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    あなたのそばで  野中 柊

    • 2007.01.18 Thursday
    • 22:15
    あなたのそばで
    あなたのそばで
    野中 柊
     07−17 ★★★☆☆
     【あなたのそばで】 野中 柊 著  文藝春秋

     《息づまるほどの幸福で満たす物語?》

     内容(「MARC」データベースより)
    いつの日か、きみは僕に出会うよ。僕を好きになるよ-。頁をめくるとたちどころに恋をしたくなる。せつなくて、熱くて、もどかしい、6つの恋の物語。


     「オニオングラタンスープ」
     「光」
     「イノセンス」
     「片恋」
     「運命のひと」
     「さくら咲く」   連作短篇集 6篇

     キスをしながら、なんとなく思った。恋というのは、オニオングラタンスープを作るときと、同じことなのかもしれない、と。嫉妬の気持ちは焼け焦げを作るほどであってはいけない。苦味が出てはいただけない。しんなりと飴色に染まって、ほのかな甘味が舌の上に広がるくらいがちょうどいい。 「オニオングラタンスープ」 (本文より)


     「私ね、思うの。もみの木は、なんの飾りつけもしていない自然なままの姿のほうが、ずっと力強くて美しいって。だけど、オモチャみたいなデコレーションを仰々しく吊り下げて、クリスマスを祝うのって、やっぱり楽しくていいわよね。なにか、祈りのようなものを感じるのよ。キリスト教のお祭りだからってことじゃなくてね。なんて言ったらいいのかな? たとえば、幸せになりたい、憂いなんて忘れて陽気に毎日を暮らしたい、一瞬一瞬の輝きを積み重ねて生きていけるものだって信じたい……そういう祈りかしらね?」
     「片恋」 (本文より)

     人と人が縁会って出会って、その人を想う心が美しい。
     この本は、先生と教え子など恋模様はさまざまだけど、好きな人との時間を一緒に過ごしたいという気持ちが妙に良い。
     

    ガール ミーツ ボーイ  野中 柊

    • 2005.10.27 Thursday
    • 21:46
    ガール ミーツ ボーイ
    ガール ミーツ ボーイ
    野中 柊

    210 ★★★☆☆
    【ガール ミーツ ボーイ】 野中柊 著  新潮社

     6歳の息子・太郎と二人暮らし。主人公・美世は、社会人6ヶ月目で妊娠、25歳のときに身ごもった。相手は、合コンで知り合った、5歳上の証券マン。太郎、4歳のとき父親が失踪する。だから、息子と二人暮らしなのだ。
     ここまではよいのだが、美世は今では、こう述懐しているのだ。『今思えば、どうして彼を好きになったのだろう。いや、本当に恋愛感情を抱いていたのだろうかどうかさえ定かではない。正直なところ、あの頃のことはよく憶えていないのだ。まるで記憶喪失みたいに、ぽっかりと当時の感情が忘れ去られてしまっちる。とはいえ、結婚までしたのだから憎からず思ってはいたのだろう。』
     おい、おい、なんじゃそれはと私は、言いたいのだ。自分の人生だから結果はどうでもよいのだが、子供がかわいそうになのだ。勢いで結婚しても、末永く続く結婚もあるだろうが、現代の状況は、こんな結婚も多いのではと思って、息子の為に私は、怒っているのだ。

     夏休みに、息子を連れて美世の田舎の実家に帰り、息子を夏休み中、預けておこうとするのだが、美世とともに帰ってきてしまう。母と二人の生活で母がいなくなるのでは思いが、息子にあるのだ。息子にとって両親は、絶対必要なのだ。よく息子のことが書けていると私は思うのだ。
     

     この作品は、事件らしい事件はなく、息子との日常が書かれているが、案外オクは深いのかも知れない。


    ジャンピング・ベイビー  野中 柊

    • 2005.09.19 Monday
    • 15:29
    ジャンピング・ベイビー
    ジャンピング・ベイビー
    野中 柊

    182 ★★★☆☆
     【ジャンピング☆ベイビー】 野中柊 著  新潮社

     今日、鎌倉まで行ってきた。
     電車の中で2冊は読書が出来ると思い、【逃亡くそたわけ】と同じくらいの本の厚さだったので、この本を持っていきました。ところが驚いたことか、この作品が主人公が元夫と鎌倉駅で待ち合わせするところから始まるのです。

     鹿の子・主人公、ウィリー・元夫、ジュディ・元夫の妻、ユキオ・猫しか、あーっとウィリー・ジュニア・元夫の子しか出てきません。主人公と元夫の話がほとんどですが、1日の中にそれらが全部ありますので、なかなかオモシロイ本でした。日本女性とアメリカ男性の恋愛・結婚と興味深いものがあります。9.11のテロ、ブッシュとクリントンの違いは、アメリカ社会の不思議なども取り上げられています。ここでも精神的な病のことが出ています。主人公がアメリカで生活すると、こうなるのか。国際結婚という問題なのか、最後の場面がちょっとわかりませんでしたが。鹿の子と言う名が銀座の甘味処を直ぐ思い、どうもいけませんでした。表紙の写真が今話題の蜷川実花さんです。

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