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    永遠のとなり  白石 一文

    • 2007.08.06 Monday
    • 20:43
    永遠のとなり
    永遠のとなり
    白石 一文
     07−203 ★★★☆☆
     【永遠のとなり】 白石 一文 著  文藝春秋

     《人生ってなんだろうか……》

     うつ病を患って会社を辞め、妻子とも別れた青野精一郎は、故郷の博多に戻った。無職のまま療養生活をつづける彼は、小学校以来の友人で、九年前にがんを発症したのを機にやはり帰郷していた敦と、互いを支えあうように日々を過している。
    五十を前に肉体的、精神的、あるいは経済的な不安を抱える男たちの姿をとおして、自分の人生を受け入れて生きていかざるを得ない人間の切なさ、やるせなさを描きます。恋愛小説で読者をつかんだ著者が、新たな境地を目指した一作。(YB) (文藝春秋より)


     うつ病か、ちょっと前に読んだのは現実的な話、日記だったがそれもうつ病の話だった。白石さん自身もパニック障害があると聞いていたが、それも参考にしているのだろうか。
     この本は、病を起こしている二人が出てくる。片方はうつ病、もう一人はガンだ。人生って何だろうか、病気はどこからでもやってくるのだ、あーあ、人生は切ない、切ない、それしか言いようもない作品だった。


    どれくらいの愛情  白石 一文

    • 2007.03.09 Friday
    • 23:35
    どれくらいの愛情
    どれくらいの愛情
    白石 一文
     07−67 ★★★★☆
     【どれくらいの愛情】 白石 一文 著  文藝春秋  直木賞候補作

     《愛しあうということは、どういうことなのか》

     内容(「MARC」データベースより)
    HOW DEEP IS YOUR LOVE? 離れていても、愛し合えるのか。現実よりもリアルで、映画よりも素敵な恋の物語を4話収録。『小説宝石』『オール読物』掲載作品に、書き下ろしの表題作を加えて単行本化。


    「20年後の私へ」
     「たとえ真実を知っても彼は」
     「ダーウィンの法則」
     「どれくらいの愛情」   4編

     ――目に見えるものの不確かさの中に見えないものの確かさが隠され、目に見えないものの不確かさによって、目に見えるものの確かさが保証される。  (あとがきより)

     白石さんの中に流れるテーマがはっきりしているようだが、物語は以前との比較では普通っぽくなって来ているように感じてしまうが、読んでいて読む楽しさはまだあったので良かった。
     愛情とは、運命とかに左右されているのだろうか。結婚、相手の器、生まれの経歴などなど、やっぱり目に見えないものがどんよりと圧し掛かって入るのかもしれない。それを振り払うだけのエネルギーがあれば良いが、それをどこまで続けられるか。
     愛情、結婚とは、何なのか、結果ではなく、築いていく心ではないのだろか。

    もしも、私があなただったら  白石 一文

    • 2006.10.26 Thursday
    • 21:51
    もしも、私があなただったら
    もしも、私があなただったら
    白石 一文
     267 ★★★☆☆
     【もしも、私があなただったら】 白石 一文 著  光文社

     《もっと、もっと理屈っぽく、哲学的なものを書いてください》

     内容(「BOOK」データベースより)
    6年前に会社を辞め、郷里の博多に戻ってきた藤川啓吾。小さなバーを経営する現在の彼には、どうしようもない孤独と将来への漠たる不安があるだけだった。そんな彼のもとへ、ある日、会社時代の親友の妻・美奈が突然訪ねてくる。ほろ苦い過去を引きずりながら再会した啓吾に、美奈は驚くような相談を持ちかけてきたのだった―大人の男女が互いに愛し合うとは一体どういうことなのか?誰もが悩む恋心と性愛との不可思議な関係を卓抜な言葉で解き明かす傑作の誕生。


