫁姑
      • じゃじゃままブックレビュー
      • 2006/12/18 9:54 AM
      光文社 (2006/8/22) ISBN-13: 978-4334925130 評価:79点 ベストセラー女流作家、豪徳寺ふじ子と、かつては彼女の秘書を勤めていたこちらはあまり売れない作家の佐古珠美。 最後には、サスペンスになってしまうものの、書かれていたのは、不幸な生い立ちが元と
      • デコ親父はいつも減量中
      • 2007/02/03 11:48 PM

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