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    妖櫻忌  篠田 節子

    • 2007.04.07 Saturday
    • 19:04
    妖櫻忌
    妖櫻忌
    篠田 節子
     07−96 ★★★☆☆
     【妖櫻忌】 篠田 節子 著  角川書店

     《乗り移るまでの情念、うーん凄い》

     内容(「BOOK」データベースより)
    著名な女流作家・大原鳳月が死んだ。彼女の死を悼む担当編集者・堀口のもとに、大原をモデルに綴った原稿を秘書の若桑律子が持って来た。律子が書いたというその小説は、筆が進むに従って大原が書いた文章に似てくる。律子は大原の遺作を隠し、自分の名前で世に出そうと目論んでいるのか?謎を追う堀口が見たものは―。一輪の美しい華を咲かせるために、うち捨てられ、朽ちる女たち―死してなお、消えない愛執の念、肌粟立つホラー小説。


     ホラー小説、エーッこの本って、ホラー小説なの?

     女流作家が亡くなったが、秘書だった女性に乗り移る、凄い話だ。
     秘書がすらすらと亡くなった女流作家の文章が書くことが出来るのだ。
     出版社のあり方などもこんなものか、作家は商品に過ぎないのか。
     やっぱりホラー小説なのか、それでも気魄を感じる作品だった。
     
     

    砂漠の船  篠田 節子

    • 2007.03.11 Sunday
    • 22:48
    砂漠の船
    砂漠の船
    篠田 節子
     07−69 ★★★☆☆
     【砂漠の船】 篠田 節子 著  双葉社

     《家族は、皆砂漠の船に乗ってしまっているのか》

     出版社/著者からの内容紹介
    ばらばらだ……。何もかも終わった。幹郎は、父と母が出稼ぎ労働者であった淋しい家庭に育ったが故に、家族が一緒に暮らす平凡な家庭をつくることを第一に生きてきたが……。円熟の直木賞作家篠田節子が、細密画のように描くひび割れた家族の肖像。


     地域限定勤務制度を利用してまで、家族のこと、地域・団地のことを思った。それには、過去の苦い思い出があったのだ。両親が出稼ぎ労働者だったのだ。
     主人公の思いと裏腹に時代が過ぎていく、そして家族までがばらばらになっていく。これは、どこにでもある家族の風景である。会社がおかしくなり、子どもがおかしくなり、妻までおかしくなる。どこまでも一緒にいる家族のことがだんだんと崩れていく。

     それにしても、この子どもがリアルである。今の子どもは、こうなのだろうか。父親とはある程度の距離をとっていても、母親とは打ち解けていそうな気もするのだが。
     家族と言っても最後は、個人の人生なんだろうか、何だか物凄く哀しい。

    死神  篠田 節子

    • 2006.08.03 Thursday
    • 22:12
    死神
    死神
    篠田 節子


    178 ★★★☆☆
    【死神】 篠田節子 著  実業之日本社

    《社会福祉事務所というところがどういうところか、少しはわかる。》

    内容(「MARC」データベースより)
    アルコール中毒、麻薬、母子家庭…。病んだ現代社会の底辺で、真の救いを求めて生きる人々と、ともに悩み、苦しみ、成長するケースワーカーの姿を描く、気鋭女流作家の力作サスペンス。


     「しだれ梅の下」 「花道」 「七人の敵」 「選手交替」 「失われた二本の指へ」 「緋の襦袢」 「死神」 「ファンタジア」  8編 

     社会福祉事務所で働く人とそこに訪れる人たちの物語だ。
     あとがきに、篠田さん自身が福祉事務所に勤務したことがあると書いてあるので、作品自体がリアルであり、現実感がある。社会福祉事務所に駆け込んでくる人たちとそれに真摯に向かい合っているケースワーカー・所員たちの奮闘ぶりが描かれている。小説なので、どの章もドラマチックになっているが、現実も変わらないように思える。
     本のカバーが何か、お墓をイメージしたような感じだが、もっと違った感じの方が良かったように思える。「死神」など、胸が詰まる話が一杯だ。「ファンタジア」は、流行作家が借金を抱えて社会事務所に来る話は興味深い。
     これから、現実社会では、社会福祉事務所を利用する人たちが増大していくだろう。やっぱりイラク戦争なんかにお金を使わずに福祉に予算を廻して欲しいと思うのだが。

