引き潮
松本 侑子
★★★☆☆
【引き潮】 松本侑子 著 幻冬舎
《甘く切ない追想》
すぎ去った日々を甘く切なく追想する、心にしみる恋愛小説9編。(帯文より)
久し振りに松本侑子さんの本を読んだ。松本さんと言えば《ニュースステーション》に出ていたときを思い出す。確か、そのときは学生だったのかな?そのあとに作家として知ったのは随分後のことだった。
この本は、短編であり読みやすく、すんなりと胸に残り切ない感動を与えてくれる。過去の恋愛を振り返るときに、誰でもが想う、あの頃の恋愛は甘く切ない。そんな物語がフンダンに載っている。淡くほのかな恋愛を回想したいときに、もう友人はいない、彼氏もいない、遠くに旅立っていたり、でも彼女の家は残っていた。
この本を読んで、同時に自分の遠い昔の恋と呼べる想いを募るのも良いかも知れない