10センチの空
浅暮 三文
280 ★★★☆☆
【10センチの空】 浅暮 三文 著 徳間書店
《もしも、空を飛べたなら…》
内容(「MARC」データベースより)
大人になる。そうなのだ。空を飛ぶ仲間の合言葉。空を飛ぶための呪文。「大人になっても僕は空を飛ぶことを忘れません。そして大人になっても僕は空を飛ぶ仲間のことを忘れません…。」 ほろ苦くも切ない青春ファンタジー。
私立の大学4年生の川原敏也は、就職するのに、生きていくのに希望が持てないでいた。ラジオから流れるディスクジョッキーの声が…。そこから物語が始まります。
「ほんの少しだけ、空を飛べる能力― あなたにも、さしあげます。」(帯文より)
この本を読むと、何センチか空を飛べるかも知れません。
主人公・川原敏也が生きること・目標・夢を見つける物語です。
国語の教科書に載っている本だそうです。よく、まとまっている良い感じの本です。
この本を読んでいて、単純に中島みゆきさんが歌う、下記の歌を思い出していました。
♪ この空を飛べたら
空を飛ぼうなんて 悲しい話を
いつまで考えているのさ
あの人が突然 戻ったらなんて
いつまで考えているのさ
暗い土の上に 叩きつけられても
こりもせず空を見ている
凍るような声で 別れを言われても
こりもせずに信じてる 信じてる
ああ 人は 昔々 鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも 空が恋しい
飛べるはずのない空 みんなわかっていて
今日も走ってゆく 走ってく
戻るはずのない人 私わかっていて
今日も待っている 待っている
この空を飛べたら 冷たいあの人も
やさしくなるような気がして
この空を飛べたら 消えた何もかもが
帰ってくるようで 走るよ
ああ 人は 昔々 鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも 空が恋しい
なんと!中島みゆきさんの歌が!(笑)
なんだかうれしくなってコメントしちゃいました。
この歌、とても好きです!
今日も車で聞きましたよ!
この本は、150ページくらいの本で読みやすいし、面白い?楽しい?ファンタジー?な本です。
中島みゆきさんの、この歌私も好きです。
たった10cm、たった5cm、たった2.5cm。でも素敵な話しでしたね。
少ないページにまとまった、本当にステキな話ですね。