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    ラスト シネマ  辻内 智貴

    • 2005.05.17 Tuesday
    • 14:01
    ラスト シネマ
    ラスト シネマ
    辻内 智貴


    ★★★☆☆

     【ラスト シネマ】 辻内智貴 著  光文社

     この本の77ページにこんな文が出てくる。

     「俺たち人間に有るのはな」
     「生まれて、生きて、死ぬ、この三つの事だけだ」
     「生まれることと、死ぬこと、この二つは、こっちの手に負える事じゃ無い。俺たちの手元に 有るのは、生きる、このことだけだ。これをなんとかしたいと、人間は、ああだ、こうだと、いろんな事をやる。−−だがな、生きるということの中に、常も、生まれたことも、死ぬことも、有るんだ。死ぬことの中に、生きることも、生まれたことも有るんだ。これらは、同時で一つの、いっしょくたのものだ。いっしょくたではじめて成立しているフシギな何かだ。生きる、という、ただそれだけをみて生きてると、人間は、ころぶ。片輪で走り通せるほど、人生は平らな道じゃない。生きることを充分なものにしたいなら、死を想い出す事だ。そうすれば、生きる、ということを想い出せる。そういうものだ」

     これは、小学3年生の息子に父親が言っている言葉だ。これには、前がある訳だが、ちょっと説明すると、息子が生まれたときに母親も亡くなり、二人だけの生活である。祖父が資産家であったために父は、何もせずに家で寝ているか、酒を飲んでいるかなのだ。息子が「ーー父さんは、お酒を飲むために生きているの?」と素朴に聞いているのだ。父親は、順番が違う「生きているから、お酒を飲むんだ」と答えている。もっともな意見である。それから前文に続くのである。

     息子は、何もしないで酒ばかり飲んでいる父親を別に軽蔑もしてないのだ。それが文章でもわかるのだ。何故か、廻りの皆から好かれているのだ。物語も最後に父親が亡くなったときも父親像を見せてくれる。

     そうだ、これは【ラスト シネマ】なのだ。映画に一度出た人が故郷に帰って来た。疲れかえって、すぐに入院したが、もう少ししか生きていないのだ。そこで彼がひと言しゃべった映画を
    上映するのであるが……。

     

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