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    やってられない月曜日  柴田 よしき

    • 2007.12.06 Thursday
    • 20:38
    やってられない月曜日
    やってられない月曜日
    柴田 よしき
    JUGEMテーマ:読書

     07−275 ★★★☆☆
     【やってられない月曜日】 柴田 よしき著  新潮社

     《コネ入社にこだわっているけど、…》

     (新潮社より)
     どんなにちっぽけだったとしても、いつだって「私の世界」の主人公は私自身!

    私、高遠寧々、28歳。実はコネ入社だけど、いちおう大手出版社経理部勤務。彼氏なんていなくても、気の合う同僚もいるし、お気楽な一人暮らしを満喫中。でも、そんな平凡な日々にも、いろんな事件は潜んでて――不倫、リストラ、社内イジメ。「あるあるある!」って思わず呟いちゃう、本音満載のワーキングガール・ストーリー。


     「やってられない月曜日」
     「誰にもないしょの火曜日」
     「とびきりさびしい水曜日」
     「甘くてしょっぱい木曜日」
     「それでもうれしい金曜日」
     「命かけます、週末です。」
     「またまた、やってられない月曜日〜エピローグ」

     会社で起きることを経理の事務職・28歳寧々の生活・信条を通して描いている。
     読んでいて面白い作品だ。出版社が舞台であるから、作家も詳しいはずなので実情はこんなもんなのだろうか。会社とほかに、やれることがあることが羨ましい。章の言葉・題名になっている「やってられない月曜日」、「それでもうれしい金曜日」の言葉の感じがわかる気がする。

    銀の砂  柴田 よしき

    • 2006.12.01 Friday
    • 21:02
    銀の砂
    銀の砂
    柴田 よしき
     305 ★★★☆☆
     【銀の砂】 柴田 よしき 著  光文社

     《銀の砂、星の砂……有孔虫の遺骨・死骸なんだって》

     内容(「BOOK」データベースより)
    売れない作家の佐古珠美はかつて、女流ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。珠美は恋人の俳優・芝崎夕貴斗をふじ子に奪われ、彼女のもとを去った。夕貴斗はその後ふじ子とも別れ、いまは音信不通である。ある日、珠美のもとをフリーライターの男が訪ねてきた。夕貴斗のことを訊きたいという。なぜ今さら?過去が追いかけてくる。手に入れたはずの平穏な生活が崩れ始める―。女たちの悲劇を描く長編サスペンス。


    柴田よしき、柴田よしきさんの本を読んだときに男性作家だと思っていた。略歴に男性とも女性とも記されていないのでわからなかったのだ。何冊か読んだあとに女性の作家さんだと知ったのだが。この本、この作品は、女性しか描けない、そんな物語だ。

     ミステリィ?最初から何かを感じさせない物語が中盤から一気にサスペンスになっていく。えーっと思うことが待っている、これがこの本の醍醐味なのか。女の持つ特有な自尊心、優越感、それが何かのとき引き金を引くのだ。女流ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子と売れない作家の佐古珠美の関係が女性作家にしか描けないものがある。

     珠美は瓶をそっとゆすった。星の形の砂粒が、小さな瓶の中で踊る。
     「この小さな瓶の中にも、何百って死が詰まっている。それが砂浜一面にあったら……眩暈がしそうね」
     「うん。撮影につかったのは星砂海岸じゃないんだけど、珊瑚がくだけた白い砂浜でね、夜だったから、あたまの上にでっかく、満月が出てたんだ。白い月の光がさ、撮影用のライトよりもっと明るく、砂浜全体を照らしてるんだよ。銀色なんだ。ずーっと、海の際まで、銀色の砂が広がってる。掌ですくうと、その中にもね、ちょっとだけど、星砂が混じってるんだ。銀色の世界の中に、無数の、星の形をした死が隠れてる。そう考えただけで、背中が震えそうだった。星の形の死、だよ。こんな残酷なものって、この世界に他に、ないかも知れない」
    (本文より)

    ラスト・レース―1986冬物語  柴田 よしき

    • 2006.03.26 Sunday
    • 20:27
    ラスト・レース―1986冬物語
    ラスト・レース―1986冬物語
    柴田 よしき


    66 ★★☆☆☆
    【ラスト・レース】 柴田よしき 著  実業之日本社

    《1986年、僕は何をしていたのだろうか》


     帯文の「まやかしだらけの世の中でわたしたちは誰のために走り続けているんだろう…」 、読み出した止まらなくなる本だが、内容は、……。

     ラスト・レースって、競馬の年末のラストレース・有馬記念だ。1986年・冬物語、ダイナガバリー、ギャロップダイナが1,2着にきたとき、私は競馬に填まっていない時期だ。
     OL・海道秋穂が巻き込まれる事件が、意外な方向に走っていくのだが、……。

