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    ありふれた魔法  盛田 隆二

    • 2006.12.23 Saturday
    • 20:15
    ありふれた魔法
    ありふれた魔法
    盛田 隆二
     326 ★★★★☆
     【ありふれた魔法】 盛田 隆二 著  光文社

     《ありふれた生活にも、ありふれた魔法がやってくるのか》

     内容(「BOOK」データベースより)
    秋野智之は、部下の森村茜が担当する顧客に謝罪するために彼女とともに先方を訪ねた。その帰りみち、智之は彼女に、頑張ったねと声をかけるだけでなく、そっと抱きしめてあげたくなった。自分がもっと若くて、きらきらと輝いていたあのころの自分だったら…。人生の予定が狂うほどの恋などするつもりはなかった。秋野智之44歳、城南銀行五反田支店次長、妻と3人の子あり。リアリズムの名手が、理性では抗えない人間・人生の不可思議を描く。


     私は、銀行の仕事がどんな内容のことをしているのか、詳しくは知らないのだが、銀行の支店というのは、大体こんなものだろう。銀行の支店のうまく描いている(現実的に)、顧客とのやりとりの描写もリアルである。今、話題のコンプライアンス、ミクシテイなども、この本に取り込まれている。
     問題先には必ずふたり一組で訪問し、部下は先方の言葉を必死にメモする。貸すと言った、言わないで民事裁判に巻きこまれたときの証拠になるからだ。 (本文より)
     これは、企業にいると営業の基本なようだ。必ずふたり一組ということなのが当たり前のように書かれている。テレビドラマで見る警察の捜査で警察官が二人一組もこれに近いものがあるのだろうか。

     主人公・秋野智之44歳は、仕事が良くできる城南銀行五反田支店次長で家庭も3人の子供もあり、子供にもいろいろの問題があるが、ごく普通のサラリーマン家庭の夫だ。部下の森村茜は、ひと回りしたの仕事が出来る女性だ。「人生の予定が狂うほどの恋などするつもりはなかった。」 (帯分より)ここにもっていくくだりがまったくうまいのである。男性の感情の揺れぐわいがわかるのである。銀行の支店次長と言え、小遣いは4万円、慶事、弔事などでなくなってしまう、そこで競馬のビギナーズラックを取っている。これは、おとぎ話だろうか、いや光り輝いて仕事にしていない男性にとってはそうかもしれないが、一生懸命に働いている男性には、ごく普通の話なのかも知れないのだ。たった一つのことで会社を追われるのだが、家族との修復などもよく描かれている。と、言うことは仕事で愚痴ばかり言っている私には、こういう恋など決しておきないのだろうか。
     それにしても、うまいと率直に思うのだ、この本は。

    あなたのことが、いちばんだいじ  盛田 隆二

    • 2006.07.10 Monday
    • 21:46
    あなたのことが、いちばんだいじ
    あなたのことが、いちばんだいじ
    盛田 隆二

    160 ★★★☆☆
    【あなたのことが、いちばんだいじ】 盛田隆二 著  作品社

    《盛田さんは川越・埼玉で育ったんだ。》

    ( 著者からの内容紹介より)
    高校生の娘を探す私立探偵、
    小説家を見つめる妻の視線、
    年上の女性に抱く淡い恋心、
    友をおもう少年の友情……。
    誰にでも、いちばんだいじな人がいる。
    『夜の果てまで』で注目の著者初の短篇集。
    幻のデビュー作「糠星」を含む6篇収録。


     「ひらひら」
     「あなたのことが、いちばんだいじ」
     「折り紙のように」
     「エーテル密造計画」
     「穴のなかの獣」

     「糠星」        5編


     十六歳で初めて書いた「糠星」など興味深い作品が載っている。
     「エーテル密造計画」、夢の断層だと作家は書いているが、この文体は面白い。

    散る。アウト  盛田 隆二

    • 2006.06.23 Friday
    • 23:44
    散る。アウト
    散る。アウト
    盛田 隆二

    144 ★★★☆☆
    【散る。アウト】 盛田隆二 著  毎日新聞社

    《ちょっとの欲で人間の転落が…》

    (「BOOK」データベースより)
     巻き上げられた黄砂は海を渡り、東京の路上で夜を明かす男に降り積もる。ささいなことから莫大な借金を負い、この世に居場所を失ってしまった。その転落の人生に出口があることを、男はまだ知らない―小説の面白さのすべてを叩き込んだ最新長編。


     あるサラリーマンの転落を書いている。
     その転落のもとになるのが先物取引である。先物取引は正当なものであるが、それを取巻く環境は、ちょっと胡散くさいものを感じる。このワナにはまってしまうのだ。ここから、家も売り、家族からも見放されてしまうのだ。一流大学を出ている主人公がなぜワナに、はまってしまうのか。

