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    ディスカスの飼い方     大崎善生

    • 2009.10.21 Wednesday
    • 22:00
    JUGEMテーマ:読書

     09-091   ★★★☆☆
     【ディスカスの飼い方】  大崎 善生 著   幻冬舎

     《久しぶりの大崎さんの本だが、今ひとつ読まされなかった》 

    内容(「BOOK」データベースより)

    ディスカスを知ることで、世界の全てと繋がろうとした涼一。だが、恋人の由真は、彼の元を去って行った―。『パイロットフィッシュ』から7年。再び、著者が人生をかけた美しいモチーフを通して贈る、至高の長編恋愛小説。

    スワンソング  大崎 善生

    • 2008.05.14 Wednesday
    • 12:58
    スワンソング
    スワンソング
    大崎 善生
    JUGEMテーマ:読書

     08−78 ★★★☆☆
     【スワンソング】 大崎 善生 著  角川書店

     《愛するということは、何なのか…》

     出版社 / 著者からの内容紹介
    情報誌編集部で同僚だった由香を捨て、僕はアシスタントの由布子と付き合い出す。しかし、由香から由布子への嫌がらせが始まり、由布子は鬱状態に。由布子にすべてを尽くす日々。そこに由香自殺の知らせが届くーー。



    別れの後の静かな午後  大崎 善生

    • 2007.03.13 Tuesday
    • 21:13
    別れの後の静かな午後
    別れの後の静かな午後
    大崎 善生
     07−71 ★★★☆☆
     【別れの後の静かな午後】 大崎 善生 著  中央公論新社

     《出会いがあり、別れがあり、そしてまた出会いが、……》

     内容(「BOOK」データベースより)
    君を想えば、別れすら愛しくなる。痛みと哀しみが去りゆくとき、永遠に消せないぬくもりが胸に灯る。『パイロットフィッシュ』『孤独か、それに等しいもの』の作者が贈る、“別れとはじまり”を描いた待望の恋愛小説集。


     「サッポロの光」
     「球運、北へ」
     「別れの後の静かな午後」
     「空っぽのバケツ」
     「ディスカスの記憶」
     「悲しまない時計」    6篇

     君を想えば、
     別れすら愛しくなる。


     戻ることのできない日々を思い出し、必死に手にかき集めても、
     結局は虚ろな寂しさが残されるだけなのである。
     思い出はどんなに、綿密に懸命に組み合わせていっても、
     一枚のパズルには仕上がらない。『別れの後の静かな午後』より
      (帯文より)

     大崎さんの独特な透明感で語る、出会いと別れ、そして、そこには消えぬ温もりが残る、それがいつかまたの…。
     「空っぽのバケツ」に出てくる女系家族のお父さんは、やっぱり悲しい。

     

    優しい子よ  大崎 善生

    • 2007.02.19 Monday
    • 01:41
    優しい子よ
    優しい子よ
    大崎 善生
     07−51 ★★★☆☆
     【優しい子よ】 大崎 善生 著  講談社

     《人と人は、どこかで繋がっているんだ》

     出版社 / 著者からの内容紹介より
    人の生と死を真摯に見つめた感動の私小説。不治の病に冒されながらも、自らのことより作家の妻の健康を気づかう「優しい子よ」、名プロデューサーとの交流とその死を見つめた「故郷」他、全4編の感動作。


     「優しい子よ」
     作家の妻・将棋棋士と病気の少年との交流を描いた作品。

     「テレビの虚空」
     名プロデューサー・萩元晴彦の思い出を綴る物語。

     「故郷」
     名プロデューサー・萩元晴彦の思い出を綴る物語の2段。
     萩元晴彦の故郷を巡り、作家自身の萩元晴彦の回想。

     「誕生」 
     作家のわが子の誕生する日々を描いている作品。


     (あとがきより)

     赤ん坊は顔を真っ赤にして泣いていた。
     彼はまたこの瞬間、不可逆的世界にいる。
     有無をいわせずにそこに立たされている。
     そしてその瞬間に、観念から現実となってこの世界に現れた瞬間に、彼もまたある意味では止まり、そしていやおうもない死に取り囲まれてしまっている。
     存在――。
     存在とはそういうものなのだろうか。  
     

    タペストリーホワイト  大崎 善生

    • 2006.10.28 Saturday
    • 08:35
    タペストリーホワイト
    タペストリーホワイト
    大崎 善生
     269 ★★★☆☆
     【タペストリーホワイト】 大崎 善生 著  文藝春秋

     《あの時代の学生運動とは、何だったのか、そこに生きた人たちは今、》

     内容(「BOOK」データベースより)
    「明日もあなたは私を愛してくれているのでしょうか?」盗み見た姉の手紙に記された一文―宛名の男を求めて、妹は混沌へと足を踏み入れた。愛する者たちを奪い去っていった狂熱の季節を彩るキャロル・キングの調べ。脆く、澄み切った時間を描いた青春小説。