     「人はたえず『おのれとは何者か』と自らに問いかけるべきである。そしてこの偉大な問い以外の考えをきびしく排除すべきである。そうすれば自己の中心にある深遠な存在に必ず気づくことができる」…… 小説を書くときに最も大切にしている言葉。

    私は、白石さんと言う作家が好みである。何か、理屈っぽいところ、哲学的なところが出てくるからである。だが、段々とそれらの部分が少なくなってきたように思える。白石さんの父親が直木賞作家で、双子の弟さんも作家であるが、どこかのインタビューで何で内の家はいつも貧乏なんだろうと思って、もう少し売れる本を書いたらどうかと父親に言ってみたいなことが載っていた。私自身は、父親の白石一郎さんの本を読んだことがないので何にも言えないが、少しでも多くの人に読んでもらうことを念頭に置いて書いているような気がする。
    この本は、何故か女性読者には人気がないようだが、中年の恋愛小説のストーリーが難しい面もあるが、普通に考えて純粋な恋心として読めば良いのでは、と思っています。

     ― 私たち女は心と身体で生きる。だけど、あなたたち男は、目と頭で生きようとする。

     もしも、私があなただったら……
     もしも、私があなただったら、こんな私のことを置いていったり絶対しない。(本文より)

     友人の嫁さんに好意を持っている気持ちがあり、その恋がそれが現実に起きる、昔はこんな話は聞かなかったが、今はこんな話が雑多にあるように感じています。
     

    私という運命について  白石 一文

    • 2005.06.24 Friday
    • 11:05
    私という運命について
    私という運命について
    白石 一文


    121 ★★★★☆
     【私という運命について】 白石一文 著  角川書店

     『人は、ほんとうにみずからの意志で
     自分の人生を選び取ることが
     できるのだろうかー。』

     『自分にもっともふさわしい
     人生の選択肢とは、
     幸せとはー。』(帯文より)

     人間の運命は、運・不運などはどこにでも転がっている。
     人は、恋愛し、結婚するがこの人が運命の人だと思ってするのだろう。
     何人かは、強い意志で決めたはずの結婚がたいがいがこんなはずではなかったと思う。
     それは、相手であったり、家族であったり、親戚であったり、仕事だったりする。
     それが、どれもこれも運命であろう。

     主人公の女性が関係する恋愛、仕事、結婚、出産、家族、死を通して運命とは何か、人生とは何かを時代の事件を織り交ぜながら物語は進んでいく。
     
     各章が手紙をキーポイントにしている。
     その一つが一つが生きる意味の問い掛けでもある。
    あるときは、結婚相手の母親から、弟の嫁さんの、恋愛相手で怪我した娘から、夫からの手紙がそれぞれが哲学的なのである。これが私には、ポイントが高いのだ。
     
     
     物語として誰でも読めるようにして面白く、人間の愛・死を真面目に取り組んでいる作家である。

    草にすわる  白石 一文

    • 2005.04.30 Saturday
    • 17:31
    草にすわる
    草にすわる
    白石 一文


     ★★★☆☆

     【草にすわる】 白石一文 著  光文社

     「草にすわる」
     「砂の城」   2編

     白石一文さんの作品は、好きである。哲学的教訓?が随所にあり、それがよい。最初の作品【一瞬の光】を読んだとき、何かいままでに読んで感じなかったものを感じたのだ。【不自由な心】の短編なども良い。【僕のなかの壊れていない部分】には、私のなかで絶頂感に到達してしまった。【見えないドアと鶴の空】を読んで、あれーと思ってしまった、チョウジョウ現象なるものが書いてある。あまりにも前のものと違って見えたからである。当分はと思いが?、白石一文さんから遠ざかってしまった。
     
     この頃、もう一度白石一文さんのものを読んでみようと思った。【僕のなかの壊れていない部分】のあとに書かれた、この【草にすわる】を読んだのだ。やっぱり、白石一文さんの作品は、良い、そう思えたのがうれしい。

