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    「愛」という言葉を口にできなかった二人のために  沢木 耕太郎

    • 2007.08.02 Thursday
    • 00:16
    「愛」という言葉を口にできなかった二人のために
    「愛」という言葉を口にできなかった二人のために
    沢木 耕太郎
     07−198 ★★★★☆
     【「愛」という言葉を口にできなかった二人のために】沢木 耕太郎 著  幻冬舎

     《人間の哀切を数々の映画エッセイで…》

     内容(「MARC」データベースより)
    言いたかった…。でも、言えなかった。スクリーンが映し出す、「愛」という言葉を口にできないまま別れていく人間の哀切。過去の記憶を呼び起こす映画作品について綴った32編を収録。『暮らしの手帖』連載を単行本化。


     人生においては、「愛」という言葉を口にできないまま別れていくというのは格別珍しいことではないだろう。焦がれるというほど強烈な思いを抱かなくとも、淡い好意を態度にも口にも出せないまま別れるということはさらによくあるように思える。
     そうした状況を描いた作品は、まるでかつて「愛」という言葉を口にできなかった二人のために存在するかのように、彼らを過去に引き戻し、過去の記憶を呼び起こす

      (帯文より)

     32編のエッセイ、映画エッセイ。一杯、一杯、映画の話が出てくる。上文は、表題にもなっている【「愛」という言葉を口にできなかった二人のために】というなかの一文である。ここでは「ブロークバック・マウンテン」が取り上げられている。あの男同士の愛・ホモセクシャルの話だ。私も映画館で見たのだが、これだけ純粋に愛せることが羨ましくもあった。何年ぶりに会うときのキスは異常のようにも映るが、それほどの思いがあったのだろう。六十代半ばの女性が原作を書き、台湾出身の映画監督アン・リーが撮る。
     その映画を見て、沢木さんの飾り気のない文を読めるのが何ともいい気分です。


     私が気にいっている「ブラス!」も取り上げたりされているのが嬉しい。「ブラス!」これはいいですよ。ここに出てくる映画は見ているのが多いからまた楽しいのだ。

    危機の宰相

    • 2007.06.30 Saturday
    • 19:01
    危機の宰相

    沢木 耕太郎
     07−174 ★★★☆☆
     【危機の宰相】 沢木 耕太郎 著  魁星出版

     《東京オリンピックの年が懐かしい、…》

     内容(「BOOK」データベースより)
    政治家・池田勇人、エコノミスト・下村治、宏池会事務局長・田村敏雄―大蔵省という組織における敗者三人が、戦後の激動期をへて、「所得倍増」という夢を現実化してゆく…。「文藝春秋」誌上に発表された幻の作品が、加筆されてついに単行本化!!『テロルの決算』と対をなす歴史ノンフィクションの傑作。


     政治の話というより人間の絡みの話の方が強いような本だ。
     池田勇人は、ガラガラ声であって、咽喉ガンで亡くなったが、その人生も凄いものがあったのか、大病してから人生がある。

     三島由紀夫のことが載っている文が良いので書いておこう。
     1959年1月(読売新聞)
     《何だかだと言いながら、すでに十四年目の平和の春を迎える。平和も十四年となると、そんなにオボコの平和ではなく、かなりスレッカラシの平和である。蜜月の平和でなく、かなり風雪に耐えた平和である。それだけに手放しで甘いことも言っていられないが、土性骨も座って来たことも歪めない》
     《富士山も、空から火口を直下に眺めれば、そんなに秀麗と云うわけには行かない。しかし現実というものは、いろんな面を持っている。火口を眺め下ろした富士の像は、現実暴露かもしれないが、麓から仰いだ秀麗な富士の姿も、あくまで現実の一面であり一部である》
     《今年こそ政治も経済も、文化も、本当のバランス、それこそスレッカラシの大人のバランスに達してほしいと思うのは私一人ではあるまい。小さいバランスではなく、楽天主義と悲観主義、理想と実行、夢と一歩一歩の努力、こういう対蹠的なものを、両足にどっしりと踏まえたバランス、それこそが本当の現実的な政治、現実的な経済、現実的な文化というものであると思う》
     《古代ギリシア人は、小さな国に住み、バランスある思考を持ち、真の現実主義をわがものにしていた。われわれは膨大な大国よりも、発狂しやすくない素質を持っていることを、感謝しなければならない。
    世界の静かな中心であれ》(本文より)

    先日亡くなった、宮沢喜一元首相のことも出てくる。語学が堪能だったことが書いてある。ご冥福を祈ります。

    凍  沢木 耕太郎

    • 2006.12.03 Sunday
    • 18:11
    凍

    沢木 耕太郎
     307 ★★★★☆
     【凍】 沢木 耕太郎 著  新潮社

     《読書って凄い、過酷な8000mの山にも連れってくれるのだ》

     内容(「BOOK」データベースより)
    極限のクライミングを描く、究極の筆致。『檀』から十年、最新長編作品。最強の呼び声高いクライマー・山野井夫妻が挑んだ、ヒマラヤの高峰・ギャチュンカン。雪崩による「一瞬の魔」は、美しい氷壁を死の壁に変えた。宙吊りになった妻の頭上で、生きて帰るために迫られた後戻りできない選択とは―。フィクション・ノンフィクションの枠を超え、圧倒的存在感で屹立する、ある登山の物語。


