東京ラブシック・ブルース
沢野 ひとし
225 ★★★☆☆
【東京ラブシック・ブルース】 沢野 ひとし 著 マガジンハウス
《カントリーミュージック、懐かしや、懐かしや》
内容(「BOOK」データベースより)
カントリーバンドで演奏することが夢だった十六の頃。親や学校とのすったもんだもあったが、僕は夢をかなえるため高校を中退し、音楽の世界へと飛び込んだ。スティール・ギターを相棒に米軍キャンプ、ライブハウスで演奏する毎日。憧れのスターとの競演に興奮し、仲間にギャラを持ち逃げされて涙する…。やがて、僕はさらなる夢を求め、アメリカ行きを決意する―。懐かしの60年代を舞台に、青年時代の夢や挫折、旅立ちを描いた傑作青春小説。
義兄が東京に出張に来るたびにライブハウスに連れていってくれた。この本にも出てくるジミー時田さんや小阪一也さんなどが出ていた。義兄は関西人なので気楽にジミー時田さんに声を掛けていた。あの懐かしいカントリーミュージック、ミュージシャンに夢を持った僕の物語です。
その僕は、沢野さん本人を当てているような感じだ。甘く切ない恋愛を交えて、バンドマンになり、ライブハウスでの生活を通して夢と挫折を得て成長していく青春小説なのだ。
カントリーミュージックファン必見・必読の小説だ。ラブシック・ブルース、テネシー・ワルツ、峠の我が家など曲名がフンダンに出て来ます。沢野さんのイラストも一杯出てきて、これだけ見ても楽しい気分になります。