     この作品には、哲学的教訓?はないが、3編の八木重吉の詩が載っている。

     悲しく投げやりな気持ちでいると
     ものに驚かない
     冬をうつくしいとだけおもっている
     

     病気すると
     ほんに何も欲しくない
     妻や桃子たちにもいとしくてならぬ
     よその人も
     のこらず幸であって下さいと心からねがわれる


     わたしのまちがいだった
     わたしの まちがいだった
     こうして 草にすわれば それがわかる

    見えないドアと鶴の空  白石 一文

    • 2004.03.05 Friday
    • 02:05
    見えないドアと鶴の空
    見えないドアと鶴の空
    白石 一文

    【見えないドアと鶴の空】  白石一文 著

    《今、人間たちに何が一番大切か!》

    親しくなればなるほど、その人をより深く知るべきであり、
    知る努力を継続すべきにもかかわらず、
    親しいと自覚した途端に実は無関心になるのかもしれない。
    (本文より)

    不自由な心  白石 一文

    • 2003.11.10 Monday
    • 23:53
    不自由な心
    不自由な心
    白石 一文
    【不自由なこころ】 白石 一文 著

    《小説にみる男の人生 1》

    男の人生について考えてみる。
    『―――私は今年で52になります。人生なんて早いものです。情けない言いぐさですが、自分の人生というのは、どうもこんな筈じゃなっかたのではないか、これは後悔とも少し違うのだが、もっと別の自分が本当はあったような、そんな気がして仕方がありません。結婚には失敗しました。仕事や子育ては、そこそこでしょうか。そんなもんです。無理に思い出せばたくさんあるのですが、自然に湧き起こってくる人生の鮮やかな場面というものが、どうにも私には余りない。寂しいものです。……………………・・』
    《おい、おい、そんなことを言うなよ》と言いたくなります。設定では取締役部長ですよ。
    そうは言っても、男の勝ってな言いぐさかもしれませんが、みんな似たり寄ったりかも知れません。満足して人生を送ってきた人は一握りかも知れないなと思います。
    この部分は私の人生の思いとそっくりなので、この部分を読んだときはびっくりしてしまいました。

    《小説にみる男の人生 2》

    『日本人はさ、本当は金儲けのためだけで商売してわけじゃなかったとぼくは思っている。安っぽくいえば、商売の向こうには幸福の実現がなければ、ぼくたちの仕事はただの労働でしかないからね。ただぼくはその意味では、自分の仕事に最近その確信が持てなくなっていた。会社を辞めたことも、その意味ではまんざら捨てたものではないと思っているよ。――――――――人間、ただ一生懸命働けばそれでいいってものでないだろう。』(本文より)

    いけいけの部長だったひとが会社をやめて、次の会社に移って何をやっているか、主人公が前の上司を尋ねて行き会話している部分です。文房具を扱っている商社が舞台です。上司がいう、おれが子供のときは一本の鉛筆が,一個の消しゴムが宝だったよ、いまはちょっと使えばあたらし物だろう。世界には一本の鉛筆が、一個の消しゴムが、一つの定規がまだまだ宝だと思っている地域が一杯あるだろう。そんなところに安く送ってやっているんだよ。
    主人公があのやりての部長がそんな思いで仕事をしていたのかと愕然としてしまうのです。

