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    失われた町  三崎 亜記

    • 2007.03.25 Sunday
    • 20:54
    失われた町
    失われた町
    三崎 亜記
     07−83 ★★★☆☆
     【失われた町】 三崎 亜記 著  集英社  直木賞候補作

     《町の消滅で、人はそのときに……》

     内容(「BOOK」データベースより)
    30年に一度起こる町の「消滅」。忽然と「失われる」住民たち。喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。大切な誰かを失った者。帰るべき場所を失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われた町」月ケ瀬に集う。消滅を食い止めることはできるのか?悲しみを乗り越えることはできるのか?時を超えた人と人のつながりを描く、最新長編900枚。


     この作品で直木賞候補作全部読んだことになる。今回は、受賞作はなかったのだが、私自身初めて全作8作品を読んだ。読んでみて思ったことは、それぞれ良かったことだ。甲乙つけ辛い感じだ。本経過の審査を読んで見ると、【空飛ぶタイヤ】とこの作品を推す人が多かったようだ。

     ウーン、こういう作品は、難しい。
     町の消滅のイメージが浮かんで来ないのだ。
     町の消滅であっても、人だ、人の話なのだ。


     「理由も無く失われる命も、この理不尽な世界には存在するんだよ」
     「その瞬間まで為すべき事をして生き続けます。望みは、きっと誰かが繋げてくれると思っています」
     

    バスジャック  三崎 亜記

    • 2006.03.28 Tuesday
    • 19:24
    バスジャック
    バスジャック
    三崎 亜記

    68 ★★★☆☆
    【バスジャック】 三崎亜記 著  集英社

    《奇想炸裂なことが日常にはびこる話だ》


    「二階扉をつけてください」 
    「しあわせな光」
     「二人の記憶」
     「バスジャック」
     「雨降る夜に」
     「動物園」
     「送りの夏」 7編

     気になったので三崎さんの続けて読んでみる。
     奇作か、快作か、不思議な感覚の本である。
     「二階扉をつけてください」「二人の記憶」が良いというか好きだ。

     「二人の記憶」は、二人のズレを描いている。この本を読んでいて、今年見たフランス映画・【ふたりの5つの分かれ路】を思い出していた。子供がいるカップルが離婚手続きから、二人の出逢いまでを描いている。現在から過去に遡るのだ。映画の終わりは、夕日に向かって海に入っていく幸せそうな二人を写している。皮肉な終わり方だ。出逢いから、二人同時なベクトルがあるはずがない、そこにはズレがあるのだ。年を経っていくごとに、そのズレの幅が増大していくのだ。そうすると、取り返しがつかなくなり離婚を迎えるのだ。ズレを二人でどうするかなのだろうが、修正すればよいが修正できなくなってくる。(一般的には、…後は惰性?)
     この本では、記憶のズレを扱っているのだ。

    となり町戦争  三崎 亜記

    • 2006.03.27 Monday
    • 20:25
    となり町戦争
    となり町戦争
    三崎 亜記


    67 ★★★☆☆
    【となり町戦争】 三崎亜記 著  集英社

    《戦争は醜い、しかし戦争・諍いはどこにでも起きている》


     ある日届いた「となり町」との戦争の知らせ。僕は町役場から敵地偵察を任ぜられた。だが音も光も気配も感じられず、戦時下の実感を持てないまま。それでも戦争は着実に進んでいた―。シュールかつ繊細に、「私たち」が本当に戦争を否定できるかを問う衝撃作。第17回小説すばる新人賞受賞作。(Book データーベースより)

     「ぼくはこの戦争で、何一つ選び取ってこなかった。戦争の始まりも、終わりもわからないまま、言われるままにぼくは動いた。戦争はいつのまにか始まってたし、いつのまにか終わってた」(本文より)

     「私たち」が本当に戦争を否定できるかを問う、この意味あいがわからなくもない。いつのまにか、私たちは知らず知らずに組み込まれていく戦争に、それが現実だ。国と国、都市と地方、我が家と隣家、いつかは戦争が始まっていく。イラクの自衛隊派遣など私たちには関係ない、と思ってもれっきとした戦争だ。戦争に加担しているのだ。今や子供はゲームに映画・『ハリーポッター』などに洗脳されている。

     この本は、話題になった本なのでどんな内容なのか興味があった。よくできた本であるが、いま一つインパクトがない気がする。

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