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    最後の命  中村 文則

    • 2007.08.08 Wednesday
    • 21:21
    最後の命
    最後の命
    中村 文則
     07−205 ★★★☆☆
     【最後の命】 中村 文則 著  講談社

     《子供時代に受けたダメージが、…》

     内容紹介
    芥川賞受賞後、はじめての長篇小説。

    浮浪者たちに輪姦されている精神薄弱の女・やっちりを目撃した私と友人・冴木。
    夜の工場跡地で体験した、暴力の光景。後日、やっちりは死体となって発見される。
    少年時代に体験したひとつの死。
    二人の生き方は、成長するにつれだんだんと社会から逸れていってしまう。
    ある日、大人になった私のもとに冴木から電話がかかり、二人は再会する。
    数日後、私が自宅に帰宅すると自分の部屋の中で、ひとりの女が死んでいた。
    それは、よく指名するデリヘルのエリコだった……。
    心の闇、欲望、暴力とセックス、そして人間とは何か。
    暴力と人間をテーマに描く芥川賞作家が全精力を傾け、ミステリアスな物語とスピード感あふれる文章で描き出した傑作長篇小説。


    子供時代に目撃したことが、こころの内なるものにどっしりと居座り続けている。心の闇が知らず知らずに現してくる。セックスというのを正常、不正常に位置られているがどうなんだろうか。強烈な印象だったということはわかるが。
     今の現状は、精神的に不安定になる人たちが多い、何故だろうか。生きる意味をどこに求めているのか。一日一日を全うに生きる、精一杯生きるしかないのか。

    悪意の手記  中村 文則

    • 2007.06.24 Sunday
    • 21:02
    悪意の手記
    悪意の手記
    中村 文則
     07−171 ★★★☆☆
     【悪意の手記】 中村 文則 著 新潮社

     《悪意はどこにあるのか、…》

     内容(「BOOK」データベースより)
    「なぜ人間は人間を殺すとあんなにも動揺するのか、動揺しない人間と動揺する人間の違いはどこにあるのか、どうして殺人の感触はああもからみつくようにいつまでも残るのか」―死への恐怖、悪意と暴力、殺人の誘惑。ふとした迷いから人を殺した現代の青年の実感を、精緻な文体で伝え、究極のテーマに正面から立ち向かう、新・芥川賞作家の野心作。


     残り少ない人生が、…。
     人を殺して、どう、どこに向かえばいいのか、…。
     青年のたどる道とは、…。

    銃  中村 文則

    • 2006.11.28 Tuesday
    • 22:12
    銃

    中村 文則
     302 ★★★☆☆
     【銃】 中村 文則 著  新潮社 第34回新潮新人賞受賞作、第128回芥川賞候補作

     
     《銃というものは、人間というものは、哀れである》

     内容(「BOOK」データベースより)
    昨日、私は拳銃を拾った。これ程美しいものを、他に知らない―。ある夜、死体の傍らに落ちていた拳銃。それを偶然手にした私は、次第にその“死と直結した機械”に魅せられていく。救いのない孤独と緊張。膨らみを続ける残酷な妄想。そしてその先には、驚愕の結末が待っていた…。非日常の闇へと嵌まり込んだ青年の心の軌跡を、確かな筆力で描く。若き芥川賞作家、堂々のデビュー作。


     昨日、私は拳銃を拾った。あるいは盗んだのかもしれないが、私にはよくわからない。これ程美しく、手に持ちやすいものを、他に知らない。― (本文より)

     こんな文章で始まる物語は、偶然に自殺者の使った拳銃を拾ったばかりおきる大学生の主人公の心理状態に変化が伴う、日常が拳銃をもつことでの非日常の生活に。そこで、どうしても拳銃をもったことで使いたくなる。ここで、心の葛藤がおきる、捨ててしまわなくては、と言う思い、それとは別な拳銃への思いが。最後は、…。

     「遮光」という作品は、亡くなった恋人の指をホルマリン漬して持ち歩く作品だが、この作品では、「銃」では、拳銃である。こちらの作品が初めのようだが、人間のもつ心の変化を巧みに描いているのだ。 

    私はその時、少し、気の毒に思った。それは機械であるから、私のその感情は正しいものとはいえなかったが、しかし私はそれを感じた。この人を殺す為だけに作られた機械に対し、私は同情に近い何かを感じた。人を殺す為という運命は、この拳銃が選び取ったものではないような、よくわからないが、そんな気がした。… 中略 (本文より)

    土の中の子供  中村 文則

    • 2006.09.25 Monday
    • 20:46
    土の中の子供
    土の中の子供
    中村 文則
     237 ★★★☆☆
     【土の中の子供】 中村 文則 著  新潮社  芥川賞受賞作

     《人間は、土から生まれて、土に還るのか》

     (出版社/著者からの内容紹介より)
    私は土の中で生まれた。親はいない。暴力だけがあった。ラジオでは戦争の情報が流れていた。重厚で、新鮮な本格的文学と激賞された27歳、驚異の新人の芥川賞受賞作。
    主人公は27歳の青年。タクシーの運転手をして生計を立てている。親から捨てられた子供たちのいる施設で育ち、養子として引き取った遠い親戚は殴る、蹴るの暴力を彼に与えた。彼は「恐怖に感情が乱され続けたことで、恐怖が癖のように、血肉のようになって、彼の身体に染みついている」。彼の周囲には、いっそう暴力が横溢していく。自ら恐怖を求めてしまうかのような彼は、恐怖を克服して生きてゆけるのか。主人公の恐怖、渇望、逼迫感が今まで以上に丹念に描写された、力作。表題作に、短編「蜘蛛の声」を併録。


     芥川賞らしい作品なのだろうか、人間のうちなる叫びみたいなもの感じる。
     成人になっても、子供のときに受けた虐待から抜け出さない状態が描いてあるが、この恐怖観念というのがわからないでもないが、主人公の姿勢もまた良くわからない。
     同棲相手の白湯子も訳ありの人生を過ごしていて、アルコールに溺れる日々だ。彼らに生きる希望という日がやって来るのか、と思ってしまった。

    遮光  中村文則

    • 2006.07.20 Thursday
    • 00:00
    遮光
    遮光
    中村 文則

    169 ★★★☆☆

    《芥川賞、若い人のちょっと青くさい匂いがする作品》

    内容(「BOOK」データベースより)
    愛する者を失った「私」は、他人が知れば驚愕するような、ある物を持ち歩いている。しかし、それは狂気なのか―新世代作家の鋭利な意識が陰影濃く描き上げた喪失と愛の物語。芥川賞候補作。
     

     失った恋人の指をホルマリン液に浸した瓶を持ち歩く主人公。
     現実からいなくなった彼女を自分で処理できない心情、この感情をどこにぶつけてよいものか、愛しい人よ、どこへ行ったのだ。苦悩する感情を描く作品だ。
     

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