なつかしい芸人たち (新潮文庫)
色川 武大
09−051 ★★★☆☆
【なつかしい芸人たち 】 色川 武大 著 新潮文庫
《知らない芸人たちの話だが、こんな人たちも居たんだ…》
内容(「BOOK」データベースより)
どこまでも世間と合わない自分だから、いずれは窮死するのだろう。そう感じながら、少年は浅草六区を歩いていた。昭和の大衆演劇全盛時代、ここには彼の“同胞”がいた―。「麻雀放浪記の阿佐田哲也」として人気作家となった後も、異端の芸人に惹かれ続けた色川武大。エノケン、ロッパ、時代を下ればトニー谷、五代目柳朝…。はみ出し者への共感が滲む、奇人・落ちこぼれ36の肖像。
私が知っている芸人は、ちょっとしかいない。いろいろな場面を見てきた色川さんの語り口が楽しい本。芸人という言葉も使われなくなってきた。