しゃばけ
畠中 恵
204 ★★★☆☆
【しゃばけ】 畠中恵 著 新潮社 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作
『このオレ・妖怪に何か、ようかい!』
付喪神……器物に百年の時を経ってなる妖怪(器物に魂が宿るのでむやみに捨ててはならない……すすはらいで魂を鎮める)
鈴彦姫……鈴が化してアヤシ妖と成ったもの
犬神……
白沢……
墨壺……墨壺が付喪神になる
屏風のぞき……
見越しの入道……
皮衣……
荼枳尼天様……
まだまだ妖怪が出てくるのだろう。妖怪をインターネットで検索するといるわ、いるわ一杯出ている。絵と解説、これは面白い、面白い、ちゃんとした謂れがあるのだ。妖怪は、水木しげる先生の鬼太郎シリーズに出てくるものぐらいしか知らなかったからなおさらだ。
長崎屋の一人息子・一太郎は、生まれながらの病弱である。そこへ妖怪二人の手代を祖父がつかわしたのだ。
大工殺しに一太郎が遭遇し、事件の謎解きにはしるのだが……。
付喪神を知っただけでも、この本を読んで良かった。