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    暗い日曜日  朔 立木

    • 2007.02.18 Sunday
    • 00:56
    暗い日曜日
    暗い日曜日
    朔 立木
     07−50 ★★★☆☆
     【暗い日曜日】 朔 立木 著  角川書店

     《川井弁護士の姿勢に好感が持てる》

     内容(「BOOK」データベースより)
    有名作家・梶井舜が、共同制作者として十数年、関係をもってきた愛人の津島七緒を包丁で刺殺し、翌朝、夫を探しに行った梶井の妻に発見された。現場は七緒のマンションの一室。妻の通報で駆けつけた警察官に、梶井は素直に犯行を認め逮捕されたが…。『死亡推定時刻』の川井弁護士が直面する愛の相剋劇。多くの刑事事件を扱ってきた著者だからこそ、描き得る迫真のリーガル・サスペンス「長編書き下ろし」。


     この本を見て、映画の【暗い日曜日】が直ぐに浮かんできました。この映画は有名で一杯賞を取っている。また、題名の元になっているのが世界的に有名なシャンソンの【暗い日曜日】です。自殺ソングとしても有名な音楽です。沈んだ淡々とした曲ではなかったかと思います。

    【死亡推定時刻】のリンメイシリーズ・第2段である。川井弁護士の描き方が好きです。こういう弁護士もいるんでしょうか、いると思いたいものです。この作品は、謎解きにも面白さがありますが、人間の持つ心情・愛情の哀しさが出ているところがいいのです。

    深層  朔 立木

    • 2006.10.01 Sunday
    • 18:29
    深層
    深層
    朔 立木
     242 ★★★☆☆
     【深層】 朔 立木 著  光文社

     《事件の真実は、どこにあるのか》

     内容(「MARC」データベースより)
    大阪池田小児童殺傷事件、女子中学生手錠轢死事件、大学病院薬物過剰投与事件、有名作家の子息自死事件…。あの大事件は「小説」でしか表現できない。法曹界に身を置く著者が描く、事件の中の真の人間の姿。


     「針」
        大学病院薬物過剰投与事件
        医療過誤はなぜ起こるのか。

     「スターバート・マーテル」
        大阪池田小児童殺傷事件
       「死刑になるために殺人を犯した」男の元妻の手紙。

     「鏡」
        女子中学生手錠轢死事件
        なぜ少女は毎夜 家に帰ることができなかったのか。

     「ディアローグ」
        有名作家の子息自死事件
        作家が自ら公表した「作品」に書かなかったものは。  
      4編。

     実際起きた事件を小説で解釈するとこうなるといった作品だ。
     そこには真実の人間性が書かれているのか、…。
     事件のことは、ニュースでしか知らないので、そこで本当は、何が起こっているのかはわからない。この小説では、その一面を描いている。
     「スターバート・マーテル」は、犯人の個人的事情(生い立ちによる?)によるものだから痛ましい。
                  

    死亡推定時刻  朔 立木

    • 2006.07.07 Friday
    • 22:01
    死亡推定時刻
    死亡推定時刻
    朔 立木

    158 ★★★★☆
    【死亡推定時刻】 朔立木 著  光文社

    《死亡推定時刻の現実より、法曹界の現実が恐い気がする》

    (著者からの内容紹介より)
    渡辺土建の社長・渡辺恒蔵の一人娘美加が、中学校から帰宅の途中何者かに誘拐された。
    美加の母親・美貴子が電話で受けた犯人からの身代金要求は一億円。
    「警察に言ったら娘の命はない」という常套句はなかった。
    地元の有力者である恒蔵の通報によって、直ちに県警本部と事件発生署との合同捜査本部が設置された。翌日、犯人から美貴子に連絡が入る。高速道路から身代金を投下せよと言う指示だったが、警察は美貴子に身代金を投下させず…。
    犯罪発生→捜査→裁判の実態を、現役弁護士である著者がリアルに描く。



     第一部では、警察の取調べがリアルに描かれている。全部のことがこのように行われると思わないが、あまりにも権威そのものである。
     第二部では、一人の弁護士の手弁当で奮闘している。こうした弁護士もいて、法曹界はバランスをとっているのか、法曹界の正義とは、何か考えさせられる。
     何人も法の上でも平等なのだろうか、金持ちの優位が明らかである。
     悲しい現実なのだ。

    命の終わりを決めるとき  朔 立木

    • 2006.02.26 Sunday
    • 14:29
    命の終わりを決めるとき
    命の終わりを決めるとき
    朔 立木


    45 ★★★☆☆
    【命の終わりを決めるとき】 朔立木 著  光文社

    《人生、死んでからも大変なんだ》

     「終の信託」
     「よっくんの今」 2編

     『命の終わりを決めるとき』の題名の通り命の終わり方をテーマにした本である。 
     「終の信託」 
     女医・折井綾乃と患者・江木泰三との命の終わり方は、安楽死というものだが、……。3年後に検察庁から呼ばれるのだ。安楽死を家族が同意してくれていたのに……。検察官・塚原は、この事件を担当して手柄にしようとするのだ。医者は患者のためにとの思いにおこなったことが思いもよらぬことに進んでいく。病院というところの不思議、検察庁というところの不思議。読み終わって、女医・折井綾乃の哀れさだけが心に引っかかった作品である。
      「よっくんの今」
     北村万里は、どうも素直になれない。家族にも、学校にも、友だちにも。やっと見つけた居場所はよっくんだったのに。よっくんの寝顔を見て殺してしまうのだ。万里の心理状況は……。権力欲丸出しの取調べ刑事と万理とのやり取りと回想が痛々しい。             

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