     私にも、先物取引の営業マンから電話が掛かってくる。
     『九州から来て電話しています。こんな会社に入って、会えませんか』
     何かの名簿を見て電話しているようだ。会えないと言うと。
     『ゴムが今が底値で絶対上がりますよ』
     『興味ないから、いいよ』
     翌日、また電話。
     『新聞見てくださいよ、ゴム上がったでしょう』
     『まだまだ、上がりますよ、買いましょうよ』
     こんな電話が2年1回くらいのわりで掛かってくる。
     相場と言うのは、難しい。買い、売りの二つだが、そこに休むということを覚えないと手痛いことになる。営業マンに押し切られて、やっていると深みに入ってしまう。ちょっとのマイナスを取り返すために相場を大きくしてしまうのだ。会社自体は手数料を上げることだから、売買してもらうだけでよいのだ。
     この作品の舞台が、日本、モンゴル、ロシア、フイリッピンで、今の裏の現状を現している。


    サウダージ  盛田 隆二

    • 2006.01.06 Friday
    • 17:07
    サウダージ
    サウダージ
    盛田 隆二

    4 ★★☆☆☆
    【サウダージ】 盛田隆二 著  中央公論社


     SAUDADE 「孤愁」「追慕」「思慕感覚」
     「失われたものをなつかしむ、さみしい、やるせない想い」
     本の後記に出ていた、サウダージの意味だそうだ。
     この小説はタイトルが先にあった、とあるのだ。

     八月二十五日(土)から九月一日(土)の8日間の物語になっている。
     混血・ハーフ、外国人の悲哀?みたいなものが充満している感じの話だ。

    リセット  盛田 隆二

    • 2005.01.13 Thursday
    • 15:07
    リセット
    リセット
    盛田 隆二


    【リセット】 盛田隆二 著  角川春樹事務所

    《リセットか?》

    若者の薬物汚染・家庭内暴力の実態がわかる本
    かな、という思いの作品である。
    奈々という高校生が主役なのだが、一杯の人が
    出てきてわかりずらい。
    薬物は、思ったよりはるかに多く出回っている感が
    する。
    この本を読み終わっても、何だかスカッとしない。
    やはり、人生そのものを『リセット』させたくなる作品
    なのだ。

    湾岸ラプソディ  盛田 隆二

    • 2004.12.02 Thursday
    • 14:37
    湾岸ラプソディ
    湾岸ラプソディ
    盛田 隆二

    【湾岸ラプソディ】 盛田隆二 著  角川書店

    《うーん、女の心理が…》

    恋愛小説名手と言われている作家の一人と聞いて
    読み出した。結果的には、今日一日で読み終えた
    ので、やはり小説に引き込む力があったのだろう。
    物語は、北大生が12歳上の人妻に惚れ、複雑な
    環境の人妻と東京に駆け落ちするが、3ケ月で
    人妻は、元の場所に戻ってきた。簡単なあらすじ
    だと、こんなことだが、この中にいろんな事情や
    心の動きが面白い作品だ。
    後半に出てくるスリ夫婦が、何か人生のアクセントを
    出している気がした。
    男性の心理は非常にわかるが、女性の心理は
    わからないが、プロローグで出しているのか?

    おいしい水  盛田 隆二

    • 2003.05.15 Thursday
    • 22:53
    おいしい水
    おいしい水
    盛田 隆二


    【おいしい水】 盛田隆二 著

    《おいしい生活》

    おいしい生活について、考えてみたいが、おいしい生活とは。

    本の帯に「平凡な暮らしを望みますか、それとも、結婚しますか?」
    「岐路に立つ女性の牾蕕瓩鉢猝し瓩鮴攫造防舛」とある。

    物語は、24才で結婚し、子供が幼稚園に入り、この女性がこれからの人生で何に生活を求め、何に生きがいを求めようとするのか。そんなことが主題である。
    夫は学生時代にラグビーをやっていたという、俗に言う体育会系のサラリーマンである。この夫が、毎日、毎日求めてくるのである。これを妻が絶えられないのである。
    この話題も中心ではないが、かなりのウェートを占めているように思える。マンションの何組もの住人たちが登場してくる。いろんな夫婦の取り合わせで、物語を上手く作ってある。家族で毎週、どこかの家で食材を持ちよって飲み会が行われることが、上手い演出である。ここでの会話や、状況がわかりやすい。
    主人公の女性が、独立を目指し外に出て働くと誘惑があり、同僚のやっかみがあり、又,又大変なのである。
    今時だから、チャットで知り合う心優しい若い男性も登場してくる。


    『これからの人生、全部予想できたの。嫌なことや悲しいことが、これからきっとたくさんあるんだろうけど、でもわたしは目をつぶって、このままずっと電車に揺られていくんだろうって、そう思っていた。電車から飛び降りることなんて考えたこともなかったけど、でも、もしかしたら自分にはほかの人生があるんじゃないか、いまから別の電車に飛び乗っても、やりなおしがきくんじゃないかって・・………。そんな勇気もないのにね 』
    (本文より)

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