    私が毎週これだけは見る番組に「情熱大陸」があります。この番組は、一人の人物を焦点に当てて紹介するものです。有名人から、世間には知られてないが、その方では有名な人ばかりです。そこで、この本の主人公・山野井康史と奥さん・妙子を見たのである。

     <情熱語録> 山野井康史の言葉より

     山登りっていうものを知ったときから
    ずっと発狂状態みたいな感じなんだよね

    僕ってね(笑)
    誰かが止めてくれないと
    どこまでいっちゃうのか……
    --------------------------------------------------------------------------------

    登ること、生きること、同じです。
    同じだけども、なんか生きることっていうと、
    生活の匂いを感じるでしょ。
    ・・・ないね、オレには。

    登ること=呼吸すること、心臓を動かすこと
    に近いかな。


     この本にも出てくるが根っからの山登りが好きな二人・夫婦である。
     ヒマラヤの高峰・ギャチュンカン挑む二人・登山家の壮絶な物語だ、いやノンフィクションだ。実話である。山野井夫妻の山への思いの歴史などを織り込みながら物語は進んでいく。
     これは、凄い圧倒的な物語だ(帯より)、読んでいて、なぜ人は山に登るかを自問自答している私がいるのだ。

     《最新の装備に囲まれ、ピンク・フロイドを聞きながら、生きて帰れないかもしれない山に挑戦する私。
     かたや、父を亡くした十三歳の少女は、ヤク・ドライバーとして厳しい環境で働かなくてはならない。一枚のビスケットに幸福を感じながら。
     これでいいのか。
     自分の人生は間違っていなのか。
     しかし、残念ながら、あの山を見ると、登らざるをえない自分がいる》
    (本文より)

     8000mの山に登るということが想像が出来ない。登るに従って酸素が薄くなる、呼吸困難、高山病、それよりも自然環境の厳しさにある。風、雪、寒さなど等、想像を列するものばかりだ。これは、読んで実感して欲しい。
     登頂に成功して、下山に合う過酷な状況、死と隣り合う世界、そして凍傷の為に病院行きに、それが現実であるから、なおさら圧倒されるのだ。
     山野井康史さんも凄いが、妙子さんも凄いのだ。手足20本のうちで18本が凍傷でないのだ、それでも山に向き合うのだ。

     ここが『山野井通信』のサイトだ。

    天涯〈第1〉鳥は舞い 光は流れ  沢木 耕太郎

    • 2005.12.11 Sunday
    • 00:46
    天涯〈第1〉鳥は舞い 光は流れ
    天涯〈第1〉鳥は舞い 光は流れ
    沢木 耕太郎

    243 ★★★☆☆
    【天涯 1】 沢木耕太郎 著  螢好ぅ奪繊Ε僖屮螢奪轡鵐

     沢木さんの写真集である。  
     カメラマンの目線でなく、一人の旅行者沢木としての写真である。
     ブレた写真も載っていたりで面白い。

      週末の午後、お茶を飲みながら、写真集をのんびりと眺める。
     至福な時間でもある。
     異国の都市・街並みに興奮を覚える。
     キューバのカストロ、陸上のベン・ジョンソンなどの有名人から
     一般の市民の表情が撮られている。

    無名  沢木 耕太郎

    • 2005.05.12 Thursday
    • 14:04
    無名
    無名
    沢木 耕太郎

     ◎◎◎◎◎

     【無名】 沢木耕太郎 著  幻冬舎

    《無名の重み》

     この本を読んでいくうちに、私の目には溢れるばかりの涙が込み上げてくる。何故だろうか、一つには私にも年老いた母の姿がはっきり浮んだこともあり、もう一つは、父親と息子の関係が不思議なくらい良いのだ、しかし私には、父は死んでいない、その嫉妬だろうか。

     帯文より

     一日一合の酒と一冊の本があれば、それが最高の贅沢。
     そんな父が、夏の終わりに脳の出血により入院した。
     混濁してゆく意識、肺炎の併発、その後在宅看護に
     切り替えたのはもう秋も深まる頃だった。
     秋の静けさの中に消えてゆこうとする父。
     無数の記憶によって甦らせようとする私。
     父と過ごした最後の日々……。

           自らの父の死を正面から見据えた、
                  沢木文学の到達点。

     沢木さんの本は何冊読んだだろうか。
    今流行り文章より飾り気がなく、ストレートだけに反って新鮮な感じがする。父と過ごした回想からの父親のあり方について語れる。尊敬でもなく、この親子の関係をなんというのだろうか。これは説明しがたいので親子の関係を知りたければこの本を読んで欲しい。

     父の死を看取るとき、父の生きざまは、父の一生とは、父と息子の交流が思い出されれる日々のことが書かれている。
     父は、有名でなく無名だったけど……。
     


     

    血の味  沢木 耕太郎

    • 2004.04.15 Thursday
    • 02:39
    血の味
    血の味
    沢木 耕太郎

    【血の味】 沢木耕太郎 著

    《大人は不可解だらけだ》

    《中学三年の冬、僕は人を殺した》
    で始まる物語は、少年の心の心理が
    みごとに書かれている
    誰が持つ少年時代の純粋な気持ちと
    見えにくい大人の世界に
    揺れ動く感情
    血の味とは?

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