    讃歌  篠田 節子

    • 2006.07.01 Saturday
    • 22:48
    讃歌
    讃歌
    篠田 節子

    151 ★★★★☆
    【讃歌】 篠田節子 著  朝日新聞社

    《大衆は、テレビとメディアを媒介にして踊ろかされているのだろうか》

     ( 著者からの内容紹介より)
     テレビ制作会社で働く小野は、ある日耳にしたビオラ奏者柳原園子の演奏に魂を揺さぶられ、番組制作を決意する。天才少女の栄光と挫折を追ったドキュメンタリーは好評を博し、園子も一躍スターになるが、経歴詐称疑惑が発覚して……。感動と視聴率のはざまで揺れるテレビ制作現場の複雑な人間模様を描きながら、「人の心を打つ」とは一体どういうことなのかを問いかける、今こそ読みたい社会派小説


    何気なく見ているドキュメンタリー番組など、これに纏わることが次から次へといろんなが起きていることが良くわかる。一人の人生に光を当てたときにさまざま過去・想いが浮かべ上がってくる。それに振り回される人たちにも打算と勝算があるのだ。
     久しぶりに社会派小説を読んだが、良かった。そこに関わる人たちの息遣いが聞えてきそうな作品だった。

    秋の花火  篠田 節子

    • 2005.10.06 Thursday
    • 22:08
    秋の花火
    秋の花火
    篠田 節子

    194 ★★★☆☆
     【秋の花火】 篠田節子 著  文藝春秋

      「観覧車」
      「ソリスト」
      「灯油の尽きるとき」
      「戦争の鴨たち」
      「秋の花火」       5編

     この各作品を読むごとに、主人公たちは人間の悲しさ、人間の儚さを知るためだけに生まれてきのだろうか、と思ってしまいます。
     「灯油の尽きるとき」は、姑の介護を10年続けている嫁さんの話です。義理の母親に使えるとは、どういうことなのか。こういう話は、やはり当事者しかわからないのです。それでも、ここに出てくる嫁さんには、夢とか希望とかがないんです。つかのままの幸せを求めたのだが……。
     
     昨夜見た映画【海の飛ぶ夢】で介護に当たっている義姉さんが言うのです、尊厳死を認めない神父に。『介護するには、愛情しかないんです』やはり、介護に当たる当事者しかわからないような気がしたんです。

     「観覧車」 12月30日、モテない同士・男女が偶然会い観覧車に乗るのだが……。

     各物語が人間が持つ楽しさとは正反対にいる人たちの話だった感じがした。


    逃避行  篠田 節子

    • 2005.04.19 Tuesday
    • 17:45
    逃避行
    逃避行
    篠田 節子

     ★★★☆☆

     【逃避行】 篠田節子 著  光文社

    《人間はひとりなのだ?》

     更年期というのは、早い女性で45歳くらいから始まるようだ。俗に閉経になることらしい。そのことでバランスがくずれ、いろいろな障害が出てくるようだ。人間はその他の動物みたいに子孫を残せば終わりということはなく、そこからが第2の人生の始まりであり、生きている期間も長いのである。そんな更年期の女性が主人公の物語である。

     物語は、隣りのガキを飼い犬(ゴールデンレトリバー)が噛み殺した。おとなしい犬がいつもガキに悪戯されていて、その反逆したのだ。犬が処分されるかも知れないと思って、犬を伴って飼い主の主人公の逃避行が始まるのだが。

     逃避行での行く着く先は、姨捨山か、桃源郷か……。

     人間は、生まれてきて死ぬのも一人だ、という思いがあります。ようやく子供が一人前になったときには、親は疎まれてしまい、家族とは何かとの問いが聞こえる。犬は人間に従順だが、人間は?。

     それにしても悲しい、読み終わっても、ただ悲しい、そんな思い本だった。

     
     

    静かな黄昏の国  篠田 節子

    • 2005.02.07 Monday
    • 13:54
    静かな黄昏の国
    静かな黄昏の国
    篠田 節子


    【静かな黄昏の国】 篠田節子 著  角川書店

    《ホラーは、どうも苦手だ。》

      『何かおかしい、どこか変だ
       日常の延長にある
       奇妙な味わいを凝縮した
       珠玉の幻想ホラー作品集』(帯文より)

