ボディ・アンド・ソウル
古川 日出男
178 ★★★☆☆
【ボディ・アンド・ソウル】 古川日出男 著 双葉社
荻窪駅を降りる。
大きめの古本屋に入る。入るとツーンと鼻に付く匂い。マンガ本棚の通路を行く。どデカイ女が通路を塞いでいる。無駄に太っているいますね、と言ってみるか。言えない。しかたなしに引き返し迂回する。この時間の消費を無駄太りの女は知っているのか。
文庫本を丹念に見ていく。目新しいものがない。一杯あるが目に見えないだけだ。ウひゃーは、古川日出男だ。後光が射しているようにはっきり見える。会社の帰り、パソコンでWEB雑誌の本を見た。おまけに作家道を見てしまった。《古川日出男 先生》だ。好きな作家、《村上春樹 大先生》。1日の行動も朝方、村上春樹型。このとき、BODY AND SOULを見た。見てしまった。
本を本棚から取ってみる。いきなり155ページ。神楽坂、甘味処・紀の善が目に飛び込む。《紀の善》抹茶ババロアだ。神楽坂は、僕の心の故郷なのです。うーん、俺の神経がこの本を買うことを予期している。東京に来て、五年も神楽坂を上り下りした。一応、5+3はと問いかける。8と答える。正常だ。何が正常だ。
この本の書き方で書いてみた。似てない、少し似ている、ちょっとは似ている。誰かが判断するだろう。
この本は、フルカワヒデオの行動・思考なの。日記。ソウル、魂の叫び。作家道で読んだ、演劇の本を書いていた。そうそなのだ。文章の羅列。羅列。面白い、わからない、わからない、ほとんどわからない。
文藝春秋出版局・佐藤洋一郎、角川書店書籍事業部・郡司珠子、集英社「小説すばる」編集部・羽喰涼子、講談社「小説現代」編集部・高橋典彦なる人が出てくるが本名だろうか。
好きな人には、たまらなく楽しい本だろうなあー。