    観覧車  柴田 よしき

    • 2005.12.01 Thursday
    • 00:53
    観覧車
    観覧車
    柴田 よしき

    236 ★★★☆☆
    【観覧車】 柴田よしき 著  祥伝社

     連作短編集。
     失踪した夫の探偵事務所を引きついた下澤唯。
     そこを訪れる人々の絶望と希望……。

      表題作の「観覧車」は、行方不明になった夫を捜してほしいという依頼が、夫の部下で愛人と噂される女性を尾行する。その女性は、2週間も遊園地の観覧車に乗り続ける。会社も辞めて、30女がたった一人で乗る観覧車は異様だ。女性は何のために観覧車に毎日乗るのか。彼女は、何故……。

     この連作短編集は、七年間の作品集だ。
     その一つ、一つが恋愛に繋がるミステリーに仕上がっている。

    残響  柴田 よしき

    • 2005.11.25 Friday
    • 22:15
    残響
    残響
    柴田 よしき

    231 ★★★☆☆
    【残響】 柴田よしき 著  新潮社

     主人公・鳥居杏子には、特殊能力がある。
     過去の物音が聞こえるのだ。まるで残響のように聞こえるはずのない声が断片的に聞こえるのだ。それが、時には警察の犯人割り出しに使われたりするのだ。だが、そうした能力を身に付けた代償は、哀しい現実だった。暴力団の夫による過酷な暴力により、その能力は得られたのだ。

      5編の短編連作品だ。
      どれもが、この特殊能力で事件が解決されていくが、主人公の苦悩とその声は、世情の嘆きのようにでも聞こえるのだ。

    ワーキングガール・ウォーズ  柴田 よしき

    • 2005.07.26 Tuesday
    • 18:14
    ワーキングガール・ウォーズ
    ワーキングガール・ウォーズ
    柴田 よしき


    142 ★★★☆☆
     【ワーキングガール・ウォーズ】 柴田よしき 著  新潮社

     柴田さんの作品は、随分読んだつもりでいたが、こうやってみると余り読んでいないのがわかる。ミステリー、警察小説などが多いが今度の本は、違っていた。キャリアの女子会社員が主人公である。会社の中や身の回りで起こる女性特有の話がメインになっている。墨田翔子・37歳・入社15年目・企画部係長、社員、派遣、アルバイトを束ねることになってしまった。そこで起きる事件を取り上げている。
     文章がおゃー、どこかで感じていると思ったら、時折に見る柴田さんのHPの書き方に似ているのだ。当り前だ、本人なのだろうから、でも不思議な気もするのだ。

     今までの作品では、【ふたたびの虹】が特に気にいっている。おばんざい屋を舞台にした物語で人情的な作品だ。これを題名を変えて、今NHKテレビで放送している。1回しか見ていないが、どうも主人公が違うようにも感じる。

     台風で早く家に帰ったのと、この本が面白かったのでつい読んでしまった。37歳独身、この女性はどんな風に生きていくのだろうか。ちょっと興味がある。

    月神(ダイアナ)の浅き夢  柴田 よしき

    • 2005.01.18 Tuesday
    • 15:02
    月神(ダイアナ)の浅き夢
    月神(ダイアナ)の浅き夢
    柴田 よしき

    【月神の浅き夢】 柴田よしき 著  角川書店

    《刑事だって人間なんだ。》

    RIKOシリーズの3作目と言う本だ。刑事物である。

      人が人を捕まえ、裁くこと。それは、本当に
     可能なことだろうか?
      何が真実であるのか、いったい誰にそれを
     決めることが出来るのか。
      人は、神にはなれない。
                 (本文より)

    【ふたたびの虹】で、この作家に出会った。これは大変
    快かったのが、まだこれに似た作品に出会わないで
    いる。でも本筋?のミステリー物も読ませてくれる。
    主人公の女刑事・村上緑子という女性が、丹念に書きこ
    まれている。恋愛?小説のような気がしないでもない。
    犯人まで過程が、一直線であり、飽きがこない。

    こういう事件物は、体に良くない。それというのも、
    400ページの2段書きであったが、残り100ページ
    くらいになると、犯人が誰かと何の為の犯罪と先を
    急いで読みたくなる。深夜まで読んでしまったことは
    言うまでもない。

    好きよ  柴田 よしき

    • 2004.08.19 Thursday
    • 12:48
    好きよ
    好きよ
    柴田 よしき

    【好きよ】 柴田よしき 著

    単純に題名を考えれば恋愛小説だが、そこは著者の
    本だからミステリーの本である。
    『好きよ』の遺書を残して自殺した友人は何を言いたくて
    残したメッセージーなのか。
    真湯島の語源が繭だったりすると?
    覚醒剤な感覚が出てくると?
    同級生の内何人かは、この人はいなかったと言う?
    ちょっと付いていけなくなりますが、ストーリー的には
    面白い。

