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    ジバク  山田 宗樹

    • 2009.01.19 Monday
    • 23:39
    ジバク
    ジバク
    山田 宗樹
    JUGEMテーマ:読書

     09−010 ★★☆☆☆
     【ジバク】 山田 宗樹 著  幻冬舎

     《転落の人生を描く、『嫌われ松子の一生』の男性版》

     内容(「BOOK」データベースより)
    外資系投資会社のファンドマネージャーである麻生貴志は、年収2千万を稼ぎ、美しい妻・志緒理と1億4千万のマンションを購入する予定を立てていた。自らを“人生の勝ち組”と自任する貴志は、郷里で行われた同窓会でかつて憧れた女性ミチルに再会する。ミチルに振られた苦い過去を持つ貴志は、「現在の自分の力を誇示したい」という思いだけから、彼女にインサイダー行為を持ちかける。大金を手にしたミチルを見て、鋭い快感に似た征服感を味わう貴志。だがそれが、地獄への第一歩だった…。


    直線の死角  山田 宗樹

    • 2007.06.02 Saturday
    • 21:10
    直線の死角
    直線の死角
    山田 宗樹
     07−152 ★★★☆☆
     【直線の死角】 山田 宗樹 著  角川書店 第18回横溝正史賞受賞作

     《スピーディな展開な感じで読みやすい、…》

     内容(「BOOK」データベースより)
    企業ヤクザの顧問も務めるやり手弁護士小早川の事務所に、新婚早々の夫を交通事故で亡くした女性が訪ねてきた。加害者側の損保会社と示談交渉をしてほしいという依頼である。高額の成功報酬と、生命保険もかけていなかった美しい未亡人に惹かれ、小早川は彼女の代理人となる。早速、現場を見に出かけた彼は、加害者の言い分と異なる証言を入手し、不審なタイヤ痕をも発見した。簡単な事故処理と思われたこの事件、どうも裏がありそうだが…。


     この本が、山田宗樹さんの最初の作品だろう。凄く巧い。
     テンポがよく、楽しく読まさせられた、山田作品はどの作品も読みやすいのが嬉しい。
     交通事故での犯罪をテーマにあげているが、エイズなんかも物語に入っていて山田作品なんだと思う。薬、医学に強い。
     エンターテインメント作品で誰でも楽しめる作品の感じだった。

    ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生  山田 宗樹

    • 2006.11.07 Tuesday
    • 23:05
    ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生
    ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生
    山田 宗樹
     279 ★★★☆☆
     【ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生】 山田 宗樹 著  幻冬舎

     《今の若者でも希望を持とうしている作品》

     内容(「BOOK」データベースより)
    叔母である川尻松子の惨殺死から四年。松子の甥・川尻笙は、大学は卒業したが就職をすることもなく、将来への不安を抱きながら、東京でその日暮らしの生活を送っていた。しかし偶然知り合ったユリとミックの舞台演劇に対する熱い思いに触れ、笙も芝居の魅力へ強く惹かれていく。一方、自らの夢だった医師への道を着実に歩んでいた笙の元恋人・明日香は、同級生であり恋人の輝樹からプロポーズされ、学生結婚への決意を固め始めていた。だが両者が人生の意味を考えた時、思わぬ出来事が二人の未来を変えていく…。松子の“生”を受け継ぐ二人の青春を爽やかに描き、熱く心を揺さぶる青春小説の大傑作、誕生。


     もしいまの俺から、この夢を奪いとったら、いったいなにが残るのか。一生、現実だけを見て、黙々と働きつづけ、死んでいく。そういう人生が、悪いとは言わない。しかし、夢、未来への希望、そういうものがあるからこそ、いまを生きることができるのではないか。辛いことにも、耐えられるのでないか。(本文より)

     川尻笙と渡辺明日香のふたりが希望を持って前へ進める気持ちが良かった、
     私が住んでいる西荻窪、善福寺公園がこの本に出てくるくだりが出てくると誰も見ていないのに何だか照れくさい感じになってしまった、なぜ?。
     こういう本もよいが、社会派小説を書いてください、たのみますよ、山田さん。