    内容(「MARC」データベースより)
    学園闘争が残したのは、ひび割れて飛び飛びになった床のタイル-。愛する姉・希枝子を内ゲバで失った洋子は、姉の恋文の相手を求めて混沌へと足を踏み入れた…。脆く、澄み切った時間を描いた青春小説。


     久しぶりの大崎さんの本を読んだ。
     相変わらずの透明感のある文章だが、内容は、強烈な物語だった。
     学生運動が激しかった時代・70年代初めの頃か、ちょうどその頃大崎さんも学生だったのか。
     妹・洋子は、聡明で優等生な姉・希枝子が誇りだった。ある日、姉が何かに目覚め変わっていった。「今ローデシアで何が起きているかに関心を持っていなければならない。もちろんビアフラでもいい。ニカラグアでもいいしパレスチナでもいい。そのことを少しでも正確に知る、あるいは知ろうと努力することがこの地球に生きている人間のつとめだと思う」の言葉を残して、姉は東京の大学へ。
     妹・洋子は、姉の幻影?に取り付かれて、また姉は何故、その真相を見つけ出そうと姉と同じ大学に入るのだが、…。姉の運命を変えたのは、何だったのか。
     あの学生運動とは、何だったのか、思想・革命、本来とは違う残酷な内ゲバの繰り返し…。
     あるとき、やっと掴んだ孝史との生活も…。その孝史も、…。

     妹・洋子がようやくたどり着いた場所で、自分の生きる意味を見出せたのか。愛する人を失い、やっと見つけたもの・幸福とは、…。

     こうも思う。
     私は言葉や机の上でなく、現実の中でタペストリーを縫い合わせているのだ。それが広がっていけばいくほど、あなたの糸はどこかにかすんでいってしまう。それでいいのだろうかと思いながらも、それを止めることができないでいる。それはローデシアという国がもうこの世界には存在していないのとよく似ている。ローデシアの解放の先にある悲劇を知らなかったのは、もしかしたら幸せだったのかも知れない。
    (本文より)

     余談だが、この本に善福寺川が汚いイメージが表現されているが、今の善福寺川は、鯉が泳いでいてキレイです。善福寺川の川沿いの逼迫感、荻窪あたりはそんな感じもあるが、私は善福寺川に沿って散歩するのが好きです。そこには、四季の花々が咲いているし、可愛い鳥の姿も眺められるからです。
     

    将棋の子  大崎 善生

    • 2006.05.30 Tuesday
    • 23:37
    将棋の子
    将棋の子
    大崎 善生

    120 ★★★★★
    【将棋の子】 大崎善生 著  講談社

    《将棋には人生そのものがあります。》

     (著者からの内容紹介より)
     ベストセラー『聖と青春』著者が放つ感動のドラマ!!夢と挫折の奨励会物語
     彼らの戦いはなぜこんなにもせつなく胸に迫ってくるのだろう
     奨励会の修業は、一般社会に出た瞬間に限りなく無に近くなる。(中略)悩み、戸惑い、何度も何度も価値観の転換を迫られ、諦め、挫折し、また立ち上がっていく。奨励会を戦う物の誰もが、おそらくはその覚悟を胸に秘めている。彼らは社会人を目指しているのではなく、棋士を、そのはるか先にある名人を目指しているからだ。それに挫折した者にも、今立ち向かっている者にも心から拍手を送りたい。勇気を持って壁に挑む若者たちがいるからこそ、聳え立つ山は気高く美しいのだ。――エピローグより


    プロ棋士になるために立ちはだかる奨励会。幼少の頃、村で、町で天才と言われ奨励会に入ると、そこは天才もただの人になるのだ。この作品に出てくるのは、実話に近い話なんだろう。将棋を愛し、挫折し、でも将棋を忘れられない。そんな将棋に魅せられた人の物語だ。
     大崎さんは、将棋界にいたのだから、もっと将棋に纏わる作品を書けるのではと思うが、【聖の青春】やこの作品を読むとあまりにも勝負の世界の現実感・残酷感があって書けないのだろうかと思ってしまうのだ。

    ロックンロール  大崎 善生

    • 2005.12.05 Monday
    • 00:50
    ロックンロール
    ロックンロール
    大崎 善生

    240 ★★☆☆☆
    【ロックンロール】 大崎善生 著  マガジンハウス

     大崎さんの作品は、もう何冊読んだだろうか。
     透明感のある文章で知られているが、今回のはちょっと違った感じがする物語だ。さらさらとした内容で、いつもの重い話ではない。
     中年になってなった作家・主人公と男性編集者の中に流れる感情に女性編集者が入り込んでくるのだが、……。 
     