    8編の短編集である。
    表題作の[静かな黄昏の国]は、70歳過ぎた
    夫婦が公的介護施設より安い、終身介護施設
    (黄昏の国)に、入ってみるが……。
    2010年の話だが、これが日本の現状だとすれ
    ば、かなりショッキングな内容だ。

    天窓のある家  篠田 節子

    • 2005.02.01 Tuesday
    • 13:57
    天窓のある家
    天窓のある家
    篠田 節子

    【天窓のある家】 篠田節子 著  実業乃日本社

    《女性の話は、何かが》

    8つの短編集です。
    篠田さんの作品を読んで思うのは、主人公の女性が
    いつも、頑張り屋なことです。
    妻として、母として、社会人として一生懸命に頑張る
    のです。その結果に残るのは、体の変調だったり、
    精神的な問題だったりとかです。それを克服すれば
    そこには人生の謳歌みたいなものもあるでしょうが。
    女性は、子供を産むと強くなるとよく言われますが、
    そうなんでしょうね。この作品のなかに水子の話が
    出てきます。霊として、付きまとうのですが、こういう
    のも体が健康なとき、精神が健全なときには、出て
    こないものです。何か、変調をきたすと霊が出てくる
    んです。結果として、水子の供養をするようになるの
    ですが。
    こんな作品を読んでいると、やはり生と死は繋がって
    いるような気がします。

    インコは戻ってきたか  篠田 節子

    • 2004.12.25 Saturday
    • 14:45
    インコは戻ってきたか
    インコは戻ってきたか
    篠田 節子

    【インコは戻ってきたか】 篠田節子 著  集英社

    《紛争はどこにでもあるんだ》

    女性誌のキャリアウーマンとフリーカメラマンがキプロスに
    限られた予算で取材に行く話だ。
    キプロスがどういう場所か、この本でわかった。
    あとがきに書いてあったが、冒険小説には、ちょっと?な
    気がした。紛争に巻き込まれ、臨場感もあるのだが、前もって
    調べて行かないのだろうか、と思ってしまう。
    女性の心理は、上手く描かれているが、立派すぎるような
    感じでもある。

    女たちのジハード  篠田 節子

    • 2003.11.25 Tuesday
    • 00:03
    女たちのジハード
    女たちのジハード
    篠田 節子

    【女たちのジハード】 篠田節子 著

    《OLについて》

    《踏まれても、虐げられても、[現代OL道]を極める5人の女達・・・・・・・・。》
    《めげず挫けず我が道をゆく聖戦・ジハードという企み!》
    本屋に行って、本棚を眺めていて気にはなるが、読めそうもない気がする本がある。本の厚さもあり、内容もわかりかねるようだしと思う。そんな本の一冊が【女たちのジハード】である。直木賞作品でもある。
    ジハード(聖戦)はアフガニスタン戦線で有名になったが、この本の題名のほうが早そうだ。
    損保会社に勤める5人のOLの物語である。オニムバス形式でそのひとつ、ひとつが短編で物語が繋がっているようだ。現代の会社事情も含んで、そんな中でOLは何を考え、何を目指そうとしているのかが良く描かれている。あるOLは結婚へ、あるOLはアメリカで資格を取って、あるOLは起業家を目指してといろいろである。会社、社会への闘いなのである。
    競売物件によるマンションの獲得方法などや、アメリカのパイロット訓練専門学校事情など詳しく書いてあって興味深い。
    『世の中に、「普通のOL」などという人種はいないし、「普通の人生」もない。いくつもの結節点で一つ一つ判断を迫れながら、結局、たった一つの自分の人生を選び取る』

    昔はOLでなくBGと言っていた。BGはビジネスガールで商売女に結びつくということでOL、オフィスレディーになった。今はやはりOLでなく、読み方は別として、BGの方がいいのではと思うが。
    私の知っているOLたちも結婚だけでなく、英会話、生花教室、料理、音楽、スキュバーダイビング、などなどと忙しいのである。海外旅行は当たり前だし、冬はスキー・スノーボードだし、本音は何処に人生感を求めているのだろうか。

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