南無
佐藤 洋二郎
157 ★★★☆☆
【南無】 佐藤洋二郎 著 集英社
《九十九里町って、こんな町だったのか》
(著者からの内容紹介より)
北九州の町で共に育ったぼくと、従妹の多津子。会うことのなかった25年の空白。男と女の交情を、光と風に彩られた遠い記憶とどうしようもない現実の中に描きだし、生の孤独を浮き彫りにした中編集。
「南無」
「あの日の夏」
「蟻の生活」 3編
「南無」は、主人公の従妹の多津子への思いと彼女の25年間の主人公への思いが語られている。遠い記憶が浮かび出される幼い日々の男と女の交情とは、…。
「蟻の生活」は、リストラした主人公の日々を描いた作品。妻に家を出られ、これから先は、…。
「南無」のなかに九十九里町が出てくる。主人公が九十九里町に居る従妹の多津子へ会いに行くときに大網からタクシーに乗ります。そのタクシー運転手が、九十九里町のことを語っていますが私も何回か行ったことがありますが、まだまだ自然が残った場所だと思っていたいたのですが、やっぱり自然が壊されていたのでしょうか。