    ふたたびの虹  柴田 よしき

    • 2003.10.10 Friday
    • 23:48
    ふたたびの虹―推理小説
    ふたたびの虹―推理小説
    柴田 よしき

    【ふたたびの虹】 柴田よしき 著

    京料理屋、<ばんざい屋>の訳ありの女将とそこに集うお客とにおきる、ちょっとした事件(出来事)を解決していく人情物です。それが章が移っていくごとに女将自身のことが中心におかれていき、最後のほうは女将の一生(過去、現在)の話になっていきます。なかなか面白い物語でした。
    京料理と骨董に趣味や興味のあるかたは、特に読んでいてあきが来ないと思います。骨董は女将の趣味がブロカント(古雑貨)の収集となっていて、彼らしき人物が骨董屋を経営していますので、骨董の話もところどころに出てきます。

    『おばんざい、とは、京都の庶民のあかずのこと。昔から節約を最大の美徳のひとつとしていた京都では、毎日の食事に余分な金や労力を掛けることを避け、数種類の質素なおばんさいを、何日には何を食べる、といった決まりごとまで作ってローテーション感覚で食卓に並べて来た。旬の素材っというのは、今でこそ何やら贅沢な響きを持つ言葉になってしまったが、昔で考えればその季節にいちばん安く簡単に手に入れられる食材のことである。「おばんざい」は、そうしたその季節にもっともありふれた材料と、普段から台所に常備されている乾物や保存食を組み合わせて作られる。そして、いつも同じ味付け、同じ調理法であること、これが重要だった。食べる側からすれば、数種類しかないおかずをローテーションで食べさせられては飽きてしまい、楽しみがない、ということになるのだが、かっての京都人にとっては、食で「楽しむ」ことそのものが大きな贅沢であり、特別な時にしか許されないことだったのだ。普段の食事に大切なことは、質素で無駄がなく、そして作る人間が余計な神経、余計な労力を使わなくてもいいことである。家をあずかる女にとって、月の何日は何を食べる、と慣習的に決まっている京都の食生活は、いちばん面倒な「メニューを考える」作業が不要で、しかも前日から手順良く準備が出来る、とても合理的なものだったと言える。
    だが現在では、大部分の京都人たちはもっと自由に食生活を楽しむようになり、おばんざいはメインのおかずの座を下りて、もっぱら副菜として食べられるようになった。…………・』
     (本文より)
    「おばんざい」の紹介文である。カウンターの大皿に乗っているものだ。

    少女達がいた街  柴田 よしき

    • 2003.01.27 Monday
    • 23:43
    少女達がいた街
    少女達がいた街
    柴田 よしき


    【少女達がいた街】 柴田よしき 著

    物語は、1975年の渋谷の街にいる女子高校生である。ロックに明け暮れる時代であり、それに合うファッション、たむろできる喫茶店がある。そんな日々が綴ってある。
    1996年からは、事件の謎ときの話になってくる。一人の刑事が1975年に起きた事件を解き明かしていく物語になっていく。
    1975年は、少女たちの恋愛物語、1996年はミステリーな話、その二つがマッチしていく。
    よく作ってあるなと感じてしまう。
    謎解きが一重、二重、三重になっていて、意外な結果になっていくのである。

    『 ノンノは部屋のドアのそばに置いたままだったHOSONOの紙袋を引き寄せ、中から箱を取り出して開けた。緑色の、ロンドンブーツ。

    今は、退学なんかなりたくない。ノンノは、そのブーツを履いてディーブ・パープルのコンサートに出掛ける夜の自分を想像した。あの人はきっと、十五センチも背が高くなったあたしを見て目を丸くするだろう。それだけじゃない、あたしはきっとその夜、赤い口紅を塗って紫色のアイラインをひいているはずだ。
    あの人を、うんと驚かしたい。学校にいる時のあたしとはまるで違うあたしを見せたい、あの人に、あたしがそんなに子供じゃないだってわからせたい。   』(本文より)

    こんな感じで前半の物語が進んでいく。


    『 この世には、二種類の女がいる。母になれる女と、なれない女。
    そしてさらに、別の二種類にも分けられる。胎内に宿った生命を殺すことの出来る女と、出来ない女。
    だがどちらがいいわけでも悪いわけでもない。どちらが正しくてどちらが正しくないというわけでもないのだ。それは単なる、事実に過ぎない。
    しかし、母になれない女であってなおかつ胎内に宿った生命を殺すことの出来ない女は、決して妊娠してはならない。それだけは確かだ。 』(本文より)

    後半の部分の重要な紐解きになる文章である。

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