     2年間も書けない作家がパリに行って、小説を書き始めるのだが3ヶ月間?。金額的にはいくらぐらいかかるのだろうか、3分の一くらいは出版社が出してくれるみたいなことが出ていたが。ストーリーを絞りすために、パリまで行って日常を変えたり作家は大変なのである。
         

    ドナウよ、静かに流れよ  大崎 善生

    • 2005.10.20 Thursday
    • 21:52
    ドナウよ、静かに流れよ
    ドナウよ、静かに流れよ
    大崎 善生

    205 ★★★★☆
    【ドナウよ、静かに流れよ】 大崎善生 著  文藝春秋

     題名を見たとき、また大崎さんの透明な文章の恋愛物かと思ったが、読み出したら淡々と書かれたノンフィクションだった。

     「邦人男女、ドナウで心中
      33歳指揮者と19歳女子大生  ウィーン」
     この新聞記事を見て、何かの糸に操られるように、19歳の人生の真実を求める旅が始まるのだ。
     『なぜ少女は十九歳で、その肉体と精神を捧げなければならなかったのか』、なぜ、なぜの問いが。
     その少女のこれまでの人生の軌跡には、作家にも計り知れないものがあるのだ。それは、何が真実なのか、作家が見たものとは……。



    アジアンタムブルー  大崎 善生

    • 2005.09.09 Friday
    • 15:49
    アジアンタムブルー
    アジアンタムブルー
    大崎 善生

    174 ★★★★☆
     【アジアンタムブルー】 大崎善生 著  角川書店


     一言で言えば善い小説だと思う。いや、良い小説だと思う。

     恋する女性が死に向かうとき、僕は何ができるのだろうか、と言うテーマだが過去の体験(美津子)と現代の体験(宏美)を引き合いに出している。大崎さんの透明感な文章に引き込まれて読んでいく。構成も上手くまとめられている。


     全然、話は変わるが、この本にこんな場面がある。
     この主人公が勤める出版社、「月刊エレクト」というエロ雑誌を出している。主人公の彼女・カメラマンがこの雑誌のカメラマンを使う。水溜りに映るのを被写体にする芸術家?意外に雑誌は売れるのだが、編集者はこれでは「月刊エレクト」はダメになると言うのだ。「月刊エレクト」には、それを待つファンに対する雑誌の使命があると言うのだ。
     小説の読者は、作家にどんな作品を待っているのだろうか。それは作家には届いているのだろうか。作家は、大勢の読者に気にいられる作家を目差しているのだろうか、ふと、この本読んでいたら、そんなことを思ってしまった。

     この本に出てくる吉祥寺東急百貨店の屋上だが、私は屋上にはまだ行っていない。いつも寄るのは、2階のアフタヌーン・ティーか、特設会場か、本屋かだ。帰りに地下1階で有名な店のキムチを買って帰るくらいだ。こんど屋上に上がって、アジアンタムブルーというのを見てこの本を感慨に浸ろう。

    九月の四分の一  大崎 善生

    • 2005.07.16 Saturday
    • 18:29
    九月の四分の一
    九月の四分の一
    大崎 善生


    135 ★★★★☆
     【九月四分の一】 大崎善生 著  新潮社

    《スイッチバック》

     大崎善生作品 持っている一覧

      聖の青春 (講談社) △
     パイロットフィシュ (角川書店) ◎
     アジアンタムブルー (角川書店) 未読
     編集者T君の謎 (講談社) △
     孤独か、それに等しいもの (角川書店) △

     「報われざるエリシオのために」
     「ケンジントンに捧げる花束」
     「悲しくて翼もなくて」
     「九月四分の一」     4編

     どの物語も良かった。もう、すっかりこんな恋愛話は、大崎ワールドになってしまったのか、確立されてきた感が強く感じる。私、個人的には将棋の人間物語を書いて欲しいのだが。
     今日は、会社に出て夕方帰りの電車の中で、いきなり『お母さん! 見て、見て、将棋!』と小学生の男の子が叫んでいる。ホームに目をやると水飲み場が将棋の駒の形をしている。『ああ、ここに将棋会館があるからだ』と、父親が子供の顔を向けずに答えていた。大崎さんは、将棋雑誌の編集長を長くやっていた。この本にも、将棋の話が出てくる。


     夕方、西荻窪駅を降りて路地の居酒屋を通るたびに、このあたりのどこかで大崎さんも飲んでいるのか、とちょっとだが考えるときもある。いつか見たサイトのインタビューで夕方は駅前で飲んでいることが多いという記事を読んだからだ。そのなかに建築の雑誌をみることが好きだとも書いてあった。この本でも西荻窪が出てきて、建築物のことも出ている。


     どの話も40代の主人公・男が、昔を振り返る恋愛の話だが心の奥底に仕舞いこんでいた切ない恋を、ふと想い出す記憶を透明感な文章で書き連ねてあります。



     

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