    黒い春  山田 宗樹

    • 2006.10.08 Sunday
    • 19:41
    黒い春
    黒い春
    山田 宗樹
     248 ★★★☆☆
     【黒い春】 山田 宗樹 著  角川書店

     《1400年前、日出ずる国に消えた日没す国の使者とは、》

     内容(「BOOK」データベースより)
    監察医務院に運び込まれた遺体の肺に未知の黒色胞子が発見された。それから一年後の五月、口から黒い粉を撤き散らし、苦悶の表情を残し絶命するという黒手病の犠牲者が全国各地で続出する。厚生省で急遽研究チームが召集され監察医・飯守俊樹もその一員に加わるが、彼らでさえすぐに打つ手はなかった。ただ、飯守たちは黒手病で亡くなった人々が滋賀県に多いことに着目し、一人の歴史研究家にたどりつく―。黒手病感染者がでる来年五月までの究明に向け、飯守たちは再び動きはじめた。いま、愛する者のために男たちの不屈の闘いがはじまる。歴史から消された一人の異邦人と、黒手病の謎に迫る傑作書き下ろし長編。


    社会派小説であり、エンタテインメント大作であり、歴史性もあり、愛情もある物語だ。 やはり、こういう話、山田さんは巧い。2段書きだが、読みやすく一気に読んでしまった。事が廻りくどくなく、どんどん読み進めるのもよい。
     
     黒手病で死亡者が出て、その研究チーム岩倉、飯守、三和島の三人の奮闘を描いている。それぞれの家族の話も出てきて、恋愛、家族愛もある。最後に感染してしまう飯守の妻・雪子さんの生き方が凄まじく感じる。
     現代でもわからない現象・病例が一杯あるのだろう、新種のウィルス、カビなど、人間は、それらにどう立ち向かっていくのか、この本は、指針の物語でもあるような気がする。
     
     
     

    死者の鼓動  山田 宗樹   

    • 2006.08.27 Sunday
    • 18:18
    死者の鼓動
    死者の鼓動
    山田 宗樹
     202 ★★★☆☆
     【死者の鼓動】 山田 宗樹 著  角川書店

     《山田さんの作品は、一気に読まさせられる、引き込まれる》

    内容(「BOOK」データベースより)
    重い心筋症に冒された玲香の心臓は、外科医である父の願いもむなしく寿命が尽きかけていた。まさにその時、同じ病院の救急救命センターに脳を損傷した少女・洋子が運び込まれる。しかも彼女はドナーカードを所持していた。慎重な脳死判定と厳正な選定の結果、玲香に移植された洋子の心臓。だが、ドナーとなった洋子の周辺では、父の事故死、担当看護婦の自殺など、不審な死が相次ぐ…。


     心臓移植をテーマしている物語だ。
     この作品、最後にいくほどドラマチックになっていくが現実は、何かもっとどろどろした展開になってしまうのではないのか、と思うが。これはこれで良かったように思う。
    心臓移植、重いテーマであるが、この本は、それをドキュメントみたいな感じで進んでいく。立場、立場の関わり方が痛ましく、何ともやり切れないのだ。
     この本を読んで、改めて人間の命とは何であろうか、と考えてしまうのです。

    ランチブッフェ  山田 宗樹

    • 2006.08.25 Friday
    • 21:53
    ランチブッフェ
    ランチブッフェ
    山田 宗樹
     200 ★★☆☆☆
     【ランチブッフェ】 山田 宗樹 著  小学館

     《「ランチブッフェ」は、小説では珍しい一幕もの?》

     内容(「MARC」データベースより)
    信子、38歳、専業主婦。特に生活に不満はないけれど…。ランチのひとときに浮かび上がる女たちの人生模様を描いた表題作ほか、笑い・涙・恐怖・切なさ満載の短編全6話を収録。『文芸ポスト』ほか掲載を単行本化。


     「二通の手紙」「混入」「ランチブッフェ」「電脳蜃気楼」「やくそく」「山の子」
       6篇。
     「二通の手紙」を読んでほろりとしたり、「やくそく」を読んで奇妙な恐怖を感じたりするが、どうもいけませんでした。やっぱり社会派的な長編小説が読みたいものです。
     「混入」の農薬の話が今までの作品の流れを沿った物語だ。
     

