あんたのバラード
島村 洋子
329 ★★★☆☆
【あんたのバラード】 島村 洋子 著 光文社
《音楽を聴いて読んだらどんな感じになるだろうか》
内容(「BOOK」データベースより)
「帰れない二人」「少しは私に愛を下さい」「アイ・ラヴ・ユー、OK」―懐かしいあの頃のラヴソングにのせて贈る、哀しくせつない八編の物語。
「悲しい色やね」………………作詞:庚 珍化 作曲:林 哲司
「アイ・ラブ・ユー,OK」……作詞:相沢行夫 作曲:矢沢永吉
「星屑のステージ」……………作詞:売野雅勇 作曲:芹澤廣明
「帰れない二人」………………作詞 作曲:井上陽水 忌野清志郎
「少しは私に愛を下さい」……作詞 作曲:小椋 佳
「大阪で生まれた女」…………作詞 作曲:BORO
「いいわけ」……………………作詞 作曲:つんく
「あんたのバラード」…………作詞 作曲:世良公則 8編
ラブソングの曲に合わせた作品、8偏の物語。
大阪が舞台なので、やっぱり「悲しい色やね」、「大阪で生まれた女」なんかがいいです。
でも、「アイ・ラブ・ユー,OK」が、何かココロに残ります。
ナツキ・24歳・子供ひとり、その夏、サンダルと水着がどうしても欲しくなって、子供を夫の親に預けて、梅田の阪急百貨店に行こうと思って出掛ける。その日から、三年一度も帰らないのだ。そのナツキが正式に離婚したいと思って帰ってくるのだ、そこには、子供がなついている中学時代の友人・由紀子がいた。
♪ 求め合って生きていたい
♪ この世界のすべてが闇に消えても
♪ アイ・ラブ・ユー,OK
♪ 見つめ合えばただそれだけで解る
♪ 誓い合った言葉は アイ・ラブ・ユー
見つめ合えばただそれだけで解る…。あの頃、ナツキが夫とになる弘造とよく聴いた曲だった。幸せにだったのに、なぜ。こんな切なく哀しい女性たちの物語ばかりです。
余談ですが、島村さんの写真が載っていたが、美人っていうか可愛い感じの人だ。