日本奇僧伝 (ちくま学芸文庫)
宮元 啓一
09−060 ★★★☆☆
【日本奇僧伝】 宮元 啓一 著 ちくま学芸文庫
《こんなに楽しくて変わった人・僧がいたのか…》
内容(「BOOK」データベースより)
常人では思いもつかない、あるいは、思いついたとしてもとうてい実行できそうにもないことを、敢然とまた平然とやってのけてしまった、という逸話をもつ僧たち―孔雀の咒法を駆使した役小角、神通力の持ち主行基、空を飛ぶ陽勝、奇行に奇行を重ねた増賀、苦行の末に験力を発揮した空也など、歴史の表舞台に現れることはほとんどなかったが、人々の口伝えのなかにその「異能の人」「反骨の人」「隠逸の人」の姿をしっかりと刻印していった者たち。豊饒な説話世界のなかに、こうした奇僧たちの像を探し求めつつたどる、もうひとつの日本仏教史。
何気なく読んだ本であるが、これは面白かった。25人の僧のことが書いてある。昔の書物を分かりやすく解説して書いてあるので読みやすい。ここに紹介されている25人の僧、西行、空也くらいの名前しか知っていない。エピソード・人(僧)なりが読んでいてスゴク楽しい。こんなに僧が一杯いて、いろいろの逸話が残っているのか。
『異端の人』役小角、行基、陽勝、泰澄、行叡、教待、報恩、日蔵、蓮寂
『反骨の人』玄賓、性空、叡実、行巡、増賀、仁賀、西行
『隠逸の人』空也、教信、理満、千観、平等、桃水、東聖、徳一、行空
何人くらい知ってますか。