手紙
東野 圭吾
235 ★★★★☆
【手紙】 東野 圭吾 著 毎日新聞社
《罪と償い、差別、いろいろ考えさせられた作品だ》
内容(「MARC」データベースより)
兄は強盗殺人で服役中。その時、弟は…。断ち切られた兄弟の絆。希望なき世界を彷徨う人生。いつか罪は償われ、傷は癒されていくのだろうか。『毎日新聞』日曜版連載、待望の単行本化。
昨今被害者・家族の人権が問題になって取り上げられているが、この本では、犯罪加害者の家族、ここでは弟の感情・人生を主に書いてあります。
兄は、弟の大学進学のために強盗殺人犯になってしまった。両親を亡くし兄が親代わりになっていたのだ。弟の殺人犯の兄を持つという過酷な人生が始まる。新聞小説と言う観点からか伏線があって、次から次へと社会の差別にあって、読者は引き付けられます。やっぱり、東野さんは巧い、巧すぎます。大概の人は、《殺人犯の弟》ということで離れていってしまいます。私なども現実には、大概の人になってしまうのでしょうか。刑務所の兄からの1月に1回の手紙が弟に届きます。当然、この「手紙」が題名になっているのでしょう。重いテーマですが、すんなりと読めますが、一杯の問題提起を持った作品だと感じました。この本は、一気に読んで下さい、一気に。そんな気がします。
ラストは、こんなシーンを持ってくるのか、何故か大量の涙が出てくるのです。
- 2013.07.17 Wednesday
- 12:55
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(あらすじ)
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償える
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今回は、東野圭吾『手紙』を紹介します。東野作品は、2007年4月現在70%ぐらい読み終わったのですが、白夜行の次に好きな作品です。本書は、犯罪加害者の家族(特に弟の直貴の人生にどう影響するか)を描いたものです。
もし、
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どこが良いかっていうと、この本は家族の深さが思い知らされるのでびっくりします。普通兄弟というのは、うざいの他になにものでもないはずなのに、この本を読むことによって、自分の人生が変わったような気がします。
夢と現実が、重なり合った深い物語がなんともいえない・・・。
さっきから感想しか言ってなくてすいません・・・。
皆さんの話を読んでいるとほとんどの人が感想とういうより、ストーリーを語っているので、こんなコメントで良いのかなぁ・・・なんて思ってしまいます。
ではこのへんで。
感想でいいんですよ。
思いついたままを書くのが一番だと思いますよ。
この本は、いろんな要素を含んでいるのですが、
兄弟というものはどういうものかを考えさせられました。