    私なんかも漫然と仕事に係わっていて、仕事に意味を持っていいないなあと思うだけです。

    《小説にみる男の人生 3》

    『坂本さん、俺は日本も日本人も大嫌いなんです。ほんとうにこの国の人間はみんな蟻ん子のような奴らばかりです。誰にも自分ってものがない。誰も自分の頭で考えちゃいない。誰も他人のことになんか興味がない。そのくせ自分のことをよく知らないんだ。要するにみんなあんたみたいなんですよ。分別を持って、自ら律して、人に迷惑をかけず黙々と与えられた仕事をこなす。別に俺はそれを間違いだと言わないけど、だからって、そんな生き方を他の人間に押しつけていいってことにはならんでしょう。ところがね、日本人ってのは、そうやってちょっと自分と違った奴がいると、妙にムカついて、悔しいもんだから、それを寄ってたかって排除したり潰したりしようとするんだ。説教くさいことも百も二百も並び立ててね。いまあんたがそうしているように。あんたみたいにさ、小さな善ですべて処罰しようとする人間がさ、この国もこの国の人々もみんな駄目にしちまってるんだよ。大きな罪に目をつぶって、ちいさな悪をことさら追求して、結局大悪人をのさばらせてるんですよ。そんなこともあんたは分からないんだ。』
     (本文より)

    カメラマンの人物が主人公のサラリーマンに言っている部分です。部下の女性がカメラマンに虐待を受けているのを相談されて百万円を渡し、決着しょうとしている部分です。その後、その部下の女性と結婚するが、5年後女性はまたカメラマンのもとに帰ってしまうという哀れな結末の話しです。家を出て行く前に夢で大きい卵、ダチョウくらいの卵の夢をみたというんです。
    おちというか5年間巣立つため5年間温めていただけなのか………………。
    【夢の卵】それは、それはあまりにも哀しい人生の物語です。

    《みんな、おまえに言われなくても分かっているよ、ただ、どうしょうもないこともあるんだよ…………・。ああ、やりきれないな………………・・。》

    男の人生はなんだろうか、哀れすぎる。悲しすぎる………・・。
    なにか、楽しいこともあるはずだ……・・きっと、きっと。   

    一瞬の光  白石 一文

    • 2003.08.03 Sunday
    • 23:27
    一瞬の光
    一瞬の光
    白石 一文


    【一瞬の光】 白石一文 著

    物語は超エリートサラリーマンがひょんなことから、小娘と会い、御曹司の娘、スタイルもよし、頭脳も良し、気立てもよし、何から何までも整っている恋人を捨てて、最後は植物人間になる小娘の方に傾くという話しである。どこかにある人間の行き場所を求める旅でもある。会社のことも現実的でリアルであるし、家庭内暴力のことも、もっとリアルだし、これを除いて恋愛小説だけでも読めるし、人生の教訓みたいなものが上手く取り込まれているし、単行本で1ページ2段書きであるが、もっと読みたいと止まらないのである。文章・場面にスピード感がある。これが第一作の作品というのも驚きである。主人公が東
    大出の超エリートマンというのが僕には気に食わないが面白いので良しとする。

    その中の人生の教訓めいた部分をいくつか取り出してみた。

    『【ニュー・シネマ・パラダイス】の映画の中に、こんな話が出てくる。恋に憑かれた若い主人公に、父親代わりの老人が語って聞かせる話だ。或る護衛の兵士が王女に恋をしてしまった。だが王女と兵士ではどうしょうもない。ある日ついに兵士は王女に話かけた。王女なしでは生きていけぬと言った。王女は彼の深い想いにおどろいた。そして兵士に告げた。「百日の間、昼も夜も私のバルコニーの下で待ってくれたら、私はあなたのものになりましょう。」バルコニーのしたで、雨の日、風の日、雪が降っても、鳥が糞をしても、蜂が刺しても、兵士はうごかない。90日がすぎ、その二つの瞳からは涙が滴りおちていた。涙をおさえる力ももう残っていなかった。眠る気力さえ失わていた。王女はずっと見守っていた。九十九日の夜、兵士はふいに立ち上がった。そしてバルコニーの下から立ち去ってしまった。…………主人公は老人にどうして最後の日に、と訊ねる。………兵士が待たなかった訳がわかったよ。あと一晩で王女は彼のものだ。でも王女が約束を破ったら絶望的だ、彼は死ぬだろう。九十九日目でやめれば、王女は自分を待っていたんだと生涯思いつづけられる。』(本文より)

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