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    蝶のゆくえ  橋本 治

    • 2006.11.16 Thursday
    • 20:01
    蝶のゆくえ
    蝶のゆくえ
    橋本 治
     288 ★★★☆☆
     【蝶のゆくえ】 橋本 治 著  集英社

     《いろいろな女性がいて、いろいろな生活があり、いろいろな時間がある》

     内容(「BOOK」データベースより)
    母親の美加が18歳の時に産んだ子。美加の再婚とともに新しい父親と暮らすが、親として未熟な二人に虐待され死亡。―孝太郎(7歳・小学生)「ふらんだーすの犬」。
    「男の26は若くて、どうして女の26は若くないんだ」二度も二股かけられた男に呼び出され性懲りもなくまた会ってしまう。―晶菜(26歳・OL)「ごはん」。
    「私お母さんが大好きなの」いきなり夏子に告白されとまどう。女の19歳は問題が多い。―アオイ(19歳・短大生)「ほおずき」。
    深夜コンビニにたむろっている若い男たちに注意したことがきっかけで暴行を受け、夫が死んだ。殺された。定年退職した直後に。―静子(58歳・主婦)「浅茅が宿」。
    夫の仕事がうまく行かなくなったのを契機に夫の実家で暮らし始めたが、大学教授の舅と姑との暮らしは耐えがたいものがあった。―加穂子(37歳・主婦)「金魚」。
    毎年白菜漬を送ってくる母親が怪我をした。久々に故郷に帰り同窓生に会う。―孝子(57歳・主婦)「白菜」。最新小説集。


    「ふらんだーすの犬」「ごはん」「ほおずき」「浅茅が宿」「金魚」「白菜」6篇。

     「ふらんだーすの犬」は、幼児・児童虐待を画いた作品だ。
     若い二人が結婚して、子供を生んで、離婚して、子供を実家に預けて、また結婚して、子供より男女の生活に走り、子供が邪魔になり子供を虐待してしまうのだ。どこかで聞いた話、そう、ニュースでこんな話ばかりが流れている。こんなことでは、親になることの疑問を感じるのだが、若くて子供を生んで、子供より親達の生活を優先させてしまう、結構こういう人たちが多いのではないか、と思ってしまうのだ。子供は、親を選ぶことは出来ないのだ。

     男性作家が書いた女性の性・感情を読んだが、案外良かった。
     「ふらんだーすの犬」の話も凄かったが、「金魚」のオチは、強烈だった。


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