葬列
小川 勝己
27 ★★☆☆☆
【葬列】 小川勝己 著 角川書店
《女性に度胸がすわれば、きっとこうなってしまうのか》
この本は、第20回横溝正史賞受賞作品である。
<わたしが!ほしいものは!白いマンションです!>と言う思いが募る明日美。
マルチ商法にはまった・しのぶ、変わった女・渚、ヤクザな駄目男の史郎で起こす活劇である。凄い話である。素人の集団がヤクザ集団と銃撃戦をすると言うから、ちょっとまってみたいな感じだが、話の流れには、あまり無理がないように感じる。映画のシーンを見ているようである。人物の描写や彼女たちの今迄に持っている情念みたいなものは伝わってくるが……。