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    象を洗う  佐藤 正午

    • 2004.01.10 Saturday
    • 01:14
    象を洗う
    象を洗う
    佐藤 正午

    【象を洗う】 佐藤正午 著

    ショートの物語があるが、エッセイ本である。
    相性がよいのか、すっと読める。
    ここでは結婚のことをあげてみる。
    『彼女には一緒に暮らす家族がいて、会社や学生時代の友人たちがいる。アパートで独り暮らしの彼にも実家があり、大勢の友人もいる。つまり彼女と彼と取り巻く集団には、何百という眼や耳や口がある。出会いと別れは彼女と彼とのふたりのあいだの出来事でも、出会いから別れまでの一年間をふたりきりで過ごすことはできない。彼女と彼が出会い、まもなく愛し合うようになった途端、周囲の人間の眼や耳や口がからんでくる。』

    『あるとき彼女は男から花を貰った。仰々しい花束ではなく、一輪挿しにぽんとさしておける程度の花だ。前々から男が自分に好意を持ってくれているのは判っていた。でも彼女のほうはピンと来なかった。いまいち、何だかな、といった感じだった。でもその日、一緒に食事をした帰り道で男が買ってくれた花を、彼女は大事に部屋に持ち帰った。
    それから彼女は二時間ほどかけて台所を掃除した。  
    中略
    つまりグラスの一輪挿しが彼女の台所を変えてしまったわけだ。その夜、自分の顔が映るくらいにぴかぴかになったレンジの前に立ち、彼女は強いて言葉にすればこんなことを感じていた。自分自身も一緒に変わってゆけるかもしれない。男ともっと深くつきあうことで、自分にもこんな変化が訪れるかもしれない。いや、すでに、彼から貰った花の置き場所のために夜中に拭き掃除なんかしている自分は、変わりつつあるかもしれない。』

    前者はうまくいかない話で、後者は恋のはじまりの確認である

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