恋愛事情
藤田 宜永
277 ★★★☆☆
【恋愛事情】 藤田 宜永 著 文藝春秋
《中年男性だって恋をする…》
内容(「MARC」データベースより)
妻に不満はないが若い愛人と密会を重ねる男、昔の愛人に癒しを求める倒産した会社社長…。「土鍋」「修羅の狭間」「残像」など、それぞれの事情を抱える年齢を重ねた男たちの、6つの漂う恋模様を描いた短編集。
帯文より
「土鍋」
長く連れ添う妻に不満はないが、若い愛人と密会を重ねる男
「封を切る」
かつて燃えるような恋をした女の親友が病床で語った過去の秘密
「修羅の狭間」
自営の会社が倒産。針の筵の日々の束の間、別れた愛人に会いに
「残像」
女好きの親友との温泉旅行。私は昔、彼の妻ことが好きだった
「不在の女」
フルート教室に現れた気になる女性が姿を現さなくなった理由とは
「赤心」
紅葉深まる奥能登の旅館で再会した理由アリの父と、女将の娘
6篇。
中年男性を主人公にした恋愛事情だが、ひと回りも二回りも離れた若い女性との恋には人生を経験した分ゆとりがあるのだが、…。
ここに登場する男性は、何か女性を惹きつけさせる魅力があるのか、あるんだろうなー、と思いながら読んでいた。