    聖者は海に還る  山田 宗樹

    • 2006.04.23 Sunday
    • 20:00
    聖者は海に還る
    聖者は海に還る
    山田 宗樹
    88 ★★★☆☆
    【聖者は海に還る】 山田宗樹 著  幻冬舎

    《学校の保健室が舞台、僕は保健室には行かなかったなー》

     ■あらすじ
     中高一貫の進学校に勤務する養護教諭・梶山律。ある日彼女は、生徒が担任教師を射殺し自らも拳銃自殺した現場に遭遇してしまう。対応を迫られた学校側は、事件の再発防止と生徒の動揺を抑えるため、心の専門家を招聘した。若く有能なカウンセラーとして着任した比留間亮により、急速に平穏が拡がっていく学園。だがそれは教師と生徒が個を失っただけに過ぎなかった。一方、律との交流で比留間が個を見つめ始めた時、彼の中で眠っていたはずの邪心が目を醒ます……。「帯文よりより」


      カウンセリングの話だが、こういう物語がメインなのは初めてだ。
     物語りがカウンセリングを説明してくれるので分かりやすい感じにしてくれる。
     幼児事件が起きると他の幼児に与える悪影響が心配されて、必ずカウンセリングの重要性が出てくる。なるほどと思うがその反面、カウンセリングにも危険性も含んでいるのだ。
     恋愛を絡めて一気読みさせてくれる本だった。

    天使の代理人  山田 宗樹

    • 2006.02.11 Saturday
    • 16:53
    天使の代理人
    天使の代理人
    山田 宗樹

    37 ★★★★☆
    【天使の代理人】 山田宗樹 著  幻冬舎

    《中絶は殺人ではないですか?私にとっては衝撃的な話だ。》


    望まれない命はありますか?
    子供の命は誰のものですか?
    中絶は殺人ではないですか?


     【嫌われ松子の一生】を読んで、気になっていた作家さんである。いつか、読んでみたいと思っていたのだ。
     読んだ後に残るものは何んだろうか。この本を読んで良かったと感謝したい気持ちです。妊娠中絶がテーマの話です。漠然としか知りませんでしたが、この本を読んで驚くことばかりでした。年間、300万から500万の中絶が行われている。子供を産めない訳は、結婚してない、経済的理由等、いろいろありますが、男女が愛し合った結果な訳ですから、子供、生命の尊重など考えないのでしょうか。
     妊娠中絶という重いテーマであるが、小説だから読みやすく分かりやすい。と、言っても簡単ではなく、読者自身にも考えさせられる。多種多様な意見を持った人の代表が登場するようにして、掲示板でやりあったりする。本の構成もうまい。
     助産婦・桐山冬子、数百にのぼる胎児の命を奪った。あるとき、中絶したはずの紫色の赤ん坊の口元がぴくりと動いた。赤ん坊の目に映ったのは醜い冬子の顔だった。罪の償いとして、「天使の代理人」として、中絶の説得にあたるのだが……。

     本の始まりに 
    『Yに
      いつか君が読んでくれることを願って』

     と、書いてありますが、Yと言うのは若者では。若い人の是非読んで欲しい作品だ。      

    嫌われ松子の一生  山田 宗樹

    • 2004.09.05 Sunday
    • 12:56
    嫌われ松子の一生
    嫌われ松子の一生
    山田 宗樹

    【嫌われ松子の一生】 山田宗樹 著

    《平凡な人にはキツイ話しだ。》

    378ページの2段書きなのに、あっというまに読んで
    しまった。国立大を出て教職付いていた女性が『一瞬
    にして運命の歯車が狂った』。24歳から亡くなるまでの
    三十年間の話である。
    一度、歯車が狂い出すとその後の人生には、良い結果は
    得られないのだろうか。
    家族を捨てても、故郷を捨てても、胸のどこかに去来する
    思いだけで生きていけるのか。
    大学生の甥っこが松子叔母の足取りを探る。松子叔母の
    存在さえ知らなかったのだ。
    なんて悲しい人生なんだ、なんて悲しい生涯なんだ。
    最後のシーンだけで、どうにか松子の人生が救われる
    思いがした。

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